4.0
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なんとなく読み始めたら手が止まらなくなった。
ニートだった主人公がなんとなく外資系軍事企業を受けてみたら内定して戦場のオペレーターとして天才的な能力が開花し始めちゃう話、と書くと軽いのだが、実際は実に深刻だ。
研修から徐々に軍事企業の真髄に触れていくにつれ葛藤を深めていく様子が興味深い。
逆説的に子供兵士のために彼ら自身を戦場に出さなければいけないという苦渋の決断をくだし、何が何でも守るためにすべてを背負いこむ覚悟を決めなければならないほどシビアな世界だった。
子供たちの命を大事にすればするほど、危険な任務を行わせている
恐怖は増大していき闇が深まるばかりで、フィクションとはいえこの漫画を通して世界の裏側が薄ぼんやりと見えてくるような気がする。