懐かしい! かわいい中高生の恋愛ストーリーなので、大人になって読むとちょっと内容が薄く感じてしまうかも、、、。 ただ、絵が可愛くて、主人公の奈緒も性格が憎めなくて、ついつい読んでしまうマンガです!
サナちゃんの明るい性格の裏にある家庭の事情や、荒れ狂う不良少年だった羽山がだんだんサナちゃんに心開いていく様子が、とても細かく描かれています。 小中学生が主人公と言えど、大人が読んでも感動して泣きそうになるくらい、 ストーリーが練られている! 笑いあり、感動ありの名作です。
ツボすぎる。 何もかもがツボ。ツボ売ってたら轆轤回すレベル。 やわらかスピリッツで連載中で、まだ4話しかないけどはよ続きください。。。 リンク先貼る必要あったっけ、と思いつつ念の為。 良かったらみんな読んでみてくださいー https://yawaspi.com/kamikakushi/index.html
Helckで登場するピウイが主役の漫画で、全体的にゆるい感じで進んでいきます。珍獣ハンターのユリーカとのやり取りも可愛くて癒されます。本編以外にも4コマ漫画が多数収録されています。ヘルクやヴァミリオも少しだけど登場するのでHelckが好きなら楽しめると思います。
アーニャがかわいくてギュッてしたくなる。 表情、仕草・しゃべり方・・・。 何やっても許せちゃうキュートさ! スパイの人員不足でロイドの仕事がハードになり過ぎで心配。 個人的には、ヘンリー・ヘンダーソンの「エレガント」がツボ♪
同じドラッグストアで働く高校生、宇多川さんと片野くん。片野くんは宇多川さんに対してほのかに恋心を抱いているけど、宇多川さんはそんなことお構いなしで飄々としている、そんな2人の日常。たったこれだけなのに、2人の日常は楽しさに満ち溢れている。 作中でも言われてるように、確かに大抵の高校生は部活動でものすごいドラマを経験したり、俺様系のイケメンに言い寄られたり、はたまた能力に目覚めて地球を救ったり、そんなことはないわけで、それでも普通に生活していれば、餃子を生み出す心のないロボットが生まれたり、チーズコロッケのコロッケ言葉は「あなただけを想う」だったり、そんなそれなりに楽しい日常が待ち構えている。そんな作品。 欲を言えばもっと末永く読んでいたかった作品だけど、逆に言えば人に薦めるときには3巻まとめて買わせることも容易いわけで。ということで、さぁまずは1500円だけ握りしめて3巻セットを買いに行きましょう!さぁ! 全3巻読了
もし自分がポックリ死んで田舎から親が遺品の整理に来て見つかったら一番ヤバいと思う漫画が早見純かな…。なんせタコシェで買ったサイン入りだし、どんだけ好きだったの?!うちの子どうしたの?!ってビックリさせそう。それでも持ち続けなければならない、必ず本棚の片隅にいて欲しいと思う、そういう作品です。漫画を読んで人が殺せるくらいの狂気を感じたのは初めて。誰かと共有したい訳でもない。自分だけの秘密の悪を持ちたい人は覚悟して読んで下さい。
タイトルだけ見るとちょっと勘違いされるかもしれないけど、この作品は主人公の妻が"若返って小学生になる"という物語ではない。それだけを念頭に置いて、まずは試し読みで1話を読んでみてほしい。今作は「ネーム大賞」という、読み切りのネームのみで評価を行うマンガ賞で入賞した作品を元に連載が開始された作品で。1話はその際に入賞したネームがベースとなって描かれている。そのため、1話自体が読み切りとして非常に完成度が高く、1話を読んでもらえれば作品の魅力は十分に感じ取ってもらえると思う。 私個人としてはこの作品は"やり直せない過去を取り戻す物語"だと思っている。主人公の圭介と一人娘の麻衣、そして"小学生"の妻、貴恵。どうやっても過去は元には戻らないけど、今からならまた3人での幸せを見つけることができる。この家族には"奇跡"が起きてその幸せを掴むチャンスを得たわけだけど、"奇跡"なんかがなくても未来はいくらだってやり直すことができる。そんなことをこの作品、そして"小学生"の貴恵から言われているような気がする。 3巻まで読了
