夫婦と娘の3人家族が登場人物。

だけど、その家には廊下にテープが引かれて、夫はここを超えてはいけない。
食事は一緒にしない、挨拶もしない。
ドアの音をたててはいけないし、風呂は良いがトイレはだめというルール。

主人公は、そんな生活を強いられながら生活している。

え、なにこれ?

と率直な感情とともに、怒りがわいてきた。
妻と夫両方に。
よくこんな状況になってまで一緒にいられるなと、よく我慢していられるなと。

この状態になったのは、つわりで苦しんんでいたときに夫に言われた言葉が原因だという。(ここはまだ全て出ていない?)
夫の性格上優しすぎるというか、現実を直視できない弱さのせいで、その場シノギで不用意に何か言ってしまったと推測するが、それにしても酷いと思う。

そういう言葉を吐き出させる側にも問題があると自分は思うんですよね。

妻は言葉で伝えて欲しいとかいうけど、
結局自分の価値観や先入観で曲解して、夫(というか、周囲の人間)の言葉なんて歪んで伝わっているのをみるとなおのことそう思います。

そんな夫のところに、謎の未亡人が現れて彼を救おうとするのですが、これはこれで非現実的で(今の御時世で、なんの接点もない他人をこんなに気にかけることあるか?と)正直、胸糞悪かったのですが、2巻の娘のシーン(添付画像)を読んでグッときました。

1巻までは、崩壊した家庭とそこから夫を奪おうとする、いわゆるドロドロ的な話かと思っていましたが、2巻のこの娘のセリフを読んで、
家族とは何か?
を伝えてくれる話なのでは?と思うようになり、俄然面白くなってきました。

違う人間だから、完全にわかりあうことは難しいかもしれないけれど、それでも思い合うことはできる。少なくとも赤の他人よりは。

それが家族だと思うんですよね。

娘がキーになって、今後この家庭がどうなっていくのか楽しみです。

夫婦と娘の3人家族が登場人物。

だけど、その家には廊下にテープが引かれて、夫はここを超え...
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3巻まで読んだ

2巻までは本当にイライラしっぱなしで、妻は最悪だけど、13年もそれに気づかない夫もどうかしてると思うし、そりゃ妻も意地悪エスカレートしちゃうよね、だって気付かないんだから(妻は気づいてほしがっている)って思ってた。
夫が長いこと、子どものこと放置していたのも確かだし。
サヤコにも先生にもイライラ💢
その場しのぎの、先を読ませるためだけのストーリーなんじゃって疑ってきて、和美の回想ではテープ貼ってないのとかも、これってちゃんと回収してくれるんですよね?って心配・イライラ💢

でも、3巻読んで、この話って、ストーリー自体がクイズみたいになってて、一番ショッキングで誰もが「なぜ?」と思うシーン(テープと暗くて狭い自室での夕飯)、主人公が限界ギリギリなところから始まって、少しずつ、この状況に至った理由とか経緯が見えてきて(読者にも登場人物にも)、一花とともに、家族再生という答えに向かって謎解きしていく感じなのかなーって思い始めた。先が気になる。
悔しいけど、作者の術中にハマったと感じる。笑

和美は、こじらせが深いけど、若い頃の自分に重なるところもあるって思うし、どちらか言えば、令太郎と最悪に相性が悪い気もするし、前ほど嫌悪感はなくなった。萩野先生も最初は完全な悪役かと思ったけど、単に合理的な人種、内情を知らない人から見た一般的な視点を描いているだけ、って思えてきた。悪人ではないのかも。一花のこともよく見てるし。

