星のさいごメシ
食べ方から食べることへ
星のさいごメシ おおひなたごう
六文銭
六文銭
目玉焼きの黄身をいつ潰すかどうかで一世風靡(?)した、おおひなたごう先生の新作は、最後に何を食べるか?という話。 会話もなくなりかけた飲み会の3次会でするような話を、マンガにしています。 目玉焼きでは食べ方を、本作では食事そのものを通して、人生感を問うてます。 さてその内容ですが、主人公は婚約者に突然別れを切り出され、自暴自棄になっているところを、とある飲み屋で「人生最後に何を食べるか?」で盛り上がっているところに遭遇。 その場所には、偶然、これが最後だと食事にきていた自殺志願者の人もいて、店主の「人生最後に食べたい食事」を振る舞われ、生きる気力を取り戻す。 そこから、誰かの最後の食事が、誰かを救うかもと着眼点を得ます。 編集者でもある主人公は、WEBマガジンの新企画として、色んな人の最後の飯を調査する~という流れ。 フードギャグと言っていますが、テーマが最後の飯だけに、真面目さがやや多い印象。 それでも、食事を通した価値観は、面白いものがあります。 2巻で主人公の婚約者が、別れを切り出した理由がわかってきて、面白くなってきたところで、なんと3巻で完結だという。 非常に残念です。 ちょいちょい目玉焼きの内容がでてきたりとファンに楽しい作品でしたが、さすがに間口が狭すぎたか。 何にせよ、最終巻まで見守りたいです。
さうのあっ!
きらら発JK×サウナマンガ! #1巻応援
さうのあっ!
兎来栄寿
兎来栄寿
世は大サウナブームです。子供のころは熱いだけで一体何が良いのかまったくわからなかったサウナ。しかし、気付けばいつの間にか私も同年代の方々も30代くらいからみなサウナの虜になっています。しきじにもDESSEにも足を運びました。これが加齢……もとい歳を重ねるということでしょうか。 ところで、マンガ界の鉄板といえば「美少女」と「おっさんの好きなもの」の掛け合わせ。故に、こうした作品が出てくるのも時代が生んだ必然と言えましょう。 今までも「美少女×お風呂」というマンガはいくつかありましたが、完全にサウナに特化した「美少女×サウナ」マンガの真打がきららから登場しました。その名も『さうのあっ!』。フィンランド語にある「サウナに入る」という意味の動詞だそうです。 ゲームや動画鑑賞が大好きで、その時間を削られるお風呂は嫌いで数日に1回しか入らない景山こかげ。 フィンランドからやってきて銭湯に居候しているサウナ大好き少女のリューディア・アラヤ。 クラスの委員長でサウナ知識を語り出すと早口になる清水芹香。 ひとりだけ他クラスで、スーパー銭湯の娘でお嬢様口調の高野槇。 4人の高校1年生たちを中心とした、サウナコメディ4コマとなっています。 ・サウナの効用 ・交互浴の基礎 ・ととのうとは ・フィンランドのサウナと日本のサウナの違い ・アウフグースやヴィヒタについて ・野外でのテントサウナ などなどについて、サウナ初心者であるどころか、そもそもお風呂に入る時間ももったいないという主人公のこかげの視点からサウナに関する知識を0から学んでいくことができる内容となっています。 サウナ後はオロポも良いですが、作中で紹介されるフィンランドコーヒーも飲んでみたいです。その際の「飲料を提供する場合は保健所の許可や手洗い設備などの設置が必要〜」という件からは、昨今の情勢を鑑みた細かい配慮を感じました。 シンプルにキャラクターたちがかわいく、きららジャンプをしているところなどもあり、青春の1ページが楽しく描かれています。 「怪我人の救急搬送」 「歩きスマホに注意のポスターみたいですわ」 など、ちょくちょく挟まれるツッコミにもセンスを感じるものが多くクスッとします。専門知識ネタに偏りすぎることもなく、しっかりとツボを押さえながらメインテーマをバランス良く描いている作品です。 最近はなんだかんだ若い女性でもサウナ好きが増えていますが、この作品がアニメ化されて更なるサウナブームが起こったらますます老若男女問わずサウナに入るようになる世界が訪れるかもしれませんね。元々日本人はお風呂好きですし、それによって健康が増進されていったら良いことだと思います。
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