ちょっとでもマシな生き方を選ぶ
もっとポップなヒーローコメディかと思って読み始めたら全然違いました。 聖者じゃなければ凡人もシリアルキラーも一緒だとは思わないだろう、とか、キャベツやアリが痛みを感じるかはわからなくても牛が痛みを感じるのは明確だろう、とか、セリフが非常に印象に残りました。今よりちょっとでもマシな生き方を選ぶという考え方から目を背けちゃいけない。 チャーリーの淡々としたスタンスにとても勇気をもらえます。
2巻まで読了。
人間ととチンパンジーの間に生まれたハイブリッド、ヒューマンジーのチャーリー。
母親のチンパンジー、エヴァは天才で、認知能力では、人を上回り詩まで作っていたという。
そのエヴァに興味を持ち研究を始めたグロスマン博士は、まさかの子どもまで作っていた。
同僚の間では、「二人は恋仲だ」とも言われていた。
エヴァは、出産のダメージで脳に障害が残ってしまい、現在は、一般のチンパンジーより認知能力は低い。
しかし、15年経って、チャーリーが会いに行ったとき、今では、認知能力のないエヴァが、カードでメッセージを伝えようとしてきた。
これは、ただでたらめにカードを選んだだけなのか?
謎が深まる!
現在は、人間の両親の元で育てられ、高校に通い始めたチャーリー。
この、漫画の魅力のひとつは、やっぱりチャーリーがキュートなこと。
眼がくりくりしていて、鼻の下が長くて、耳が大きく、口の形がちょっと河童みたいで、ほんとかわいい♬
そして、運動神経が信じられないくらいに良い上に、考え方も論理的でクール。
次々と降りかかる、事件をどうやって対峙し解決していくのか。
人間とは認められていない、ただの物としての扱いにしかならないチャーリーの未来はどうなるのか。
本当に、楽しみしかない。
テロ組織「動物解放同盟(ALA)」が生物科学研究所を襲撃した際、妊娠しているメスのチンパンジーが保護された。彼女から生まれたのは、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーだった。チャーリーは人間の両親のもとで15年育てられ、高校に入学することに。そこでチャーリーは、頭脳明晰だが「陰キャ」と揶揄されるルーシーと出会う。「テロ」「炎上」「差別」……ヒトが抱える問題に、「ヒト以外」のチャーリーが、ルーシーとともに向き合うヒューマン&ノン・ヒューマンドラマ。作品集『パンティストッキングのような空の下』が「このマンガがすごい!」2017(宝島社)のオトコ編第4位にランクインし、話題になった漫画家・うめざわしゅんによる連載作品、開幕!
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