きめつのやいば
あらすじ
時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!
ぶらっくくろーばー
あらすじ
魔法がすべての、とある世界――。生まれながらに魔法が使えない少年アスタは、己の力を証明するため、そして友との約束を果たすために、魔道士の頂点“魔法帝”を目指す! 少年魔法ファンタジー、ここに開幕!!
じゅじゅつかいせん
あらすじ
類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?
ぼくのひーろーあかでみあ
あらすじ
多くの人間が“個性”という力を持つ。だが、それは必ずしも正義の為の力ではない。しかし、避けられぬ悪が存在する様に、そこには必ず我らヒーローがいる!ん?私が誰かって?HA―HA―HA―HA―HA!さぁ、始まるぞ少年!君だけの夢に突き進め!“PlusUltra”!!
ちぇんそーまん
あらすじ
悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!! 悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!
あんさつきょうしつ
あらすじ
号令と共に教室を満たす銃声!椚ヶ丘中学校3年E組は生徒全員が先生の命を狙う暗殺教室。教師と生徒、標的と暗殺者の異常な日常が始まる――!!
わーるどとりがー
あらすじ
異次元からの侵略者「近界民」の脅威にさらされている三門市。そこに住む少し正義感の強い中学生・三雲修は、謎の転校生・空閑遊真と出会う。遊真の行動に振り回される修の運命は!?最新型SFアクション始動!!
ベイルアウト設計がもたらした描写の幅
ぱにゃにゃんだー
しょくげきのそーま
あらすじ
実家が下町の定食屋を営む中学生・幸平創真。目標である料理人の父を越える為、創真は修業の毎日を送っていた。しかし突然、父から料理学校への編入話を告げられ…!?創造する新料理マンガ、ここに開演!!【同時収録】特別読切食戟のソーマ/番外編『倉瀬さんの日記』
ぼるとなるとねくすとじぇねれーしょんず
あらすじ
忍界大戦ももはや過去、木ノ葉隠れの里も平和を享受する時代。七代目火影の息子・ボルトは、偉大すぎる父の影響か鬱屈した日々を送っていた。新たなる災いの影にも気づかずに…。新世代の伝説が今、開幕!!
さむらいえいとはちまるでん
あらすじ
侍になること――。生まれつき体が弱い少年・八丸にとって、それは叶わぬ夢のはずだった。しかし、鬱屈した日々を過ごす彼の前に、猫の姿をした謎の男が現れ、運命が一変する…!? SF侍活劇、ここに開幕ッ!!
あいあんないと
あらすじ
警察官の父を持つ正義感の強い少年・鉄兵。彼の日常は唐突に終わりを告げた。廃墟と化した街並み、そこを闊歩する化け物達…。さらに異変は彼自身の体にも現れ始めていた!?ニューダークヒーローここに爆誕!!【同時収録】読切『IRONCURTAIN』
ごとうげこよはるたんぺんしゅう
あらすじ
週刊少年ジャンプの俊英・吾峠呼世晴の軌跡―― アニメ化も果たした連載デビュー作『鬼滅の刃』の前身となる『過狩り狩り』、本書のカバーを飾る異色作『文殊史郎兄弟』、掲載当時も話題を呼んだ『肋骨さん』『蠅庭のジグザグ』の読み切り四作品を収録。鬼才・吾峠呼世晴の神髄、ここにあり!!
ふたりのたいせい
あらすじ
天才棋士・天童太星は昼は品行方正な“太”、夜は自由奔放な“星”となる二重人格を持つ。プロ試験を受ける太は対局の最中、突如星に変わってしまい!? 交われぬ運命の2人の天才――太と星の将棋物語の幕が開く!!
かみおゆいはかみをゆい
あらすじ
神緒ゆいは髪を解くとスケバンの黒ゆい、結うと優等生の白ゆいに性格が激変する美少女! 幸か不幸か、ゆいに出会ったイケメン勝ち組(パリピ)高校生・園宮鍵斗(キィト)の生活は混沌(カオス)に…!? 白と黒の“ゆい”に誰もが翻弄される! 最凶可憐なヒロインコメディ、開幕!!
