懐かしさ漂う城砦が舞台の、日常大人ロマンス
恋は雨上がりのようにの著者の待望過ぎる新連載!! 中国の古びた繁華街を思わせるような、高層コンクリートに囲まれた魔窟“九龍城砦”で暮らし働く大人たちの日常ロマンス。 こういう、周囲から隔絶されて新しいものを受けいれず懐かしさに恋する人々が住む不思議な街、超好みです。ワクドキが止まらない…! 格子で囲まれたベランダにボロいトタン屋根とかたまらん 倒福の紙が貼れられてるとか完全に中国の文化だけど、登場人物は日本人ぽい。 なんとなく著者のフェチが詰まった作品のような気がしないでもないので、もしそうならとことん好きなように描いてほしい。
漫喫で読んだ。その足で本屋で買って帰った。好きすぎた。
まずSFチックな世界で九龍城というだけで、ゲットバッカーズを読んで育った私のようなオタクに致命傷を与えるには十分だった。ディストピア感があって、謎めいた眼鏡美女(三十路)がいて、工藤もまたいかにもこういう世界観のアニメで主役やってそうなおっさんで最高。
今回のメインの男女とも「雨上がり」とはまた全然違った魅力が素晴らしい。普段の無邪気さと時折みせる陰とのギャップがいい感じの工藤はもちろん、鯨井の大人の色気とフェティシズムにはいい意味で驚かされた。
1巻のラストは衝撃的すぎてとにかく続きが気になる……