人生のさいご なに食べる?にコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。
星のさいごメシ

食べ方から食べることへ

星のさいごメシ おおひなたごう
六文銭
六文銭

目玉焼きの黄身をいつ潰すかどうかで一世風靡(?)した、おおひなたごう先生の新作は、最後に何を食べるか?という話。 会話もなくなりかけた飲み会の3次会でするような話を、マンガにしています。 目玉焼きでは食べ方を、本作では食事そのものを通して、人生感を問うてます。 さてその内容ですが、主人公は婚約者に突然別れを切り出され、自暴自棄になっているところを、とある飲み屋で「人生最後に何を食べるか?」で盛り上がっているところに遭遇。 その場所には、偶然、これが最後だと食事にきていた自殺志願者の人もいて、店主の「人生最後に食べたい食事」を振る舞われ、生きる気力を取り戻す。 そこから、誰かの最後の食事が、誰かを救うかもと着眼点を得ます。 編集者でもある主人公は、WEBマガジンの新企画として、色んな人の最後の飯を調査する~という流れ。 フードギャグと言っていますが、テーマが最後の飯だけに、真面目さがやや多い印象。 それでも、食事を通した価値観は、面白いものがあります。 2巻で主人公の婚約者が、別れを切り出した理由がわかってきて、面白くなってきたところで、なんと3巻で完結だという。 非常に残念です。 ちょいちょい目玉焼きの内容がでてきたりとファンに楽しい作品でしたが、さすがに間口が狭すぎたか。 何にせよ、最終巻まで見守りたいです。

こどもの楽園

今までの読切は好きでしたが。

こどもの楽園
名無し

本作について率直に述べると、作品全体を通して、物語運びの緩慢さと説得力の不足が目立ちました。 まず、ストーリーの構成に関して、冒頭からラストにかけて主人公に明確な変化がなく、物語としての推進力をほとんど感じられませんでした。 「人物が変わる」「状況が進む」という基本的な物語の骨格が欠けており、読後感も非常に希薄です。 冒頭2ページ2コマ目では、主人公が焦燥感を見せる描写がありますが、後半の感情から考えるに、その表情はおかしい気がしますし、内心の感情の動きが理解しにくいです。 読者が彼女に感情移入するための導線が極めて弱く、キャラクターへの興味を持続させにくい作りにもなっています。 先生や慰問客に対して主人公がどういう感情を抱いているのかすら不明瞭であり、物語の冒頭については、致命的な弱さを感じました。 作品の大部分が会話だけで進行しているにもかかわらず、その会話も、すでに最初から主人公がもっていた感情を繰り返すばかりで、主人公が新たな気づきを得るものでもなく、演出として動きがないことに加え、会話劇としても内容に発見がないため、単調さが際立ち、読んでいて強い退屈を覚えました。 さらに、物語に結論やメッセージ性が欠如しており、読者に丸投げする形になっている点も問題です。 テーマ自体には社会的意義を意識した意図があることは見受けられますが、それを掘り下げることなく、ただ表面的に「題材を取り上げた」だけにとどまっており、結果として浅いファッション的フェミニズムに見えてしまっています。 テーマを選ぶ以上、作者自身の視点や覚悟が作品ににじみ出るべきであり、それがないままテーマだけを扱うのは、むしろ逆効果になりかねません。 残念ながら、本作はテーマの重みを活かすだけの構成力も筆力も伴っていない、という印象を拭えませんでした。 前作でもフェミニズム的テーマを掘り下げきれないまま終わったと感じていましたが、その課題をそのままこちらでも感じた次第です。

本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
※本棚・フォローなどの各アクションメニューはこちらへ移動しました(またはフローティングメニューをご利用ください)