タイトル通りにゴリラみたいな顔をした体育教師が、○○で真っ先に殺されるor死ぬシチュエーションに遭遇しまくり、刺されて撃たれて食われてと一歩間違えばグロテスクな散々な目に会うのだが、全く気にせず熱血教師としてそういうシチュエーションを持ってきた存在を生徒として指導を繰り返すギャグ漫画。
とにかくよくまあこれほど思いつくものと感心するほどに第一話や冒頭で死ぬタイプのシチュエーションが詰め込まれており、それらをものともしないゴリせんの無敵っぷりと、良い先生っぷりが中々笑える。
流石に話が進むと突然死ぬような目に会うパターンも無くなってくるが、その代わり生徒と化した怪異や超常存在、ゴリせんの掘り下げとかでベクトルの違うギャグコメディをやっていてクスリとくる。
ゴリせんのキャラ自体も良い熱血教師っぷりで死ななかった事に安堵するというか、この手の教師はろくに掘り下げない事で恐怖を煽り罪悪感を軽減したりとしてたのかなと考えたり。
突然死パターンは結構網羅していて、創作をやってる人には何らかのインスピレーションが来るかもしれないが、基本はギャグなので感覚の世界だろうし、合う合わないは大きいだろうが自分には結構合った、第一話見て笑ったならオススメ。
昭和初期を舞台に、14歳の女中・ハナちゃんと、ハナちゃんの主人になったひとり暮らしの翻訳家・令子さんとの日々を描く。女中がいる家というとお金持ちの家庭を想像しますが、この時代はそこまで裕福ではなくても女中を雇うことは珍しくなかったそうです。
ハナちゃんはとにかく真面目な子で、何をするにもきっちりかっちり、遊びや余計は一切なし。その完璧な仕事ぶりには読んでいてなぜか心が浄化される気分です。ただその真面目さゆえの行動にクスッとしたり、思わず観察したくなる独特の可愛さの持ち主です。なのでなんかかまいたくなってしまう令子さんの気持ちがもの凄くわかります。令子さんていい意味ですごく普通の人なので読者と感覚が近い気がする。
時代背景としては、一般家庭に少しづつ海外の文化が取り入れられ始めたあたりで、田舎から東京に出てきたハナちゃんが珍しいものを見て新鮮な反応をしている姿も見所です。2巻以降もずっとこんな日々が続いてくれたらいいなと思ってます。