さいごのさいゆうき
あらすじ
小三の春、父に紹介された少女との出会いから全ては始まった。少年・藤田龍之介と彼の妹・杜コハルが直面した世界を滅ぼす力。伝奇にも記されなかった真実が彼らを襲い、古から伝わる物語が二人を中心に動き始める!!
とーきょーしのびすくわっど
あらすじ
世界一の犯罪都市と化した、2049年の東京。この街に台頭する存在――“忍”!! 暴力が渦巻く裏社会で、最強の忍・鳴海 仁が精鋭揃いの仲間と共に、弱きを助け悪しきをぶっ潰す!! 近未来SF×忍法アクション、開幕!!
あらすじ
謎の巨大怪物に襲われる悪夢に悩まされている少年・蜂鐘コウ。ある日、怪しげな男・万野天士郎から悪夢の怪物は実在すると聞かされ、特殊兵器を扱う『戦士』として力を貸してほしいと頼まれる。冗談話だと思っていたコウだが、夢で見た怪物が街に現れ人々を襲い始めて――!?
おうまがどきどうぶつえん
あらすじ
逢魔ヶ刻――。暗くなり、「魔に逢う」とされる時間。動物好きの蒼井華は、憧れの飼育員になるため、山奥の動物園に初めてのアルバイトへ向かう。しかし、日が暮れ始める頃…!?ようこそ、逢魔ヶ刻動物園へ!
あんだーないんてぃーん
あらすじ
立派な大人になるためという理由で子供の自由が大人に奪われた世界…。そんな世の中に疑問を抱く高校生・紅童衛児(くどうえいじ)は幼馴染の朱梨(あかり)に想いを寄せていた。しかし二人の日常は大人達の手によって崩れていく─!!
はちとうきょうにじゅうさんく
あらすじ
犬並みの嗅覚を持つ中学生・犬神八と、幼なじみの鉄川麻琴が住む東京で、謎の「吸血殺人」が続発。ある日、おぞましい異形と遭遇した二人は、押し寄せる運命の激変に翻弄され!?空前の東京ファンタジー開幕!
じゅうどうず
あらすじ
柔道界の頂点、尊道館に現れた少年・柳華。八破羅村からやって来た華は、尊道館の最強選手を一蹴!その華が初参加を果たす異次元の柔道祭“ジュウドウズ”が、八破羅村を舞台に開幕。柔道の常識が今、覆される!!
くろがね
あらすじ
運動神経ゼロの少年・黒鉄ヒロトは、ヒーローに憧れる高校一年生。剣道部の少女・ツバメから女剣士の幽霊の話を聞いた帰り道、何と噂の“刀条さゆり”の霊に襲われて…!?疾走青春剣道ストーリー・第1巻!!
れっどすぷらいと
あらすじ
エデニア国の辺境で暮らす子供たちの中心にいるタツ・フラムトは、みんなの大将だった。だが、ある事件を機に子供たちの運命は分かたれた。――そして時は経ち、少年は一人飛び立つ! 友と自由な空を取り戻す、革命の戦いへ!
きかいばなしはなさかいっきゅう
あらすじ
【得意の“とんち”で衆生を救済!?】昔々、とある時代のある国に“とんち”問答が好きな化け物と、どんな“とんち”問答にも答える坊主がおったそうな…。とんち坊主の花咲一休と、力を失った化物のカルマ、一人と一匹の出会いが奇々怪々のさまざまなストーリーを描き出す! “とんち”が織りなす奇怪譚、第1巻!
