孤独ではないと感じられることで傷ついた心が癒やされる。短歌という作品を、言葉を通じて誰かとキモチで繋がることが出来る。創作物や言葉の素晴らしさが伝わる素敵なお話で、とても短編読切だとは思えない読み応えでした!
緊張すると吃ってしまい新しいクラスで嫌なイジり方をされている主人公のあかね。お腹が痛くなって美術館への校外学習に遅刻したうえ、クラスLINEに誤爆してしまい針のむしろに…。そんなときにクラスのイケメン竹田くんが声を掛けてくれて一緒に美術館に向かい、短歌の展示を見ることに。
まさか序盤のトイレ…もとい「うんこ」、そしてサバンナが、この作品のテーマである短歌と深く関わってくるとは!構成が見事すぎます・・・!
読み進めるにつれて、サバンナホットラインというタイトルは本当にこの作品にピッタリだなぁと深く頷いてしまいました。
私でもお名前を知っている歌人の方の句がいくつも登場して一緒に楽しむことができました。
天井から螺旋のようにキラキラしたテープが垂れていてそこに短歌が書かれている、という展示は実際にあったものなのでしょうか。すごく素敵です✨
『ほしとんで』が大好きだったので、もしこの読切が連載になってたら絶対読みます♫
人前に出ると緊張で吃音が出てしまうあかね。入学して早々の自己紹介で大失敗をして心細く思う中、同じくクラスになじんでない竹田くんと課外学習で短歌の展示を見ることになるが…言葉に傷つき言葉に救われる青春ストーリー。
人前に出ると緊張で吃音が出てしまうあかね。入学して早々の自己紹介で大失敗をして心細く思う中、同じくクラスになじんでない竹田くんと課外学習で短歌の展示を見ることになるが…言葉に傷つき言葉に救われる青春ストーリー。