>>設定もあまり面白いとは言えず、
キャラクターが魅力的かといえば、
そんなでもない、でも最高に面白い。
これに興味を覚えてとりあえず試し読みをしました。
僅か数ページでしたが、独特なテンポと味と、
確実に伝わってくなにかがありますね。
そのうちに読んでみたいと思います。
この漫画は岩本ナオ先生による単行本3巻の短い漫画です。
表紙を見ると、岩本ナオ作品を見たことがない方はあまり買う気は起きないかもしれません。
岩本ナオ作品はあまり絵がうまくないというのが第一印象になりますが、実際に読んでみると、最高に面白いのです。漫画は絵だけではないというのがよくわかります。この作品も全くそのとおりです。設定もあまり面白いとは言えず、キャラクターが魅力的かといえば、そんなでもない、でも最高に面白い。ギャグのセンスがずば抜けています。人間味あふれるキャラクターは岩本ナオ作品の魅力です。
キャラクターはみな真面目でありながら、ギャグであり、しかも苦しみや弱みを抱えています。それが読者に感動を与えます。この作品でも全く平凡に見えるキャラクターが、セリフや表情を通していきいきと人間の面白さ、良さを伝えてくれます。そして涙をながすくらい感動します。大作ではないが、自分のお気に入りの漫画になるはずです。岩本ナオ先生のセンスにやられると思います。
>>設定もあまり面白いとは言えず、
キャラクターが魅力的かといえば、
そんなでもない、でも最高に面白い。
これに興味を覚えてとりあえず試し読みをしました。
僅か数ページでしたが、独特なテンポと味と、
確実に伝わってくなにかがありますね。
そのうちに読んでみたいと思います。
読んでみました。
読んで良かったです。
面白くて「いい漫画」でした。
町おこしとか村おこしとかを題材にした
漫画とかドラマとか、いまではワリとありますし、
それらはそれぞれに個性的な描き方をして
面白い作品になっていると思います。
どれが良くてどれが悪いとかも無いでしょうけれど、
私は「雨無村~」を読んで、
これは好きだな、いいなあと思いました。
田舎の暮らしには良さもあれば悪さもあるけれど、
実際に生活をするには悪さのほうが勝ってしまうから
過疎化とかになるのだと思います。
その辺の現実を「雨無村~」では
漫画的に上手くギャグにして処理したり
しているとは思いました。
現実的にはもっとドロドロした人間関係とか
生まれやすいと思うのですよ。田舎って。
そのへんを
「役所の戸籍ひっこぬくよ!」
とかの、リアルに言ったら公務員としてアウトだし、
社会的に炎上してしまうセリフを
ギャグ化して面白く漫画にしたりしています。
(このセリフにいたる流れと、それを受けての
オチ的な流れは最高に面白い田舎ギャグです。)
だから現実にはそんなふうにギャグですませられんでしょ、
と、いう感じの「決してリアルな田舎漫画とはいえない」と
いう部分はあるとも思いました。
ですが現実に田舎に住み続けている人や
そういう田舎をナントカしようと
頑張っている人はいるわけで、
それでいて、住み続けている人が無気力で
何もしないのは悪だとかには描いていません。
頑張っている人が正しくて、全てが素晴らしいとも
描いていないと思います。
その辺は、下手におためごかして
田舎を賛美するだけの話より、むしろリアルだと思いました。
ワリと短い話ですが、もっと続きを読みたいと思いました。
大学を卒業し、地元・雨無村(あめなしむら)の役場に就職することにした銀一郎(ぎんいちろう)。この村の高校生以上の若い者は銀一郎、幼なじみのメグミ、コンビニのバイト店員・澄緒(スミオ)の3人だけ。観光係を命じられた銀一郎だが、特産も名所もない雨無村。それでも何かと事件は起こるもので…!?
大学を卒業し、地元・雨無村(あめなしむら)の役場に就職することにした銀一郎(ぎんいちろう)。この村の高校生以上の若い者は銀一郎、幼なじみのメグミ、コンビニのバイト店員・澄緒(スミオ)の3人だけ。観光係を命じられた銀一郎だが、特産も名所もない雨無村。それでも何かと事件は起こるもので…!?