エロくて爽やかなヴィヴェスの胸キュンマンガ
バスティアン・ヴィヴェスの線はとにかくなんかエロいです。 特別性的なビジュアルを志向している画風でもないのに(巨乳のキャラクターは多いけど)なぜかエロい。そして爽やかです。 エロいのに爽やか。 『年上のひと』はそんなヴィヴェスの「エロ線」の魅力がこれでもかと詰まった作品です。 自分より3つ年上のエレーヌに13歳の少年アントワーヌが抱く憧れ、友情、恋心、欲望…そのいずれとも完全に分けきれぬ複雑な心情を表現するのに彼の線以上にふさわしいものはないように思えます。フランスの10代のリアルみたいなのがすごい。 また、この作品が素晴らしいのはエロいだけじゃなくて、優しさも溢れていることです。 アントワーヌもエレーヌもそれぞれ孤独やさびしさを抱えています。 お互いがそっと寄り添うことで優しさを分かち合う、思春期のピュアさがじんわり沁みてくる…。 エロさあり、やさしさあり、妙なナマナマしさありでヴィヴェス史上最高の胸キュンマンガです!
少年と少女のひと夏のヴァカンスを描いた作品です。映画を観たあとのような読後感が楽しめる。
ものがたりは二人の母親の流産の告白から始まる。姉がいたかもしれない13歳の少年アントワーヌと、弟ができたかもしれない16歳の少女エレーヌ。
アントワーヌは終始エレーヌに翻弄されているが、年上ぶっているエレーヌも年相応の初心さが垣間見られるように見えるのがたまらない