夫は“知られざる妻”を巡る旅路につく。芸人・ケンドーコバヤシ氏、感涙!!!!!! 「オッサン読者の俺が泣いたら、オッサン主人公も泣いていた。オッサンを泣かせるレシピがここにある。」 亡き妻の料理を作って食べることで、夫は喪失を埋めていく。妻に先立たれた時代小説作家・米蔵は、犬猿の仲である義父の言いつけにより、りほ子の友人たちに“妻の料理”をふるまうことになる。同級生、職場の同僚、妹…様々な人物と交流する中で、夫である自分も知らない妻の一面を知ることになり―― 妻が遺したレシピ帳によるグルメ復活劇 最新刊!
めっっ……ちゃくちゃ心温まるお話でした。卯之助さんの思い出の中のりほ子さんがいつも朗らかで可愛らしくて、すごく美しくて。そんなりほ子さんの遺してくれたレシピを見て料理を始める卯之助さんが、すごく素敵。 初めてのお弁当を作り上げて前を向き、書きかけだった作品を完成させたのがとてもかっこいいです。その時の表情がたまらなくて…!目のクマもなくなって、明るくなったなと…読んでてこちらの気分が明るくなりました。 料理やご飯の描写も緻密で綺麗です。ほとんどトーンがなくてペンでひたすら描いてるのかな。味があって素敵。それと3話は特に料理の描写が丁寧で、普段やらないけど料理してみたくなりますね。卯之助さんと一緒に頑張ってみたいな、そんな気持ちにさせてくれました。