それでも町は廻っている 石黒正数
それ町みたいなマンガって他にありますか?
「それでも町は廻っている」
みんな仲良く手をとって生きているんだね、という意味だと思っていたが、違っていた。
ラストは、これまでにも何度か出てきたSF的シチュエーション。
「もしも自分がこの世に存在していなかったら」
もし自分が存在しなくても「それでも町は廻っている」
もし自分が死んでも、残されたみんなによって「町は廻っていく」
自分がいなくても、みんなほかの家族と、友人と、楽しく生活できる。その事実が怖い。自分は不要なのか、と考えることが怖い。怖くて面白い。
だから何度か似た話が出てくる。
タイトルに含まれた怖さに、最終巻にして気づいた。