かなり実情に近いにコメントする
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絢爛たるグランドセーヌ

華やかさの裏にはストイック!読み応え抜群のバレエ漫画

絢爛たるグランドセーヌ Cuvie
mampuku
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 掲載誌がマイナー過ぎるのか、何で埋もれてるのかわからない面白さ、奥深さ、クオリティ三拍子揃った漫画です。  華麗で絢爛なバレエの世界に魅了された少女がプロの大舞台を目指して成長していくストーリー。「類まれな観察眼で物凄いスピードで吸収して駆けあがっていく」というありがちなタイプの主人公ではありますが、持ち前のひたむきさと明るさでライバルたちと友情を育んでいく姿が非常に好感。  また内容も青年コミックだけあって本格的で、技術的な難しさだけでなくレッスンや衣装、留学などにかかる金銭的な負担、プロとして生きていくことの難しさなども描かれており、よりディープな世界を味わうことができます。(自分の足でスポンサー集めをする「ベイビーステップ」やキャンプ用品を買うためにバイトに励む「ゆるキャン△」など、地に足着いた感じがリアリティにつながっているのが面白いですね)  音楽や舞踊に限らず、芸事の世界は華やかさの陰には物凄いストイックさが表裏一体となっているものですが、この「絢爛たるグランドセーヌ」は比較的ストイックさのほうに重心を置いたある意味スポ根にも近い感じですね。クラシック音楽の「四月は君の嘘」「のだめカンタービレ」、演劇の「かげきしょうじょ!」、ロック音楽の「BECK」「風夏」などどれも比較的センシティブとかクリエイティブってイメージが強く、「グランドセーヌ」みたいな血のにじむ努力を全面に押し出してるのは珍しいのではないでしょうか。  余談ですが、序盤めっちゃ嫌な感じのラスボス風に登場したライバルの栗栖さくらちゃんがだんだん打ち解けてツンデレ化していくのがとても愛しいです。作中で一番好きです彼女。

宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

けんらんたるぐらんどせーぬ
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