やたら解像度の高いクリエイター群像劇
少女漫画と萌え漫画の中間のようなタッチでキャラをいきいきと美しく見せつつ、コメディ寄りにがっつりふざけながらもストーリーは骨太で面白い。何よりひたむきな主人公がバチクソに好み。程よいタイミングで5巻完結。いい漫画でした。 4巻のこの構図、すごく既視感あるのでなにかのパロディかと思うのですがどうしても思い出せない……
頭が上がらない編集者と自由過ぎるアシスタント達に、日々振り回されている中堅漫画家・美空輝子――。凹むこともあるけれど…いつか報われる日がくる! その日を目指して、今日も漫画を描くのです!!
漫画ばっか読んでいると漫画家漫画も読みたくなるんですよね。
漫画家の生態に興味湧いてくるというか。
板垣巴留先生の『 パルノグラフィティ』のようなエッセイも良いのですが、非現実的な漫画も好きなんです。
本作もそんな感じ。
大ヒットとはいえない、中ヒットくらいの中堅漫画家の話。
編集者には頭が上がらず、アシスタントには舐められ、それでも締め切りは守るという苦悩を描いております。
締め切り守らないと、他の漫画家に取って代わられてしまうから。
なんともやるせない感じなのですが、基本、全身使ったアクション全開のハイテンションギャグ風味なので、暗くなるどころか、読んでいて気持ちいいです。
元気バカっていいですよね。前向きになれます。
1巻目はアシスタントとの関係が中心でしたが、2巻目には主人公美空の恋物語が描かれそうで楽しみです。
しかし、登場人物全員、丸の内OLみたいな格好しているのが気になるところ。なんでだろ。