暗いけど読みたくなる
読み始めると止まらなくてドンドン読んじゃいます。 が、ちょっと暗いお話です。 このスッキリしない感は酷い。。それが狙いなのかも。。 奥さんが一番酷いと思うけど、旦那も旦那でどーなのかな?と言いたいし、 他の登場人物も皆なんだかなと。。 一花ちゃんだけが素直に応援できます。
篠谷令太郎は、妻と娘から無視され、家庭内で一人、暗く狭い部屋での寝食を強いられていた。廊下にはセロハンテープが貼られ、その線を越えることは禁止されている。「ちょっと変なルールがあるだけ」そう思っていた彼に、ある女性が問いかける。「それ DVじゃないですか」家族の再生を目指す男の運命は――。(※本電子書籍は『そんな家族なら捨てちゃえば?【単話版】』1~7の内容が含まれております。重複購入にご注意ください。)
2巻までは本当にイライラしっぱなしで、妻は最悪だけど、13年もそれに気づかない夫もどうかしてると思うし、そりゃ妻も意地悪エスカレートしちゃうよね、だって気付かないんだから(妻は気づいてほしがっている)って思ってた。
夫が長いこと、子どものこと放置していたのも確かだし。
サヤコにも先生にもイライラ💢
その場しのぎの、先を読ませるためだけのストーリーなんじゃって疑ってきて、和美の回想ではテープ貼ってないのとかも、これってちゃんと回収してくれるんですよね?って心配・イライラ💢
でも、3巻読んで、この話って、ストーリー自体がクイズみたいになってて、一番ショッキングで誰もが「なぜ?」と思うシーン(テープと暗くて狭い自室での夕飯)、主人公が限界ギリギリなところから始まって、少しずつ、この状況に至った理由とか経緯が見えてきて(読者にも登場人物にも)、一花とともに、家族再生という答えに向かって謎解きしていく感じなのかなーって思い始めた。先が気になる。
悔しいけど、作者の術中にハマったと感じる。笑
和美は、こじらせが深いけど、若い頃の自分に重なるところもあるって思うし、どちらか言えば、令太郎と最悪に相性が悪い気もするし、前ほど嫌悪感はなくなった。萩野先生も最初は完全な悪役かと思ったけど、単に合理的な人種、内情を知らない人から見た一般的な視点を描いているだけ、って思えてきた。悪人ではないのかも。一花のこともよく見てるし。