要するに・・・・
タイムマシンの事です。 過去、たくさんの漫画がありましたが、おそらく漢字14文字で構成されたタイトルの漫画はこれが初めてでしょう。 高卒の僕が知っている1番長い漢字だけの言葉である「墾田永年私財法」の2倍の漢字を利用している事に驚きだ。 所々に出てくる物理学的な内容や専門用語もわかりやすく解説しているので、学のないお馬鹿さんが読んでも理解できる。 タイトルの漢字に気負っているあなた。 大丈夫。優しい漫画だよ。
女の友情とSFで、部屋の中の会話劇でここまで魅せてくれるか!
初投稿、初受賞作にもかかわらず非常に話の完成度が高く、こういった賞でなく普通に雑誌にポンと掲載されていても目を引くような素晴らしい内容でした。
読後感はしっかりプロの犯行といった気分です。
高校生のとき、互いに友達もできず独りぼっちだった二人の女子がなんとなく接近しなんとなく話すようになったそんな二人が、高校卒業から7年ぶりの再会。
互いに違う道を行き話すこともなく気まずくなるかと思いきや、話せば話せてしまう。それが友達。
互いの仕事の話をするとかたやシェフ、かたや博士課程で研究。
研究内容を聞いていくとなんとタイムマシンに関わっており…。
高校卒業後フランスの料理修行に行くほど行動派な友人の「バックトゥザ南北朝 足利尊氏にブイヤベース食わせてくる」の台詞のセンスは最高っすね!
タイムマシンに対しての発想の転換というか、未来にしか行けないというのはわりと現実的な話ではあるのでいいとして、自分ではなく物を送って「鮮度をそのままにする」というところが味噌ですね。
具体的にこの世界にタイムマシン技術が根付いて開発されているっていう地味なリアリティがあって話が前に進みます。
そして食事という人が生活を送る上で最も日常的なところへ落とし込んでくるという。
はー、素晴らしい。大好きです。
ふと思ったのですが、突然訪れる友人の方ではなく、主人公の方がタイムマシンの研究しているっていうのがあまりない形なのでとてもいいですね。
我々読者側にとって突飛なことがいつも来訪する側とは限らない。
というか、突飛なように描かずあたかも普通のことのようなテンション、温度なのがとてもいいですねー、友人は驚いてましたが。
まだTwitterに載せた漫画を全部は読めていませんが、片っ端から読んでいこうと思います。
毎話バズってますし、そのうち書籍化の話来そうですよね。
ひょっとしたら今回のモーニング月例賞で箔がついて、とかもあるかも。
https://twitter.com/i/events/1060516123316121606
【モーニング月例賞2021年6月期】佳作受賞作品