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田島列島や入江喜和、今日マチ子に通じる優しい線が特徴の石山さやかさんのデビューコミックス。
あらすじにもあるように、読むとなんだか懐かしい感じに胸がキュッとなります。
子供の頃は家族の垣根を超えてご近所さんと交流があったこととか、当時は鬱陶しかった親のおせっかいの有り難さが今になってわかったりとか、今は空気みたいな存在だけど新婚当時は1分でも1秒でも長く一緒にいたかったな、とか
ささやかだけど記憶の引き出しに入ったままにしている部分を引っ張り出されるような、当たり前のようで当たり前じゃない、人の営み、ドラマが描かれています。
何かでトップを取りたい!成功したい!とか上を目指すことをモチベーションにしてる人ではなく、地球のはじっこで一生懸命生きてる人に読んでほしい本です。