東京の城址を求めて街を彷徨う、女子高生のあゆりと美音。微かな歴史の痕跡から、古を空想して楽しむ東京散歩。あゆりと一緒に「え、城どこ?」って言いながら、画面を睨んで楽しもう! ----- 江戸城を始め、東京には沢山の城があったと伝えられているが、それらは建造物どころか、基礎の遺構すら殆ど残っていない。必然的に東京の城址巡りは、画面的にはただの公園や社寺、街歩きになってしまう。 漫画としては危機的なこの状況を、面白く救ってくれるのは、城址マニアの美音や教師の田辺に「何じゃそりゃ!」と突っ込む、素人のあゆりの存在。 私達はあゆりと一緒に、分からないなりに目を凝らして、微かな遺構を見出し、歴史上の人物に想いを馳せる。そして城址の知識を得、歴史の醍醐味に魅せられて、街を見る目が変わった時、私達はもう一度、二度と、この作品を見返したくなるのだ。 「あそこの城址って、どんなだっけ?」と。 街の風景に「歴史」という四次元軸を与えて、古くて新しい感性を吹き込むこの作品。考え方としては、『ちづかマップ』が「古地図」によって土地の時間軸を遡行していくのと相似している。 都市の地層を、城址のかつての姿が見えるまで、めくっていく。この作品は、そんな考古学的妄想の産物なのだ。 ハルタ印の美しい画面は、緻密に描き込まれつつ整理され、眺めていて気持ちいい。ちょっと荒んでいたあゆりの心が、優しそうでいて結構毒舌な美音との会話と新たな興味で、次第に落ち着いてゆく様子も、併せて見つめていたい。
※ネタバレを含むクチコミです。
ツイ4で連載のホラーポップな4コマがついに単行本になりました! 作者のコットンバレント先生はタイ在住のイラストレーターさんで、このカワイらしい絵柄で繰り出されるシュールかつ不気味でカワイイ猫(?)の生き様がもうたまりません。 増殖、怪光線、変形能力などなどスペックの高すぎるクリーピーキャットに振り回される人間の滑稽な有り様にクスクス笑いながらも「お、俺も猫的なものに翻弄されてぇ…!」と思わずにはいられなくなります。怖くてウザいのにカワイイんだな…形が猫だから…。 飼い主のフローラさんもキレイでちょっと抜けてるところもあって最高です。 まずは読んでみてほしい。 https://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/CreepyCat/ また、おマヌケな展開ばかりかと思いきや1巻のラストでは普通にゾクッとするキャラが出てきたり…。 とにかくずっと浸っていたくなる世界観のマンガです! タイで鳴らしたあの店の店長も激オシだぞ!!(読めん) https://twitter.com/animate_otani/status/1204652781073653761
今朝Twitterを眺めてたらジャンプでミタマセキュ霊ティを連載中の鳩胸つるん先生が「面白かったので2ページ目まで読んで」とツイートしてたので「ほ〜ん」と思い読んでみた新連載。 https://twitter.com/hatomune_tsurun/status/1204527436437680128?s=20 いや、ホントそうwww 最初の2ページだけ読んだら最後まで読むしかない最高のギャグ漫画だったw出落ち過ぎて何も言えないですね。タイトル通りで恐れ入る…! 主人公たち女の子のキャラデザが可愛くて、シリアスな場面では青年誌っぽい迫力ある演出があったり、試合シーンでは2連続見開きがあったり見応え抜群…! 主人公が天才で、姉に劣等感を与える側という設定も王道とは逆ですごく新鮮だった。そしてライバルの名前がなぜか花京院で地味に好き。 今後どう展開していくのか全く読めなくて楽しみ! (『PINGKONG』コミック・ジャクソン 1話より) https://i.imgur.com/7uqrEC6.jpg
引っ込み思案の主人公が葛藤や苦悩を経てヒーローとして成長していくという王道的アメコミ風ヒーロー漫画のストーリーでありつつ、ヒロアカにもましてや本場のアメコミにも(知る限り)いなかったタイプの女の子主人公ですね! (スーパーヒロインって強くてかっこよくて好戦的なのばっかりな印象) 優しさと勇気で小さな身体を奮い立たせる姿に胸を打たれます。 すごく応援しているのですが、タイトルのググラビリティとエゴサビリティの低さが心配の種ですね。でも良いタイトルだと思います。賞とか獲ってもっと認知されてほしい!
