鬼宿と星宿どっち派?
私は鬼宿推しです。好きな子にいたずらするタイプの鬼宿。どんな状況にあっても美朱を信じて守り抜く姿に自分が美朱になりたい!と何度思ったかww一気に読んでしまいがちで時間があっという間に過ぎてしまいます。何度読んでも面白く定期的に読みたくなります。
中学3年生の夕城美朱(みあか)は現在、花の受験生。女手ひとつで育ててくれた母親の期待に応えるために、超難関進学校の城南学院を目指して猛勉強の毎日を送っている。ある日、美朱は親友の唯と受験勉強をしていた図書館で「四神天地書」という古い本を見つけた。この本を読み終わると、本の主人公と同じように朱雀(すざく)の力を手に入れて、望みがかなうという。その本を開いてしまった2人は、本の中に吸い込まれてしまい…!?
本の世界に入り込んでしまった中学生の美朱が、朱雀の巫女として朱雀七星士を集める旅に出る恋愛ファンタジーであるこの作品。最初は、かっこいい男の子の鬼宿はじめ、魅力的な人物たちばかりの朱雀七星士にドキドキ!で、胸キュンな場面もたくさん!! 主人公と同年代だった私はあっという間にのめり込んだものです。
しかし、それだけでないのが「ふしぎ遊戯」。
中学生には残酷でしかない悲しい現実や裏切りなどに直面し、身も心も傷つくシーンがたくさんで・・・一体、何度泣いたことか・・・。
けれど、恋愛や友情の難しさと大切さ、国や立場が違えばそれぞれの正義が違うということ、死生観など、同時に多くのことを教えてくれました。はじめて読んでからずいぶんたつけれど、その間に何度も読み返すたびに、登場人物たちへの共感は増していく作品です。
・・・最初のころは、同年代ということもあり、主人公びいきだったけれど。今では、美朱を見守る面々はもちろん、敵対する面々の気持ちにも納得し理解も出来るからなぁ。
面白いと思える作品は、楽しいばかりではなく、こうして現実として考え自分の糧に出来るものだなとしみじみ思います。
少女漫画にしては、戦いのシーンも誤魔化すことなく描かれていて、大人でも満足できるの間違いなし!なので。これからも、たくさんの人に愛され、ぜひぜひ後世に残っていって欲しいものです。