幕末… 新撰組屯所にいたはずの隊士たちが、ある時突然、闇の中で見知らぬ敵と対峙する状況に! 副長・土方歳三と三浦啓之助ら一行は、圧倒的戦闘力を持つ戦国時代の蜂須賀小六、木下藤吉郎に捕らえられる。時はまさに、歴史の一大転機・桶狭間の戦いを迎えようとしていた。
時は大正時代。ピアニストを目指す少女・海原(かいばら)ありあは、東京音楽学校予科の入学試験を受ける。彼女の情熱的な演奏に周囲は圧倒され、大きな波紋を呼んだ。そんな中、ありあは名門・西御門(にしみかど)家の夏王(なつお)に出会い、思いがけない事実を知ることに…。音楽の神に愛された少女の青春を描いた音楽大河ロマン!!
人里離れた庵で育った身寄りのない鈴音は、もののけを出してしまう不思議な力を持っている。しかし鈴音は、幼い頃に父親代わりになってくれた亡き新九郎の教えを守り、この力を抑えて平穏に暮らしていたが…!?鈴音と新九郎のふしぎの恋草子&冒険絵巻★
時は徳川・豊臣が覇権を争う「第2次侍大戦」の真っただ中。カラクリ隠密・ジンタは、豊臣軍が誇る10人兄弟・真田十勇士を歴史上から消す……つまり、後に十勇士の母となる少女・立花初音を、過去に戻り暗殺することを徳川家康から命じられる。タイムマシン「サムライゲート」で25年前の過去へ渡ったジンタ、だがそこで待ち受ける衝撃の事実とは…!?
猛者達が跋扈する戦国の世…最強と恐れられた鉄砲集団がいた。味方すれば必勝、敵すれば必敗――三本足の烏・八咫烏を旗印とするその集団は「雑賀衆」。彼らを率いる男の名は、雑賀孫一。数発の鉛玉を武器に、群雄割拠の日本を導く漢の戦国英雄異聞録、ここに始動―――!!
山深い寺に預けられて育った少年・遮那王。寺の暮らしがイヤで何度も脱走を図るが、ことごとく失敗。だが、騒動を聞きつけた平氏の御曹司・平維盛が寺にやって来て、度胸のすわった遮那王に興味を抱く。だが、天狗探しに出かけたふたりの前に盗賊が現れ…!?激動の源平争乱の世を描く、歴史大河ロマン!!
あいつは今も、霧の中だ。疑問符が渦巻く、昭和史の闇へ。謎の匿名作家が描く、昭和最大の「未解決事件」!その真犯人を……追え!冴えないフリーライター・安住純が迷い込んだのは、1984年の大阪…!?バブル前夜の浮かれた時代、その水面下では今も語り継がれる昭和最大の未解決事件「オギリ・東亜事件」が着々と計画されつつあった…!これから起きる事件のことを知っているのは、犯人と現代からやってきた安住だけ!果たして、事件の真犯人は誰だったのか?そして、謎に包まれたその動機は?真相をスクープすべく、安住の野心に満ちた戦いが始まる…!!
京の野原にひとり佇む女性、おりょう。龍馬を待つおりょうの背後に忽然と現れた浪人“狗”。武骨な狗のなかに、ひとすじの優しさを見たおりょうは、狗を寺田屋に連れて行き、そこでこの若者を龍馬と対面させる。だが、龍馬を見た狗は瞬時に刃を…(第1話)。
時代に抗い、あくまで剣に生きる男・佐々木清四郎。元・火消し町人にして拳銃の達人・早川伝次。箱館戦争を戦い抜いた男たちは今、北の大地に明日を求めて生き続ける!時は明治2年。蝦夷地(北海道)箱館において、榎本武揚率いる旧幕府軍と官軍が最後の戦いを繰り広げていた。そんな戦闘のさなか、幕軍の海軍砲兵・早川と、同じく幕軍遊撃隊の佐々木が初めて出会う。その夜、五稜郭に戻った2人は、官軍に投降する味方の兵を咎めない榎本らの態度を見て、すでに降伏が近いのだと確信する。だが官軍への帰順を良しとしない2人は、広大な北の大地へと踏み込んでいく!
