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人気のコメント

名無し
1年以上前
雑誌掲載後に回収騒ぎになったという「遭難クッキング」のエピソードが気になり読んでみました。タイトルで何となくお分かりかと思いますが人肉を食べてしまう話です。当時発売された単行本では未収録だったそうですがこちらには収録されています。しかし思っていたよりギャグテイストが強かったので覚悟した割にはすんなり読めてしまいました。それよりも他のエピソードの方が個人的にエグかったです…。 幼少期に父親から虐待されたトラウマから他人の顔色ばかり伺うようになってしまったマイナス思考の美人教師が主人公で、嫌われたくない一心で勘違い行為に走ります。初めは地味な男子生徒の言いなりになっていましたが、実は好かれていることが分かると態度が一転し、今度は自分が虐める側になっていきます。行為がエスカレートしていき上記の「遭難クッキング」以外の殺人行為にも手を染めていきますが、この辺りはまだギャグっぽさがあるので「やっちゃったよ…」という気持ちで読んでました。だんだん嘘がバレそうになってきて追い詰められてからの方が見ていて辛かったです…。山崎紗也夏さんは「サイレーン」でも殺人鬼の心理を描くのが上手いなと思ったのですが、こちらでも同じような感想を持ちました。まさに原点なんですね。
宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

まいなすかんぜんばん
マイナス 完全版1巻
マイナス 完全版2巻
マイナス 完全版3巻
マイナス 完全版4巻
マイナス 完全版5巻
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