空電の姫君

空電の姫君

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「バーズ」休刊により、「空電ノイズの姫君」がイブニングに移籍。

女子高生でバンドものというと元気で爽やかというイメージを抱きがちですが、この作品はやはり冬目景といいますか、ゆったりとしていてどこか陰のある雰囲気です。
また私が音楽をやっているのでどうしても敏感になってしまうのですが、作品内に「音楽」という概念・文化がごく自然に息づいていて、すごくリアルだなと感じました。たとえば少年漫画にありがちなように「これが私たちの音楽だ!」みたいに変に美化されたり特別視されているようなこともなく、サラリーマンのお父さんが普通に会社に行くがごとく彼女の傍らにはギターがあります。
1話でギター少女と歌う少女が出会ったからといって、その場で組んでグラミー賞獲ろうぜ!!とはならない代わりに、じっくり見守っていきたくなる漫画です。

というかスタジオ付きの家に生まれ育つってめっちゃ羨ましいw

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最終話を読んだ。なんだか物足りないなぁと思ってたら、単行本で大幅加筆するそう。これは買わねば。

最終巻読みました。正直夜祈子が抜けちゃうのはもやもやしながら読んでたんだけど描き下ろしまで読んだら二人が何考えてたのかよくわかったし、アルタゴがこうなったのもなんかいいなと思えた。いい終わり方でした。

それはそれとしてふたりの続きの物語は見たいんですよねぇ………!!!

ありふれた職業で世界最強
主観なので駄作とまでは言い切りたくないが…
ありふれた職業で世界最強
mampuku
mampuku
 男子中学生の妄想ノートを延々と読み聞かせられてるみたい。笑  なろう系のファンタジー小説って多かれ少なかれそういう厨2要素がありつつ、ストーリーを構成するある種の技術によって、カタルシスや萌えなどで読者を気持ちよくしてくれるエンターテインメントに昇華されてる、特に人気の作品は大体そうだと思うんですけど、この「ありふれた~~」という作品に関しては"厨2要素"どころか剥き出しの妄想そのものを読ませられてるみたいです。残念なことにコミカライズ担当の絵が上手すぎないのもそれに拍車をかけてる感じがします。  ナードで陰キャラなのに"何故か"クラスの中心的グループから一目置かれ、”何故か”クラスのマドンナから甲斐甲斐しく世話を焼かれ、そのせいでクラス中から妬まれている。その後クラス全員で異世界に飛ばされるも"偶然"最強レベルの能力に目覚め、強くて可愛くて従順で自分に好意を向けてくれる少女と出会い、一緒に魔物と戦いながら元いた世界を目指して旅をする。  ……。  いや、わかるんですよ、牛脂で焼けば肉は美味いし苺に練乳かけたら美味しいのはわかるんですけど、これはどちらかというと牛脂に練乳かけてナマで食わされてるみたいな…料理しよ?  ちなみにコミックスの巻末に4ページ程度の書き下ろし小説がついています。短いですが、けっこう読むのがしんどかったです
ダンジョン飯
『ダンジョン飯』最終巻、丸ごと一冊哲学者だった
ダンジョン飯
mampuku
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自由にいきるとは何か 欲望とは何か 社会で暮らしていくとはどういうことか 善悪とは何か 食べるとはどういうことか 現実世界を遥かに凌ぐ多様な人種、生物種、民族、価値観が絡まり合いながら各々がそれぞれの“明日”と向き合っていく。 猫のように気ままに振る舞ってきた獣人のイヅツミはいざ自由な地上に放り出されたことで、本当の自由とは何かという問いに直面する。 そんな戸惑う彼女にマルシルは、嫌いな野菜も我慢して食べ、よく運動し、健康で長生きしてほしいと懇願する。すなわち、自由とは何かという深遠なる問いに対する一つの手がかりとして、「健康に生き続けること」こそが自由を叶える方法なのだと一つの“道”を提示したではなかろうか。 というか自由とか欲望とか語りだすと収集がつかなくなるので簡潔にまとめると、たとえファンタジー世界であろうと変な奴らばっかであろうと、飯を食うという普遍かつ不可避な事象の前ではその人なりの哲学や生き様が現れる。人は思考や欲求によって食事をし、食事によって作られた体、食事によって生きながらえた生がまた新たな思考や欲求を生むのだ。
アタックシンドローム類
想いが濃すぎて原液どばどばなのに後味スッキリ
アタックシンドローム類
mampuku
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効果音などを作る「サウンドクリエイター」とアクション漫画としての「喧嘩」が予想外の化学反応を起こす、第一部ともいうべき前半部分。虚構と現実が入り混じりながら詩的にかつ美しく読者を幻惑する。 そして後半部分では、散りばめられた布石を余さず回収しながら、ただただ勧善懲悪でカタルシス満点のストーリーに熱狂させられる。 そしてラスト(エピローグ)で全体の真相が明らかにされる。一本の映画のような、丹念に編み込まれたストーリーだ。 悪を打ち倒しヒーロー気分に酔いしれる主人公にまんまと感情移入させられ、クライマックスを迎えるとそこにはまさかの裏切りが待っている、この読み口は朝井リョウの小説とよく似ている。節々でルサンチマンやシャーデンフロイデを刺激してくる描写が多いがこれもおそらく作者の罠に違いない。 この意地悪なラストへの感じ方は、受け取り手によって様々だろう。無敵の人や弱者の人たちが傾倒してしまいがちな安易で極端な思想や異世界モノのような居心地の良いコンテンツに対して皮肉でもあり、救いへの希望でもあるのだ。 ちなみに各話のサブタイトルには、色々な映画や音楽などの名前がそのままつけられている(『ネヴァーマインド』『タクシードライバー』など)。作中、私が気づいてない小ネタや引用がまだまだあるのかもしれない。いずれ読み返したときには今とは違う読み方ができるのではないかと楽しみだ。
くうでんのひめぎみ
空電の姫君 1巻
空電の姫君(2)
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イエスタデイをうたって afterword

