『みちかとまり』感想にコメントする

人気のコメント

名無し
名無し
10ヶ月前
たぶんいろいろ元ネタはあると思う。 たとえば、オーストラリアの先住民族であるアボリジニの神話には、Almudj、thaynayという名前の蛇のかたちをした山神が登場するんだけど、その神様は人類が生まれる前に大地を這って、そこが山や谷になったっていう話があるんよ。(ちなみにその神話ではカエルも登場して、湖や川を創造したって話もある) アフリカでは、祖神であるmawuが最初に作った神様が雨季になると雨を降らせる蛇で、大地に潤いをもたらしたり、逆に世界に災厄をもたらしたりすると。 ただ、みちかとまりの場合は、そもそもの世界観が日本神話や古事記をモチーフにしてるのは明らかだし、(田島先生は柳田国男の「先祖の話」に影響を受けてると思う)そう考えるといろんなルーツの神話がミックスされてるのかもなぁとか思ったり。 個人的には、下記のリンクで解説されている【へび女房】っていう民話がそれっぽいなって思う↓ https://eastasian.livedoor.blog/archives/2144496.html 目玉をくり抜くっていう要素は石崎に通ずるから、この場合人間との子を産んだ蛇を、異界に連れ去られて喪失された石崎のアイデンティティに見立ててるのかもなーとか思ったり。 ……とか考えたんですけど、まあとにかく蛇はいろんな神秘性の象徴かなと。 クソだる長文絡み大変失礼致しました〜
みちかとまり
田島列島先生 待望の新連載!
みちかとまり 田島列島
六文銭
六文銭
『水は海に向かって流れる』が、すごく好きで、自分としては数少ない著者縛りをしている作家さんだけに、この新連載は純粋に嬉しかったです。 しかも一挙2話掲載。(モーニング・ツー2022年10月号) まだイントロ段階ですがすでに面白そう。 竹やぶで生えてきた?女の子を拾った主人公。 その女の子は、なんだか普通じゃない感じで、主人公に化けたり、同級生の目玉をくり抜いたりする。 と思ったら、瞬時に場面が変わり「夢」だったのか?と感じさせるも、いや、やっぱり現実なのか?という展開が続いて揺さぶってくる。 この夢なのかファンタジーなのか、わからないまま話が進むのが、たまらないです。 同じように竹やぶに生えてきた女性もでてきて、 「人間になるのか、神様になるのかは、最初に拾った子が決める」 といったところで終了。 ぞくぞくしながら、あっという間に読んでしまいました。 特に最後、竹やぶの女の子が、人間か神かを主人公が決定させるというところ。 個人的に著者の魅力は人物描写だと思っていて、特におかれている環境(誰もが抱えているどうしようもない現実)を受け入れたり、ときに受け入れなかったりしながら、登場人物たちの変化や成長の描き方が巧みだと思っているんですね。 だから、この竹やぶから生えた女の子が、この状況下で何を感じてどう変わっていくのか、そして人間か神になるのか、楽しみでしかたないです。 おとぎ話風味なのも、絵柄とマッチしていて、すごく好きです。 今後が楽しみな作品です。
iメンター すべては遺伝子に支配された
遺伝子とAIに支配された世界
iメンター すべては遺伝子に支配された 小出もと貴
六文銭
六文銭
自分の遺伝子に応じて、適職や配偶者までも 「iメンター」 と呼ばれるAIツールのようなものが判断してくれる世界。 しかも精度が高いからほぼ合っているという感じで、人類は無駄な努力というものがなく(例えば、野球選手になれる特性がなければ野球をしないとか)、効率的に人生を送れるというもの。 近未来では、わりとこうなりそうな感じで読んでてワクワクした。 しかも、1話完結のオムニバス形式ですが、徐々につながっていく感じはゾクゾクしました。 余談ですが、昔何かの本で、 パンドラの箱の中身にあった、すべての災いの正体は「自分の未来」 という解釈をした本があって、それを思い出しました。 つまり、将来自分がどうなって、いつ何で死ぬかを知ること以上の絶望はないという解釈だったのですが、確かに、どうなるかわからないから可能性にかけて頑張れるというのありますよね。 だから本作のように、生まれながらにして将来が決まってしまう世界は、絶望しないのかな?とか考えてしまった。 登場人物、意外と穏便に過ごしているので。 いずれにせよ、SFジャンルとして考えさせられる作品で、3巻完結なのも読みやすくて良い作品でした。
みちかとまり 1巻
みちかとまり 2巻
ストアに行く
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい