タンパク質を摂取すると云々とかそういうことじゃなく、本能的に肉を食べる悦びを噛みしめる女子たちが出てくるだけなのだけど、その女子たちの背景が割としっかり描かれていて(かつ重かったり闇が見え隠れしてすべては語られてなかったり)ついついどんどん読んでしまう。

そして肉食いたくなる。

登場人物名がみんな動物の名前が入ってるのもいい。
狼さん犬さん熊さん、いずれも可愛いんだよなあ。
ちなみに1巻の表紙が狼さんです。最初からかわいそうな展開なのだけどこういうキャラ好き。高橋留美子せんせーのキャラのように見えてくる。

それぞれの深堀りもしっかりされてるし、毒もなく、食を勧めるとてもいい漫画でありました。

タンパク質を摂取すると云々とかそういうことじゃなく、本能的に肉を食べる悦びを噛みしめる女子たち...
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肉女のススメ

肉欲は内に秘めるのがやはり良い

肉女のススメ 小鳩ねねこ
名無し

肉とは、テンションがあがるもの。 それはわかる。 だが、漫画やTVではストレートな表現が多すぎる。 過剰に「ウマイッ」とか「喰いたいっ!」とか 叫びまくったりするシーン。 そういうのは嫌いだ。 本音なんだから、といわれればしょうがないが、 明らかに演出としてオーバーリアクションを しているさせていると感じてしまうと、しらけてしまう。 TV番組とかで食レポ担当がやたらと 「うまそー!」「食いてえー!」 とか叫ぶのを見せられると興ざめしてしまう。 「肉女のススメ」は、その辺が適度で良い。 結局は「お肉サイコー」という内容で ちょっと演出過多な絵も出てきたりするけれど、 自分には許容範囲内。 とりあえずは色々と女性らしい理由で 「肉を食べたい」という心理を周囲に気づかれまいとする 感じから物語が始まるし。 そしてそうやって内に秘めたるがゆえに 「肉欲」がより膨れ上がってしまう、というのが良い。 で結局は秘めきれずに、暴飲暴食してしまった、マズッた! こーゆーのが良い。 それと話がすすむにつれてそれぞれの「肉女」達が 少しづつ少しづつ仲良くなっていくのも良い。 仲良きことは美しきかな、それがいずれも美女で、 あくまでも肉欲を内に秘めつつ、というのが良い。 これが 「キャー、アナタも肉好き!  私もそうなのよー、行こ行こ、焼肉行こ!」 じゃ、駄目なんです。 逆に 「私、お肉駄目でえ、サラダ頂きますね」とか 「お肉食べるなんて生き物がかわいそう」とか論外。 こういう感覚は人それぞれで許容範囲が違うとは想うが、 とりあえず私はこの漫画は許容範囲内で面白かった。 あと、女性が肉を食すシーンでは、 多少エロっぽく描いている感じはやはりあるが、 まあそれも許容範囲内で良い。 というか私はソッチの許容範囲はもともと広いし(笑)。

BLUE GIANT SUPREME

ジャズは深くて難しくてカッコいい

BLUE GIANT SUPREME
さいろく
さいろく

まず主人公のダイはすごくすごく熱がある。 周りのメンバーもそれぞれ真っ直ぐで、熱量が高い。 で、出会うその他のジャズやる人達も同様に熱い。 向き先は少し違えども、ジャズに対する熱量の高い人達を描いているんだけど、やり続けるとどういう葛藤があるのか想像もつかない。 ※もちろんコレだけが正解じゃないし特殊なんだけど 前作「ブルージャイアント」で感動と、落胆に近い憤りとを感じた人がほとんどだと思う。シュプリームではさすがに同じことにはならないと信じたい(今でもアレは本当にハッキリ憶えてるぐらいツラく、「ふざけんなーー」と口に出たぐらい熱中というか没入していた) 前作からそうだけど、途中途中で後にダイのことを語る人々(恐らくインタビューを受けている)が出てくる。 そこからは当然、未来がある程度想像できるワードがいくつも含まれており、それを踏まえて読む事でまた口角が上がってしまうのを抑えきれずに先を楽しみにして待とうと思えるそんな漫画。 ジャズが苦手であろうとわからなかろうとそんな事はどうでもいいぐらいに、五感を揺さぶってくるすごい漫画なので絶対読んだほうがいいし出来ればネタバレは見ないほうがいい。 ググると「ブルージャイアント ひどい」が一番上にサジェストされて笑ったけど、シュプリームがなかったら本当にただひどかったかもしれない。 ただ、ひどかった(と私含む多くの読者が思っている)のは本当に後半の、割と最後の方の展開の一部でしかなく、それは本当に衝撃的だったけど、その衝撃が大きい人ほどこの作品をちゃんと読んだ人であるのは間違いない。 大好きなので是非多くの人に読んでもらいたい。

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