狐日和の紺次郎

狐日和の紺次郎

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藤巻忠俊先生と言えば黒バスロボレザとスポーツ漫画の印象しかなかったので、時代劇というテーマは新鮮でした。

こういう「おっとりしてすっとぼけたお侍さんが、本気出すと強い」みたいなの。嫌いな人絶対いない間違いないやつですよね…実際面白かったです。

少年漫画らしい「とんでもない技」も登場させて、お話に突っ込みどころを作っていたのが流石でした。

主人公に焦点が当たるのは当然なのですが、連れている少年の活躍がもっとあればな〜と思いました。

【あらすじ】
主人公は人より五感が、特に鼻が優れたすっとぼけた浪人。拾った子を連れて茶屋を訪れると、店に野伏せりたちがやってきて暴れまわる。主人公はそれを止めようとするが、相手が「男」だったため臭すぎて吐いてしまう。
毒気を抜かれた男たちが帰ったあと話を聞くと、茶屋の女主人は明日、野伏せりから村を救うため女衒へ売られるそうで…。

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まずカラー絵がすごく良い。なんとなく五十嵐大介っぽさを感じる。 そして本編の絵の線の感じや白黒ハッキリした塗りは尾田栄一郎や吾峠呼世晴っぽい。 けど描き文字やキャラデザはオリジナリティがある。 物語は、「残虐なヴァイキングに統治された「兵士か奴隷」しかいない町・ギブロン。主人公・バトロは「ギブロンで1番偉い奴に会いに来た」と、少年漫画の主人公らしいセリフで兵士をぶっ倒すが、ゾゲボ(1番偉い奴)が町に戻ってくるまで奴隷として過ごすことに決める」というあらすじ。 この主人公・バトロには「ゾゲボが戻るまでビビらず仲良くしてくれよな」と言ったりするところがあり、こういう強い力を持ちながら「お前が言うな」というボケをカマすところはルフィーに似ているなと思った。 もしここで周囲の人間が極度にデフォルメされた変顔になってツッコミを入れたら、それはもうワンピースでしかないが、群青のバトロはそういうことはしない。 ルフィーはシリアスに振る舞うこともあるけれど、基本的に無邪気に喜怒哀楽をハッキリ示し、熱く怒ったりする。一方、バトロはもう少しクールな男で、笑ったりスッとぼけはするけれど、激しい怒りや熱は内側に隠し、淡々と振る舞っているような印象を受けた。 最初から最後までスラスラ読めたし、最後のオチには笑った。 ファンタジー少年漫画として大きな瑕疵のない、完成された作品だと思う。 個人的には、「バトロが伝説の男と似ている」という設定がうまく活かせていないように感じた。本来だったらもっとワクワクできる設定なんだけど、あとづけ感・蛇足感が強くて「バトロかっけー」とはならなかった。 ワンピースのようなヒット作の要素を、うまく自分のものにすることが出来るのは本当にすごい才能だと思う。ポテンシャルをビンビン感じるので、このままさらにオリジナリティを磨いていって超面白い作品を描いてほしい。 『週刊少年ジャンプ 2019年38号』 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019034D01_57.html
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