革新的な新連載『ダーウィン事変』について話そう
※ネタバレを含むクチコミです。
テロ組織「動物解放同盟(ALA)」が生物科学研究所を襲撃した際、妊娠しているメスのチンパンジーが保護された。彼女から生まれたのは、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーだった。チャーリーは人間の両親のもとで15年育てられ、高校に入学することに。そこでチャーリーは、頭脳明晰だが「陰キャ」と揶揄されるルーシーと出会う。「テロ」「炎上」「差別」……ヒトが抱える問題に、「ヒト以外」のチャーリーが、ルーシーとともに向き合うヒューマン&ノン・ヒューマンドラマ。作品集『パンティストッキングのような空の下』が「このマンガがすごい!」2017(宝島社)のオトコ編第4位にランクインし、話題になった漫画家・うめざわしゅんによる連載作品、開幕!
2巻まで読了。
人間ととチンパンジーの間に生まれたハイブリッド、ヒューマンジーのチャーリー。
母親のチンパンジー、エヴァは天才で、認知能力では、人を上回り詩まで作っていたという。
そのエヴァに興味を持ち研究を始めたグロスマン博士は、まさかの子どもまで作っていた。
同僚の間では、「二人は恋仲だ」とも言われていた。
エヴァは、出産のダメージで脳に障害が残ってしまい、現在は、一般のチンパンジーより認知能力は低い。
しかし、15年経って、チャーリーが会いに行ったとき、今では、認知能力のないエヴァが、カードでメッセージを伝えようとしてきた。
これは、ただでたらめにカードを選んだだけなのか?
謎が深まる!
現在は、人間の両親の元で育てられ、高校に通い始めたチャーリー。
この、漫画の魅力のひとつは、やっぱりチャーリーがキュートなこと。
眼がくりくりしていて、鼻の下が長くて、耳が大きく、口の形がちょっと河童みたいで、ほんとかわいい♬
そして、運動神経が信じられないくらいに良い上に、考え方も論理的でクール。
次々と降りかかる、事件をどうやって対峙し解決していくのか。
人間とは認められていない、ただの物としての扱いにしかならないチャーリーの未来はどうなるのか。
本当に、楽しみしかない。