だれでも抱けるキミが好き

ただのエロかと思ったら

だれでも抱けるキミが好き
六文銭
六文銭

童貞地味男のゴトウとビッチなギャル・アガワさん。 冒頭からアガワさんのビッチさ全開の姿を見せつけられ、ゴトウくんはカルチャーショックをうける。 と、いうのも普段は委員会が一緒で、ギャル特有のフランクさに童貞のゴトウくんは秒でやられて、アガワさんが気になる存在になっていただけに、生々しいビッチさにショックをうけてしまった、、という流れ。 そこで童貞特有の女性に対する幻想に、第3者的に苦しむだけかと思ったら、そんな葛藤も一瞬で、ゴトウくんもアガワさんとやることをやってしまう。 そこが、ひと味違い個人的に面白いと感じました。 ゴトウくんもアガワさんのセフレの1人に成り下がってしまったことで、どこか自分だけは他の男子と違うとか思っていただけに、その落胆さと、身の程をわきまえ始める感じが、哀愁漂います。 ピュアな気持ちなど、最初からなかったのか?と。 アガワさんも掴みどころなく、ポンポン相手を代えるから、またすごい。 そんな姿にゴトウくんが嫉妬で狂いそうになって、今後どう動くのだろうか。 そして、それにアガワさんはどう反応するのかな? アガワさんがヒキ気味だと現実味があって面白いと思ってます。

ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ

嘘か真実か陰謀論

ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ
六文銭
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自分が何かと恵まれていないのは、何か大きな陰謀によるものではないか?という、ネットではびこる「陰謀論」がテーマの本作。 主人公は、いわゆる社会的に弱者の部類で、それでも自分にも特別な何か(人生大逆転できるようなものが)あるんじゃないかと日夜怪しいセミナーに通いながら過ごす。 そんな中、偶然出会った大学生の女性に恋してしまう。 関係を深めていくなかで、彼女につきまとうFACTという謎の組織の存在を知り、彼女を守るために接触。 そこは、陰謀論に染まった集団で、自分の境遇の悪さも、彼女と出会ったのも全てが大きな陰謀だったと諭され、気づくと彼もまたその思想に染まりはじめてしまう・・。という展開。 社会的な問題を扱う重そうな感じもあれば、コミカルなヌケ感もある。 現実を描いた漫画だから明らかに嘘っぽくも感じつつも、これ実はファンタジー漫画なのでは?と思うと真実のように感じてしまう。 ついつい、陰謀も本当のように感じてしまう。(ちょっと調べればわかるんですけどね) そんな感じで嘘か真実かわからないながら、自分なんかは読んでいたのでめちゃくちゃ楽しめた。 特に2巻。 主人公が上述した恋心を抱いている女性に、付け焼き刃的な稚拙な持論を展開し、一瞬で論破される様は読んでいてホント痛々しく、ゾクゾクした。 共感性羞恥をこれほど感じたシーンはないと思う。 4巻で最終巻らしいけど、どうオチをつけるか気になる。

珍遊記2~夢の印税生活編~

奇跡の続編

珍遊記2~夢の印税生活編~
六文銭
六文銭

小さい頃、色んな意味でトラウマを植え付けられた珍遊記。 当時、絵を見るのも怖くて、だけどドラゴンボールは読みたいから、珍遊記のページにはいかないよう恐る恐るめくっていたのも、今となっては良い思い出です。 本作というか、著者を語る上でもはや絵柄に触れないのは無理なのですが、とにかく子供がみたら泣き出すような絵の濃さ。 特に婆さんキャラのシワがえぐい。 下品な下ネタも満載で絵柄と相まって、初見の方は気分悪くなると思うんですが、、、 著者が、現在、子供向けの絵本作家としても活躍しているというから驚きしかない。 謎に時代を感じる。 さて、本作の内容だか、前作珍遊記の続編という立ち位置だが、前作をなぞりながら、その裏で起きていたことを描きながら始まる。 もう一つの怪作、漫遊記とも繋がっているので両方知っているとより面白いのだが、正直、何も知らなくても大丈夫だと思う。 著者の作品を知ってる人ならわかると思うが、ストーリーはあってないようなもので、とにかく勢いが魅力。 そこは本作も健在で十二分にある。 映画化もした作品だが、玄人受けとか言うつもりもないが、毒にも薬にもならない作品と異なり、モノづくりに携わる人間に、何らかのインパクトを残す作品なんだろうってことは理解できる一作です。

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