事故で記憶喪失になってしまった夢子。 喪失前はネガティブな子だったのに、喪失後はネガティブはどこえやら。ポジティブ夢子に。 どこで何が起きても前向き発言、周りを元気にする魅力的な夢子を見てると、大概のことはことは大丈夫かもーなんて思えたり、元気をもらえる内容だった。
"折り畳み自転車"を通して出会ったゆうみと奈緒の2人の日常マンガ。"折り畳み自転車"って凄い狭めた間口でどうなんだろうと思ったけど、"自転車" "旅"という要素に加え、折り畳み自転車ならではの要素もちゃんと組み込んでて、なおかつキャラの魅力が存分に出てる良い作品。 折り畳み自転車をいじくってる時にはほのぼの日常系のような雰囲気があり、かと思えばひとたび自転車に乗って遠出をするとちょっとした冒険感もあり、いろんな楽しみ方ができる。何よりキャラの表情の描き方が本当に魅力的で、読んでいて凄く楽しい気分になる作品。今後の人気の出方次第では第2の「ゆるキャン△」になりえると期待してる。 1巻まで読了。
同じ劇団に所属している俳優仲間で、しかも同じアパートの隣同士に住んでいる2人、宝田多家良と鴨島友仁。多家良は一度演技に入ると類稀なる才能を発揮するが、自活力が皆無で日々の生活も友仁に頼りっぱなし。しかし多家良が友仁を頼っているのは生活面だけではない。劇団以外の演技の仕事も入り始めている多家良の劇団のほうの稽古の代役、それも友仁が務める。友仁は言う。「多家良の代役を演じられるのは俺だけだ。」そして「多家良の芝居は俺を裏切ることで完成する」と。 いわゆるバディものではあるのだが、純粋に対等な立ち位置というわけではなく、かつ演劇というテーマだからこそ成り立つ共依存の関係性が面白い。演技の場面と相まって、多家良と友仁、2人の人間的魅力が随所から伝わってくる。演劇の外における2人以外の人間との関わりのある開かれた空間と演劇の中の閉じられた、特に多家良と友仁の2人だけが共有する空間とのメリハリがあり、2人の醸し出す特異な空気感が感じられる。 これまでも「わたしの宇宙」「いかづち遠く海が鳴る」「潜熱」と凝った設定と独特の雰囲気の作品を描いてきた野田彩子さんだけど、個人的にはこれまでの作品はややニッチな読者層に向けられた作品が多かった印象がある。その中で登場したこの作品、意図的かどうかはわからないけど、一気に広い読者層に届きうる方向に舵を切り始めたように感じる。演劇がテーマということもあり、ドラマ化なんかして一気に人気に火がついたりしたら読者冥利に尽きるんだけど、関係者の皆様いかがでしょうか? 1巻まで読了
田舎暮らしのおじいちゃんとメイドロボポン子のあったかくてノスタルジックな物語。 よくある設定だし最初の頃はなんとも気に留めずにパラパラ読んでいたのだが、気がつくと「あれ?この夏休みが終わると孫が帰っちゃうの?夏終わったらどうなるの?」なんて心配になっていてすっかりハマっまっていました。 ポン子もおじいちゃんも、村の人達もみんな優しくてめちゃくちゃ癒されています。 そしてこの物語が終わるとしたら最後は悲しいラストじゃなくてハッピーに終わって欲しいなと思いました。
孤島に訳あり外科医がやってきた!?満足な医療設備も無いこの島で、若い彼に何ができるのか…? ドラマを先に観ていたので、吉岡秀隆さんの、のほほーんとしてかわいい雰囲気そのままだぁ~と思いながら読んでました。ナイスキャストでしたね‼ 漫画は作者が事故後の療養の為休載しているようですが、再開は宣言されているということなのでもうしばらくの辛抱です(希望)
面白かった。
ヒロインが本当にいい子!ひたむきでまっすぐ!がんばり屋!友達想い!そして可愛い!女の子はみんな見習ったらいいと思う! 恋愛そのものに憧れを抱く夢見る少女、クールなのに大人の包容力をもつちょっと意地悪イケメン…そんなの女子的に共感しかない!
