TIEMPO―ティエンポ―の感想 #推しを3行で推す
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ヤングジャンプ連載時はなんとなく読んでいて、Webに行くんだ。ふーんじゃあすぐ終わるのかなと思っていたら続いていたの知った。で完結したので読んだがまとめて読むと期待以上に面白かった。各自の立場、チーム内の立場、過去の話がうまく組み合わさっていて良かった ・特に好きなところは? 最終巻まで読んだあとに読む最終巻のカバーを外した時の文章。あと17巻の途中から絵がかなり変わった感じがした。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 連載中に読んでいた方には最終巻まで読むのをお勧めします。飯野大祐の他のマンガがあったら読みたいね
弱虫系スポーツ主人公は枚挙にいとまがないけれど、この主人公は一味違う。弱虫系どころかお漏らし系なのである。第1話開始直後に白目を剥きながら漏らしている。単行本発売を機にカウントしてみたら1巻で2回漏らしている(なお加えて未遂が1回ある)。
ただ、柚樹はよくいるただのビビリではない。恐怖により追い詰められることで集中力を発揮し、分析により活路を見出す力を持っているのだ。しかもその集中力・分析力に加え、「できるようになるまでやる(怖いから)」という根性まで最初から備わっていて、そんじょそこらの弱虫系と一線を画している。
ただ実際には漏らしたページ数よりも、泣いてるページ数の方が圧倒的に多くて、本編228ページ中13ページで泣いており涙目率は5.7%だった。なおダムアス(※)が絡んだあとの泣いてる率は100%(白目)
またネガティブな表情が多いため、高校で出会った「美しいサッカー」に純粋にワクワクしている笑顔がいっそう印象に残る。なお、笑顔にさせているのは高校の部長さんである。
1巻の最後で、「ダムアスと部長」という、全く異なる導き手を前にして混乱し壁にぶつかった主人公が、部長の理想に共感して決意するところは最高に熱い。今後柚樹がどんなふうに成長していくのか、お漏らしは治るのか楽しみ。