道具に使われない人になりましょう
瑠璃宮夢幻古物店 砂原真琴 逢坂八代
勧善懲悪でめでたしめでたしな物語はすっきりするけど、現実はそうもいかない。
そもそも善人と悪人と境目も曖昧で、ほんの少しのきっかけで人の心は揺らいでしまう。
瑠璃宮古物店の品物を手に取ってしまったら、自分もどうなってしまうかわからない。
人も道具も大切にする、強欲にならない、傲慢にならない……人として当たり前のことさえできれば悲劇は起こらないけれど、悪用しちゃう気持ちもわかるので恐ろしい。
もうちょっと丁寧に注意事項教えたらいいのでは…?と思うけど、私利私欲に負けて暴走しちゃう人はそんなの聞かないんだろうな。
ドアノブを買ったおじいちゃんとかゆいかちゃんのように人の心を無くさなければいいだけのこと。
ハッピーエンドばかりじゃないので教訓が胸に刺さります。