1969年公開の映画「人斬り」公開と同時に発表された作品であり、映画を基にした劇画作品。幕末に人斬りと呼ばれ、恐れられた岡田以蔵の生涯とはどんなものであったか。近年、イケメン風以蔵があふれる世になり嘆かわしい限りだが、平田弘史の劇画で読んでこそ、以蔵が本来背負った悲哀がより理解できるというもの。記号化された以蔵を追いかけてばかりいる若者には「これを読みなさい!」と言いたい。喝!
町田生まれ町田育ち、そして町田で死んでゆく(となぜか決まってる)アラフォーおっさん二人組の町田呑み漫画。 幼馴染のおっさんふたりがただただ食べて飲んで他愛のない話をしてるだけ。仲が良くて微笑ましい。見た目はおっさんだけど頭の中はそこまで古くない43歳という絶妙な年齢がポイント。 なにか口に入れるとき「はむり」と書くのが地味にツボでした。 ちょっと喧嘩しちゃったときに、馴染みの中華屋で同じテーブルに餃子おかれて一緒に食べろって言われた回が特に良かった。 各話のおわりにある著者のコラムも必読。なんとなくほんわかとした人柄が現れているような癒やし系コラムです。
手塚治虫「七色いんこ」の現代アレンジでありつつ、ルパンと銭形が共闘するような形の新たなストーリーのようです。 ヒロインの千里刑事は原作からずいぶん見た目が変わっています。ショートの黒髪にシャツ出しのラフなスタイル。アクティブさと可愛さが両立しててとてもよいです。ラブコメな展開にも期待が膨らみます。 作画の人、通販サイトで検索しても月刊少年チャンピオンしかヒットしないのですがもしかして新人さん?有望……!
MOTHER2あたりを彷彿とさせるユーモアセンスであった 世界観そのものは頻繁に人が死ぬおぞましいものではあるがそれ以上のペースでどこか気が抜けたセリフとキャラクターが出てくるので本当に気が抜けて笑ってしまう 特に火だるまになって何気なく周りを巻き込むあたりが最高だった
日常シーンからダンスシーンに入った途端、絵柄・コマ割り・カメラ位置・パース等の自由度を上げまくり、日常との乖離とともにダンスの躍動感を全力で表現してて"マンガでしか表現できないダンス"を描こうという意思を感じる作品。 こういう作品だと得てして主人公が特別な才能或いは"努力する才能"を持ってるものだけど、今作の主人公は努力の積み重ねで初めて能力となる言うなれば"素養"だけを持ってる形。それでも、ダンスへの興味が高まるに従いその素養を開花させていく感じは展開としても熱いし、主人公としての特別感が薄くて共感しやすいキャラクターになっている。 2巻まで読了
導入はシリアスな感じで内容めちゃくちゃギャグなの最高! どこかで読んだ事あると思ったら2018年08月01日にジャンプ+に載ってた読切だった。 読んでた!めちゃくちゃ完成度高いなーと思ってたから連載でしかもジャンプ本誌って嬉しいよね~!! キャラが四者四様に立ってて素晴らしい! 同じネタで今後も365日間の期限内で引っ張り続けるのも絶対面白いし、毎回違うことでくだらない争いしてくれても面白そうって期待できちゃうキャラと内容! キャラがとてもスイングしていて本当にいいな。 詳しくないけど、SF的な部分も空気の成分チェックしてたりブラックホールの形が映画「インターステラ―」を彷彿とさせるものだったりしてちゃんと調べてそう。 そもそも「インターステラ―」は物理学の権威を監修につけて最新物理学で描く宇宙の様子を映画に落とし込んでいたはずだからぬかりないのかも。 とにかく今後が楽しみでしょうがない。 読切「ジェナダイバージョン3to1」→https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156632658146 https://manba.co.jp/boards/113360