イエスタデイをうたって afterword

本編最終回の後日談を描いた新作読切『イエスタデイをうたって 特別編―11・S14―』、単行本未収録の幻の読切『夏の姉』を初収録。冬目景が『イエスタデイをうたって』を振り返る最新インタビューやアニメ版・藤原佳幸監督との対談ほか、『イエスタデイをうたって EX』の内容もアップデートして選り抜き収録した冬目景ファン必携の一冊!!
138°E

138°E

村田蓮爾ニュープロジェクト始動!! マンガ×イラスト×映像×音楽がスパークするモンスターコミック誌誕生!! 村田蓮爾を中心に、林田球、またよし、たかみち、冬目景、JDMorvan&bengalら国内外の超実力派アーチストが集結するコミック誌です。驚天動地のカラー&モノクロコミックから多彩な印刷技術を用いた大判イラストレーションまで、最先端のアートカルチャーシーンを凝縮した284ページ極厚仕様。特別付録DVDでは、UKクリエイター・Huw Williams&David Altweger(unit10)が手がけたコミックコラボムービーを収録。
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ACONY

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築70年以上経つ“しきみ野アパート”に引っ越してきた空木基海(うつきもとみ ルビ)13歳。お隣さんはかわいいけど、ちょっと不思議な少女。名前はアコニー、ペットはコウモリなんだって。
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土神(にわ)は建築科の大学生1年生。ある日同級生の卯(あきら)と共に解体中の洋館に出かける。そこで見つけたドアノブに触れた途端、目の前に幻の扉が現れる。その夜、再び洋館を訪ねた土神は謎の少女から、それが建物の持つ「記憶」であると告げられる―――廃屋の中に佇み、同じ幻を見た彼女と出会い、土神の日常がざわめき始める…!!
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高校生の高城一砂は、幼い頃に別れた一つ年上の姉・千砂と再会し、高城家に代々伝わる「病」のことを聞く。その「病」は、発病すると「吸血鬼」のように、他人の血が欲しくなるという。やがて発病し、発作に苦しむ一砂に千砂は自らの血を与えるが……。
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