私は、幼い頃から漫画が好きだった。定かな記憶ではないが、初めて読んだ漫画は星のカービィとポケモンの四コマ劇場だったと思う。その後も、週刊少年ジャンプの漫画を中心に数々の作品に読み触れていった。 私は週刊少年ジャンプを買ったことがなかった。読み始めた小学生の頃から、読むのをやめた高校生の頃までずっと、隣に住む従兄弟のお兄さんに貰って読んでいたのだ。読み始めた頃には、アイシールド21でまだデスマーチが行われていたし、愛染もまだ良い人だと思っていた。テコンドーを題材にした漫画がすぐに打ち切りになってしまったり、リボーンやムヒョ、銀魂、SKET DANCE、ToLOVEる等等の作品が輝きを放っていたりと、沢山の漫画に囲まれていたあの頃を懐かしく思う。成人した今でも漫画は好きで、継続して読んでいる作品も少なくないが、週刊少年ジャンプの世界はもう私の知るところにはなくなってしまっていた。 鬼滅の刃を読もうと思ったのは別に奇跡でも必然でも数奇な巡り合わせでも何でもない。私がこの作品を読み始めた時には既に19巻まで刊行され、TVでは社会現象的な人気と報道されるほどの一大ムーブメントな作品として周知されていた。情けない話だが、私という人間は天邪鬼で人気で話題の作品ほど読むことを躊躇い、敬遠する。いつからこんな厄介な人間性になったのか…… 連休を迎える前、職場の後輩くんが「もうすぐ完結するかも」と、教えてくれたことで今が丁度良い頃合いかもしらんと思い、この度鬼滅の刃を読むに至ったのだ。 私が漫画を読んで泣いたのはこれが二回目だった。 この作品は、鬼狩りと呼ばれる鬼殺隊の青少年たちが、家族や友人の仇となる鬼を殲滅するまでのお話で、各登場人物が信念を胸に文字通り命懸けで鬼に立ち向かっていく。 3巻ほど読み終えた時の印象は、「サンデー作品っぽい」というところだった。想起したのは犬夜叉とうしおととら(こちらは未読)で、"妖怪奇譚"モノという印象を受けた。心地よいコメディ調、可愛らしいデフォルメ顔、インフレを起こさない"考える戦い方"に惹き込まれていった。 少年漫画から暫く距離が空いていた私がこの作品で感じたのは、"敵が強すぎる"ということ。ONE PIECEのアラバスタ編のように味方陣営、敵陣営ともに一人ずつが各人を相手に戦っていくスタイルに馴染みが深かった私は、「上限の鬼強すぎるぞ……」と、登場人物同様に絶望した。鬼滅の刃の戦いは基本的に鬼の首を斬り落とすことに注力して進んでいく。ただ、鬼が強すぎてまぁ斬れない斬れない。そこで現れるのが心強い味方。それも一人じゃなく二人。場合によっては何人でも味方が駆けつけて共闘してくれるのだ。まさに物量作戦!と思ったが、そんな糞みたいな冗談では片せないほどにこの作品のキャラクター達は生命力に溢れていて、強く優しい。どんなにボロボロになっても折れることなく進み続ける。弱きを助け悪しきを挫く彼らのその姿は、私がかつて憧れたジャンプヒーローそのものだった。 主人公・炭治郎は真っ直ぐでクソ真面目でとにかく優しい心の綺麗な少年。共に闘う仲間たちは勿論、命のやり取りをした鬼でさえも、炭治郎の温かな優しさに触れてしまえば、忘れていた大切なことを思い出してしまうのだ。その優しい炭治郎もまた、様々な人の優しさに助けられ、自らを奮い立たせ、どんな窮地でも諦めることを選ばなかった。誰かに守って貰ったように、自分も誰かを守る。優しさの連鎖は絶ち切れることなく繋がっていく。数珠繋ぎになり循環し、滅ぶことはない。 ONE PIECEのチョッパーの出自の話で泣いたのは小学生の頃のこと。齢二十五にもなった自分が漫画を読んで何度も泣いてしまうとは思わなかった。そのことに気恥ずかしさもあるが、少し嬉しくも感じた。素晴らしい少年漫画は、次話を渇望させる。コミックスで読み始めた私が、ジャンプ+のアプリで本誌を購入してまで続きを読んだように。サラリーマンの自分が月曜日を待ち遠しく感じるなんて有り得なかった。人生で最初で最後になるかもしれないが、私は週刊少年ジャンプを買いに行った。 ありがとう鬼滅の刃。 心を燃やせ。赫い刃を。折れない心を。 (204話で完結と思ったら205話で完結だったので結局二回買うことになりました)