で、おなじみの山手線。読み方は「やまてせん」か「やまのてせん」か、どちらが正しいのか?なんて知識はネットで検索すれば一発で分かるでしょうが、この漫画を読めばより身近なものとして感じられるかと。 山手線の全29駅を舞台に、駅と同じ数の29話のエピソードが入っており、1駅1話、駅にまつわる小さなドラマが、鉄道トリビアを交えて描かれます。 時代背景は昭和30年代でちょうど戦後10年経った頃。 当時の山手線を利用していた人達が、さらに過去を振り返る視点というのが、読んでいて何とも不思議な感覚を与えてくれます。 単にノスタルジックな鉄道漫画というだけでなく、苦い戦争の記憶と向き合うエピソードも少なくないのですが、物語の水先案内人・山野照美の性格が明るいので、読後に悲壮感はそこまでなく。ただ、駅にも戦争の記憶が深く刻まれていたのだ、という事は覚えておきたいです。 ちなみに山野照美のお兄さんが、山手線の運転士でして、二人の屈託のない仲の良さも見所の一つです。山野兄妹は、作品通してホント良い働きしてました。
妖精のイメージは小さくて細くてティンカーベルのような可愛さをイメージするのだけど、このお話に出てくる妖精ジョナサンは小さいポッチャリメガネおじさんで思ったことハッキリ言うし一つだけ願い事叶えてあげますって言って伝えたら、その願い事でいいのですか?と聞き返してしまうし、まるで可愛くないのだけど何故か憎めないし、可愛く見えてきてしまう。 そして読んでいくうちにジョナサンに少しだけ癒されていきました。笑
ヒロインの名前は結(ムスブ)。主人公の名前は坂上(さがみ)。2人はごく普通の社会人で、会社でごく普通の出会い方をして、ごく普通に仲を深めていく。ただひとつ違っていたのは、2人が勤めているのはコンドームの会社だったのです…! という、まさかゲッサンで連載してるとは予想できないタイトル。でも、実際に読んでみればわかるけど作品の雰囲はとても爽やか。主人公の坂上くんはちょっと奥手な感じがあるけど性格は真面目で好印象だし、ムスブさんは仕事一直線で恋愛に興味なさそうな雰囲気だけど決して人当たりは悪くなく、同僚という意味だけで言えばかなり順調に坂上くんとの親密度を上げていく。 但しその風景に常に紛れ込んでいるコンドーム。そのせいでどうしても会話の端々で"大人の関係"が想起されてしまう。ただ、コンドームの存在自体をギャグにしているわけではなく、コンドームの話をする中で"付き合ってもないのに親密になった後のいろいろの妄想が浮かんで気まずくなる"という、ある意味ラブコメのド真ん中みたいな展開が違和感なく進んでゆく。だからこそ、2人の仲がゆっくり進展していっても、それを微笑ましく見ていられるのかもしれない。 また、忘れてはいけないのはコンドームについての描写。ムスブさんが研究職ということもあり、商品開発の描写はとても丁寧。作中でも言われている通りコンドームはれっきとした医療機器であり、その研究風景は真面目そのもの。そういう意味では理系のお仕事ものとしても読める。 そして実はこの作品、"女性目線"をすごく意識して描かれている作品でもある。商品開発の場面では男性視点の話だけではなく女性側の使用感や潤滑ゼリーの話も出てくるし、女性のお客さんが薬局でコンドームを買おうかどうか迷ってる、みたいな描写もさらっと入っていたりする。そんな描写を下世話な雰囲気を一切出さずに描いていて、作品のターゲットとして女性読者のこともしっかり視野に入っていることが伺える。 もし実際の商品とのコラボなんかが実現したら、もしかしたら性教育的な方向にも展開していけるかもしれない、そんな可能性を秘めた作品。 2巻まで読了
2019年、個人的に印象に残った読切である鳥宮はバカ!スケルアイロニーの作者三原すばるが、あのいぬまるだしっトマトイプーのリコピンの大石浩二とタッグを組んで描いていた読切。 大石先生のギャグは流石の面白さで、三原先生のかわいい絵柄と上手くハマっててすごくよかった。 自分は将棋のこと全然わからないので、この読切の中で2人が指してる手がどれだけリアルなのか判断できないのが残念…物語を盛り上げるようないい応酬をしてるのだろうか。 https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156720566732