紀元前500年、孔子は弟子を連れ、14年の放浪の旅に出る。深遠なる思想と崇高なる理想をもって。史上最大の偉人・孔子の教えと生涯を、「論語」の言葉によって物語る決定版歴史コミック。処世やビジネスにいかせるエッセンス満載。世界漫画界をリードする李志清が全3巻で挑む意欲作、第1巻登場。
201×年。日本。突如時空を超え、歴史に名高い偉人たちが続々と現代へ出現するという事件が起きた。偉大なる彼らが集まり住むのは国営偉人居住施設【偉人館(いじんかん)】!!快楽自殺主義者・ダザイオサム誇り高き男色家プリンス・ウマヤドうつけ過ぎる天下人・オダノブナガ重度のメンヘラ美少年・アケチミツヒデなど個性的かつ奔放過ぎる偉人たちと、「偉人をヒトとも思わない」スーパーサディスティック管理人さん四条椿(シジョウツバキ)とのふれあいを描いた衝撃の偉人ギャグ、ここに開幕!!
曹操の生まれた後漢朝時代、宮廷内は皇帝の信任を得ていた宦官が専横の限りを尽くしていた。幼なじみの袁紹らが国の未来を憂いていた頃、曹操は自分のやりたいことが見つからず放蕩三昧であった。しかし、曹操二十歳のとき、洛陽の北部尉に任官してから徐々に頭角を現し始めた。そして曹操三十歳のとき、天下を揺るがす黄巾の乱が起こった。
鎌倉開府以来、武士が権力を持つこの時代、時の執権・北条高時は鎌倉に在った。京では実権を奪われた天皇・後醍醐を中心に公家朝臣が息巻いているものの、鎌倉幕府の武力の前には為す術もなく、朝廷は幕府の言いなりになっていた――。鎌倉幕府滅亡から南北朝時代を描く軍記物語「太平記」を題材にした吉川英治の歴史大河浪漫の傑作を、実力派が奇跡の劇画化!!
江戸末期。理想の武士になるために、最強集団・新選組をプロデュースした男、土方歳三。彼を中心に新たな視点から語られる幕末青春伝。苛烈な男達の生き様を描く意欲作!!元治元(1864)年。京の都を賑わす新選組は、不貞浪士にも厳しい取り締まりを行っていたが、身内に対してもその厳しさは発揮されていた。市内巡回の斬り合いの際、戦う意欲を見せなかった者は、副長・土方歳三により容赦なく切腹を命ぜられていた。鬼と恐れられながらも歳三は、素人の寄せ集めである新選組を最強の武装集団へ育てようとしていた…。
古来より日本の様々な地方で信仰されてきた「性の神」。フツーの大学生・神成豪は「御石神(みしゃくじ)」と呼ばれるその神様に取り憑かれ、様々な時代の性風習をナマで体験することになってしまう…!?
2014年生誕80周年を迎えた横山光輝。現在でもたくさんのフォロワーを産み、後の世代に大きな影響を与えた“巨匠”の足跡を、各界著名人の寄稿文、インタビュー、対談で振り返ります。また、単行本未収録の『おてんばトリオ』、『鉄人28号』『三国志』『伊賀の影丸』など代表作の美麗カラーイラストを収録。主な寄稿者:今川泰宏、岡本賢一、神崎将臣、京本政樹、幸森軍也、タケカワユキヒデ、武田鉄矢、辻真先、津原泰水、戸田泰成、中野晴行、野口賢、藤川桂介、藤原カムイ、ゆうきまさみ(五十音順)
男子は一生に一度は幕末に憧れる、なんてよく聞きます。私もこの時代は大好きで、このコーナーでも坂本竜馬、小栗上野介、桂小五郎を主人公にした漫画を紹介してきました。今回はそんな幕末英雄譚の中でも最も好きな新選組、鬼の副長・土方歳三を取り上げてみようと思います。新選組といっても実はこの作品、多くのページを割いているのはそれ以前の歳三の多摩時代。このパートで描かれるのは彼の武士道を追求するゆるぎない信念がどのように培われたか、近藤勇や竜馬との出会いで何を身に刻んだかということです。そこがタイトルの「月明星稀」―月明らかに星稀なり―にかかってくる。このテーマが見えてくるくだりはこれぞ武士道、という感じでシビれます。そして本来ならこの後が「さよなら新選組」という副題にもかかるはずですが、残念ながら伊東甲子太郎が登場したところで雑誌連載は打ち切り。新見錦や斎藤一の独創的な設定や、芹沢鴨暗殺までのくだりなど目を見張るものがあっただけに箱館まで見たかったというのが正直な本音ですが、男の魅力的な生きざまは存分に堪能できると思います。