名無し

タイトルってそういう意味か!とわりと序盤で分かります。
ジャンルは本当に分からないんですが、身体の成長や変化を怖がる一人の人間と、誰とでもヤル大らかな子のSFヒューマンドラマでしょうか。

単純な男女逆転でもなく、女性の見た目で性の役割が身体の大きさで分化したような、我々とは違う人類の全く新しい生殖の概念を突きつけてくる話で頭クラクラしました!
これをこっちの立場の人間が言うのか、というような男女あるあるもあったりしてまた混乱して面白いです!

人はまず「男」として生まれてきて、思春期を経て集団の中で体が大きい1割が「女」になるという世界観。
体が大きい方が子供を産むのに適しているから、というもっともな理論。
この話で出てくる「雄性先熟」の人類ってクマノミの生態なんですね。
すごい思考実験感あって面白いし、この話を読んだときに自分がどこに違和感や気持ち悪さを感じたり、共感できるかが炙り出されてきて、凝り固まったジェンダーバイアスをほぐしてくれそうだなって思いました。
そういう社会に波紋を投じるようなジェンダーに対する意図がどの程度あるのかは分かりませんが、少なくともその混乱を楽しんでほしいという意図はあったようです。

いろいろと考えさせられて単純に面白かったのと、すごい、という感想になりました。

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大きくなったら女の子

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