主人公の女子大生マミは一見背が高くてクールな雰囲気だが、誰にも言えない秘密を抱えている。それはいわゆる"ロリータファッション"に憧れを持っていること。可愛らしいものが好きな自分の趣味嗜好と周囲の人たちがマミに対して抱く"カッコいい女性"像との乖離のために、自身の本音を内に秘めて半ば外装を取り繕うようにして日々を過ごしていたマミだったが、バイト先の同僚・小澤との出会いにより少しずつ変わっていく。 やや変則的な導入だけに奇抜な印象を受けるかもしれないが、作品の根底にあるテーマはとても普遍的なもの。ベタな言い方をすれば"自分らしい生き方"という感じになるかもしれないけど、マミという人間を通して、"自分らしさ"と一言ではとても表現し得ない感情や生き方を見せてくれる。 そして、その根底に流れるテーマは一貫していながら、巻が変わるごとにそのテーマを違ったアプローチで表現してくる。その上でマミの物語が動き始めるきっかけとなったロリータファッションについて蔑ろにはせず、マミという人間を構成する要素として最後まで描かれている。 作中の経過時間はそこまで長くはないけれど、作品全体を通して読むと1人の人間の人生に触れたような感覚さえ覚える壮大な物語。 全5巻読了。
医療物だけど、どちらかというとヒューマン漫画。主人公の周りの人物と患者、家族との関わりで心が温まる。こんな漫画を待っていた。
別冊少年マガジン2020年1月号に掲載された『フライングウィッチ』石塚千尋先生の新作読切!小学生の女の子・夏目蜜柑が友だちの宇宙人・ラビィの力を借り「うさマン」として街を守る…というお話。 石塚千尋先生といえば魅力しかない異形キャラみたいなところがありますが、この読切でも存分に発揮されています。 うさぎっぽい宇宙人・ラビィだけでなく、覆面をかぶった強盗たちの見た目も可愛いし、なにより蜜柑が変身したあとの「うさマン」のキャラデザもかわいい〜〜!!なんだこれ・・!! https://i.imgur.com/l6Mhu7N.png (『スターチルドレン』石塚千尋) これは連載で読みたい…!毎月読んで異形の宇宙人と小学生に癒やされたい! マガポケで公開されているのでぜひ読んで下さい! https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156720538833
幸せになりたいけれども、それを得ることは許されない……そんな苦しみや罪の意識を抱えながらも、寄り添わずにはいられない人達を描いた、三つの物語。 羅川先生が過去の連載で駆使してきた、お気楽コメディに苦しみを隠す技を封印。剥き出しにして突き付けてくる状況と感情は、生々しく、痛々しい。 三つの季語に詩情を託し、様々な「救い」の形を謳い上げる、これらはそんな「贖罪の歌達」。目を背けなければ、最後には必ず、優しさに出会える。 ●葦の穂綿 ふと出会った男性に、心惹かれる。どこか壁のある彼の、向き合っている「罪」を知った時……。 とてつもなく重い物を背負った、赦しを得られない人に、それでも支えたいと思う人が、ほんのひと時、寄り添う話。 ●半夏生 カメラマンになりたい女と、女装したい男子高校生。秘密を共有するうち、惹かれ合い、一線を超えるも……。 やましさと、どうしようもなく惹かれる気持ちを、互いの閉塞感の中で育んでしまった二人の、精一杯のけじめのつけ方の話。 ●冬霞 ネグレクトされた幼い双子を、若い男が誘拐する。何かから逃げる男は、一方で双子には、真っ当な愛情を注ぐ。彼は一体何をしたいのか……。 大きな負の連鎖に連なる、男と双子。双子を真っ当にしようとする男の動機を知ると、そのクソッタレな状況と、それに抗して足掻く男、そして彼に愛情を貰って始めて、自らの感情を出すことを覚える双子に、本質的に幸せを求める人の性を見て、切なくなる。 この作品については名作『赤ちゃんと僕』を描いたことで得た物が、反映されているのかもしれない。虐待の実態など、極端な事例のようでいて、実際に報道で触れる痛ましい事件のリアリティがある。
