闇金の次は『弁護士』!!加害者を守る悪辣な主人公
スピリッツで始まった真鍋昌平の新連載メッチャおもしろかった。 「思想信条がないのが弁護士だ」とはその通り。しかし目の前で体現されると複雑な気持ちになる…。 轢き逃げで人殺したクソカスでも親身になってバックアップしてくれる弁護士さえいれば、たかだか禁固1年8カ月でシャバに戻ってこられる。一方、夫を殺され息子の片足を奪われた女性は弁護士を付けなかったせいで惨めなまでにボロ負けする……。 法的には正しくても、感情的には納得できない。 この論理と倫理の対立が最高。これから毎週楽しみ。 【公式サイト】 https://bigcomicbros.net/work/35215/
『闇金ウシジマくん』が好きだったので、本作も当然期待していたのですが、元々終わってから一気読みするタイプなもんで、ずっーと我慢していたんですけど、もう、たまらず5巻まで一気に読んでしまいました。
もう、最高でした。
1話目を読んだときは、飲酒運転で交通事故を起こした半グレを守ることからはじまるので、そっちの弁護士役なのかな?と思っていたら、先を読むと実は全然違うことに気づく。
元々、依頼人を守ることを使命とし、道徳と法律は分けて考えているだけで、そこに善悪がないというだけ。
ここが格好いい。
自分はど直球な主人公も好きなのですが、こういう一癖ある主人公像も大好きなんですよね。
共通しているのは、信念があること。
ただそれが誰がみても立派なのか、そうじゃないのかの違いだけ。
闇金ウシジマくんもそうでしたが、格好よく強い人間とは、自身の美学にブレないもんですね。
本作の主人公も依頼人が半グレであろうと誰であれ、そして相手が恩師であろうと誰であれ、弁護士としての自身の使命を全うする。
めちゃくちゃカッコいいです。
また、弁護士ですが、小難しい法律的な話は多用せず、わかりやすく読みやすくさせているのも、物語に没入させてくれます。
ちょっと何言っているかわからない、とならないです。
過去に家族の間で色々あったようですが、まだ出てきていないので、この点も今後が楽しみな作品でした!
また、内容はクロいのに、白を基調とした絵柄は、独特でありながらクセになりますね。