堅物小説家と妻が遺したレシピ帳
とにかく堅くて真面目な時代小説家・米蔵は、最愛の妻を病で亡くし、仕事どころか生きる気力さえなくしていたが、妻が遺したレシピ帳に載っているかんたんな料理にチャレンジすることで、自分の小説のファンでもあった妻のためにも生きようと決意するという1話目から感動が止まらない内容でした。料理を入れるお皿を探している時にイラストと同じお弁当箱を選ぶシーンがとても良かったです。
妻が遺したレシピ帳によるグルメ復活劇! 夫は悲しみの底から甦る。妻の料理を作って食べることで―― 気難しく人付き合いが苦手な時代小説作家・米蔵は、妻に先立たれ生きる気力を無くしていた。だが、「作品を完成させる」という妻との約束を思い出し、遺されたレシピ帳で妻の料理を作り、食し、復活していく。
亡くなった奥さんのレシピ帳で料理を始めた
遺された旦那さん。
悲しみが時間差でやってくる描写が何ともリアル。
近所のシングルマザーとその娘、編集者の人が
救いになってくれればいいけど。