キャラクターが生きている!
石黒先生の引き出しの多さよ! ギャグやSFやホラーやサスペンスなど毎回色んなジャンルの話をそれ町の世界に違和感なく入れて描いているのが凄過ぎる。 そして主人公の精神的な成長をめちゃくちゃ上手く描けていると思いました。
「それでも町は廻っている」
みんな仲良く手をとって生きているんだね、という意味だと思っていたが、違っていた。
ラストは、これまでにも何度か出てきたSF的シチュエーション。
「もしも自分がこの世に存在していなかったら」
もし自分が存在しなくても「それでも町は廻っている」
もし自分が死んでも、残されたみんなによって「町は廻っていく」
自分がいなくても、みんなほかの家族と、友人と、楽しく生活できる。その事実が怖い。自分は不要なのか、と考えることが怖い。怖くて面白い。
だから何度か似た話が出てくる。
タイトルに含まれた怖さに、最終巻にして気づいた。
人情あふれる丸子商店街に存在するメイド喫茶(カフェではない)「シーサイド」。まさに、天真爛漫!女子高生にして名探偵に憧れる嵐山歩鳥は、地元丸子商店街のアイドル(?)兼お騒がせ娘。ありふれた町のちょっとおかしなメイド喫茶を舞台に繰り広げられるドタバタ活劇!
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