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ガクサン

ターゲットは誰なのか?学習参考書マンガ

ガクサン 佐原実波
六文銭
六文銭

学習参考書の出版社に中途入社した主人公うるし。 そこで出会った参考書オタクの福山と、書店営業したりなんやりして、参考書を通した学ぶことの意義、ひいては人生観が垣間見えるのが魅力的。 ・・・なんですけど、掲載詩が青年誌のモーニングなのに、中高生の参考書マンガとは、そもそも読者ターゲットは誰なんだろう?とか考えてしまいました。 受験を懐かしいと思う層なのか? 中高年でも学びなおしたい人なのか? 受験する子持ち向けなのかな? ストレートに中高生? などなど変な勘ぐりをしてしまいました。 自分自身は福山と同じように、受験に無駄に苦労したマンで、参考書には大変お世話になったマンだから、この手の話は懐かしさとともに共感できました。 こういった参考書のおかげで、高い水準の学校にいかなくても、有名講師の知識やテクニック学ぶことができるのは感謝しかないのです。 あとは参考書を通した勉強の仕方とか、社会人になった今でもふつーにタメになります。 添付画像にあります、福山の学生にむけた言葉、名言だと思います。 「なぜ勉強しなきゃいけないのか?」 と聞かれたら、このまま答えようと思いました。 なんにせよ教養マンガとしても面白く、受験を経験した人なら共感でき、またふつふつと勉強してみたくなる感じがグッドです。

宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

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