愛情を見失う者、支配しようとする者、失いたくなくて縋る者、恋と競技愛が混乱する者……。悩み足掻き、それでもテニスを「愛する」高校生達の、頂点を目指す三年間の物語。 ----- 常に世代のトップを争ってきた、滝田留宇衣と佐世古駿。精神面で佐世古駿に水をあけられ、ジュニア界から脱落した滝田留宇衣は、高校で出会った運動神経の鬼・伊出延久と共に、学生テニスの頂点を目指す。 物語は、この三人に、足の障害でテニスを断念した尚田ひなこを加えた四人が、様々に関わり、響き合う、切迫し熱気を帯びた四重奏の様相を呈する。 物語は、伊出延久の能天気さに覆われた、前向きコメディタッチで進行して行くが、話が進むにつれ四人は様々に、苦しみ崩れてゆく。 闘う動機を試合中に見失い、プロを目指したい気持ちが試合に反映されない滝田留宇衣。 しがらみから逃れる為に、自分のテニスにライバルの滝田と、好意を持つひなこのみを入れて孤立する佐世古駿。 プレイできない代償を、伊出と佐世古の両方を支えることに求め、自分の本心を見失う尚田ひなこ。 そして、常に明るい伊出延久も、テニスをする動機をひなこへの恋に置いてしまい、恋に躓くと立ち止まってしまう。 彼等が等しく見失うのは「テニスへの初期衝動」。この物語は、四人がそれぞれ苦しみながら、最終的に本当の愛と実力を手に入れる「歓喜の歌」なのである。 苦しみが深い分だけ、解放された時の晴れやかさと、きらめきに包まれた彼等の姿に、共に涙するほど心動かされる。 彼らの周りのチームメイト、指導者、ライバル達も、全員が苦しみを抱えており、その物語の解決を、ひとつひとつ丹念に描く。大小様々な物語にじっくり寄り添って、最後に皆で笑いたい、そんな作品だ。 ----- 加えて、作中で「車椅子テニス」をがっちりと取り上げて、困難の中でも、自分の心に真っ直ぐ向き合うことが描かれていて、心温まる。パラリンピック東京大会前に、『ブレードガール 片脚のランナー 』などと併せて読んでおきたい。
週刊少年ジャンプ2020年2号より始まった『AGRAVITY BOYS』の読み切り版。2018年08月01日にジャンププラスで公開されました。 https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156632658146 α・ジャンブローに着くなり開放的になりすぎるゲラルト、タンクトップが似合うババ、主人公・サガ渾身の「女になれ」など、もうこの読切版から完成されていて面白い…! ババの名前とゲラルトの肩書が、読切と連載で地味に違うのが気になります。 キプガラト(読切) キプラガト(連載) 生物地質学者(読切) 宇宙物理学者(連載) そして扉絵の画面配分、どう見てもクリスが重要人物なんですよね…やはりクリスの女性化は避けられないという暗示なんでしょうか。
率直な感想はこんなに心を打たれて涙するとは思わなかった。 400年近く生き続けていて、嫌なことを思い出してばかりいて死を望んでいる不老不死の女の子すずと、同居人サク。 これは言葉で表すことのできない深い愛の話。 自分が不老不死だったらと考えると、想像もできないけれど、読了後伝わってきたのは生きることの大切さ、素晴らしさ、苦しさ、何よりも人間は必ず老いていくということ。 最終話までギュッと色濃く描かれていて本当に読んで良かったと思えた素晴らしい作品でした。
明晰な思考力と類まれなる正義感が災いし、消えない傷を負った少女。大人になった彼女は「行動心理学のエキスパート」としてさらなる大きな悪へと立ち向かう。 行動心理学というテーマ、意外と新鮮で面白いです。統計学的でかっちりしたプロファイリングとはまた少し違い、内に秘めた闇を暴いていく感じ。 主人公のキャラや設定にすごく惹かれるので、魅せ方や画力がついてくるとまた更に一段面白くなりそう。まだ序盤ですが、今後に期待。
タイトルどおりで、付き合う彼女をソーシャルゲームのガチャのように引き当てるというお話。 お金で彼女を手に入るという非道徳的な内容なのですが、そこから関係がうまくいくかどうか引いた本人次第。 ここがポイント。 ラクしたり悪いことしたら報復されるおとぎ話のように、なかなかうまくいきません。 大抵男のほうがロクでもないことして、最後にちょっとした教訓とともに酷い目にあう2話完結方式の展開で、テンポよく読めます。 恋愛マンガというよりもミステリーに近い内容。 まだ、N(ノーマル)とR(レア)しかでてきてませんが、SSRとかアイドル・芸能人が出てくるのかしら?
