幼馴染って良いな。
フラットに物語は進んでいく印象でした。 スミオが、銀ちゃんのこと好いてるのは何となく初めから分かるので、、メグちゃんが切ない。。どうにもならない恋心はやはり辛い。 銀ちゃん、スミオ、メグの3人、自分には幼馴染と言える人がいないので何だか羨ましくもありました。 育った場所は一緒でも、大人になって選択肢も増えて色んな事抱えてそれぞれの場所で一生懸命生きていくんだよな。 田舎ののどかな雰囲気もあって、じんわ〜り染みてくる作品でした。
大学を卒業し、地元・雨無村(あめなしむら)の役場に就職することにした銀一郎(ぎんいちろう)。この村の高校生以上の若い者は銀一郎、幼なじみのメグミ、コンビニのバイト店員・澄緒(スミオ)の3人だけ。観光係を命じられた銀一郎だが、特産も名所もない雨無村。それでも何かと事件は起こるもので…!?
読んでみました。
読んで良かったです。
面白くて「いい漫画」でした。
町おこしとか村おこしとかを題材にした
漫画とかドラマとか、いまではワリとありますし、
それらはそれぞれに個性的な描き方をして
面白い作品になっていると思います。
どれが良くてどれが悪いとかも無いでしょうけれど、
私は「雨無村~」を読んで、
これは好きだな、いいなあと思いました。
田舎の暮らしには良さもあれば悪さもあるけれど、
実際に生活をするには悪さのほうが勝ってしまうから
過疎化とかになるのだと思います。
その辺の現実を「雨無村~」では
漫画的に上手くギャグにして処理したり
しているとは思いました。
現実的にはもっとドロドロした人間関係とか
生まれやすいと思うのですよ。田舎って。
そのへんを
「役所の戸籍ひっこぬくよ!」
とかの、リアルに言ったら公務員としてアウトだし、
社会的に炎上してしまうセリフを
ギャグ化して面白く漫画にしたりしています。
(このセリフにいたる流れと、それを受けての
オチ的な流れは最高に面白い田舎ギャグです。)
だから現実にはそんなふうにギャグですませられんでしょ、
と、いう感じの「決してリアルな田舎漫画とはいえない」と
いう部分はあるとも思いました。
ですが現実に田舎に住み続けている人や
そういう田舎をナントカしようと
頑張っている人はいるわけで、
それでいて、住み続けている人が無気力で
何もしないのは悪だとかには描いていません。
頑張っている人が正しくて、全てが素晴らしいとも
描いていないと思います。
その辺は、下手におためごかして
田舎を賛美するだけの話より、むしろリアルだと思いました。
ワリと短い話ですが、もっと続きを読みたいと思いました。