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このあいだ新刊ページで見つけた作品。まずタイトルで「おっ」と気になりました。「先ず隗より始めよ」って高校で習ったやつじゃんと。それから表紙をよく見たら、手前のおじさんの表情とデフォルメがなんかすごく良くて。Amazonへ行ったら1冊110円だったので取りあえず買って読んでみたら…すっごく可愛いくてちょっと切ない人情話でした。

主人公の亜紀彦は、窓口に来るクソガキにも笑顔を絶やさず横暴な上司にも怒らず、ホームに落ちた人を間一髪助けて名乗らず去るような、健気なまでに真面目な市役所職員。一方、亜紀彦が「あんちゃん」と呼ぶ兄・波留彦は、真面目な亜紀彦とは対照的に大雑把で適当で喧嘩っ早い。そんな凸凹兄弟2人の目標は「人間になる」こと。
夜の街から闇が消えた妖怪にとっては暮らしにくい現代。妖怪たちは不死の妖怪であることを辞め、人間となって死ぬことを選んだ。
2人で善行を5回連続で重ねると、晴れて人間になれるのだが、この兄弟は兄・波留彦のせいで3259回リセットされている…というところからお話は始まります。

ちなみにこの2人は午前0時から日の出までは妖怪の姿に戻ってしまうのですが、その妖怪姿がも〜〜〜すんごく可愛い…! LINEスタンプがほしい。
亜紀彦の方はTHE・カッパという見た目で、気が弱そうというか大人しそうな見た目にキュンとくる。というか人間の姿で胸ポケットからキュウリを出してポリポリするところ好き。波留彦の方は昔の特撮怪獣のソフビ人形みたいな見た目でシンプルに可愛い。

この2人がドタバタしながら色んな人に出会い善行を重ねようとする話なんだけど、2人は妖怪ゆえにかなり純粋なため、途中人間に手ひどく裏切られる話ではかなり胸に来ます。(ちなみに亜紀彦は昔も人間に裏切られたことがあり、その切ないお話は郷土の昔話にもなっている)

この兄弟の過去とか、亜紀彦と姫様の生まれ変わりとの恋の話とか…もっと掘り下げて描いてほしいところがたくさんあるんだけど、残念ながら8話で完結してしまっています。
しかも最終怪はかなり悲しいお話で、最初はなんでこんな話で最後なのか納得がいかなかった。けど、この話は「人間となり死を望む妖怪」の話だから、最後に兄弟2人に人間の死を見せる必要があったのかなと今は思います。

人間よりピュアな妖怪の生き様にホッとする作品でした。

可愛くて胸が締め付けられる妖怪人情物語にコメントする
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