作中で出てくる言葉が美しい。 ストーリーも好きですが、全体を通してオススメできる漫画です。
実写ドラマも合わせて見てほしい、面白い、漫画を読むだけで伝わってきた緊張感と音の響きが、実写だとすごーーーーーく緻密に再現されていて物語が2次元と3次元でリンクします。
あーデザイン会社あるあるとともに雑多なビルの中で細やかに紡がれていく恋愛・仕事模様に最近恋して無いなぁと思い出しました。主人公がなにせかわいい。すっっごくかわいい。ときめきと努力と運がよく分かる漫画です。
読んだことを後悔するような、ぞっとする、嫌な気持ちになる話でした。軽やかな絵から語られる愛情とはなにか、親愛とはなにか、スゴく嫌な気持ちになりました笑
最初は物語の背景に予想がつかなくて、展開にびっくりしました。ちょっと考えさせられる深いことを言うキャラはおもしろい。 個人的には包団にツボリました!
面白かった!OLの日常生活が詰まりに詰まっている短編漫画。 主人公自身の感情との対話が、重なるところもあるし、グサっとくるところもあるし、笑ってしまうところもある。 タイトルに惹かれて読んでみたが、思った以上に心に刺さる話だった。 今日も安定っていい言葉だと思う。
ここは東京都あきる野市。タワマンもお台場もないけれど、ちょっと歩けば自然がいっぱい!何でも作れるけど仕事が暇な父たんと、今日は何して遊ぶのかな......(ちょっと面倒) ----- あきる野市は、都心から西にちょっと(?)離れた、そこそこの(?)ベッドタウン。新宿から拝島駅経由、JR五日市線でおよそ1時間。八王子や青梅に隣接する。秋川渓谷や丘陵地帯を擁し、武蔵五日市駅から三頭山(檜原都民の森)へのバスがあるなど、自然にとても近い街。 自然大好きな漫画家の「とうたん(父)」は、連載を打ち切られた時に、「家賃が安い」という「かあたん(母)」の後押しもあり、この地への移住を決める。その時お腹にいた子が13歳になり、10歳、4歳の三姉妹と、かしましくも楽しい「ちょい田舎暮らし」を楽しむ、そんなお話である。 とうたんのアウトドアスキルと好奇心に振り回されつつ、三者三様にとうたんとの遊びを楽しむ姉妹。特に中学生の長女は、簡単には父についてはいかないが、その歳なりの付き合い方で楽しませる父の懐の深さが優しい。 そしてとにかく食に関しては、都会では絶対に手に入らない食材が盛り沢山。調理に成功すればめっちゃ美味いし、多少失敗しても、それすらも楽しめる。「東京」でこんな食生活を送れるなんて、羨ましい。 とうたんは、アウトドア以外でも(暇なのか?)子供達の相手をよくする。そして子供達の写真などの記録をとりたがる。それはまるで、過ぎていく今を何とか繋ぎ止めようとするようで、一緒にセンチな気分になる。 大ゴマで、見開きで、展開される自然と子供達の光景に、息を飲む。そんな美しい自然と、程良く触れ合いながら生き生きと暮らしたいと願う人に贈られた「あきる野暮らし漫画」。憧れるし、あきる野に住みたくなる、そんな作品だ。
産婦人科で働く主人公が、 色々な患者と出会い、内容がとても興味深く、考えさせられる。
懐かしい! かわいい中高生の恋愛ストーリーなので、大人になって読むとちょっと内容が薄く感じてしまうかも、、、。 ただ、絵が可愛くて、主人公の奈緒も性格が憎めなくて、ついつい読んでしまうマンガです!