いやまさかもう終わってしまうとは…
タイトルに「東京/トーキョー/tokyo」が入ってるマンガは、だいたい格好良くて面白い。そして別マガ2020年1月号から始まったこの『23区東京マジョ』はさっそく新たな格好いいトーキョーマンガになる予感しかない…!!
【あらすじ】
勉強しなくても学年トップの成績、3階から軽々と飛び降りる身体能力を持つ高校2年生の少年・ハナコは、6年前自分を火事から救った兄・ゼンの治療費を工面するため、人知れずバイトに励んでいる。しかし、兄弟の辛苦が報われることなく、残酷にもゼンの余命は半年だと告げられる…。ある日、ハナコが兄の昔なじみがやっている喫茶店でバイトをしていると、テレビでは「人間の体が円形に貫かれ、臓器が抜き取られる事件」について流れていた。そこへ1人の男が店にやってきて、ハナコがテレビを見る様子を観察し、おもむろに話しかける…。
主人公・ハナコが腹の中で無力感・怒り・屈辱を抱え、静かに耐えている描写が本当に見事で興奮した。
わかりやすく泣き叫んだりして辛そうな様子は人に見せない。ただ、極自然にトイレ掃除や皿洗いをしながら、テレビに独り言をつぶやきながら自分の臓器を売ったらいくらになるかを計算している。
ドラマでもアニメでもマンガでも、「悲しい時に悲しい顔をする」ような単純な感情描写ではなく、こういう人間の複雑さを見せてくれる作品に出会うとと無条件に愛してしまいます…最高です。
そして何よりキャラデザと演出が良すぎる…!
マジョのデカめのコート、フードに長い耳、トランク、蓄光の入れ墨。そして初めての出会いは雨の交差点で、使い魔らしきムカデを持っていた新聞に収納。もう格好良さの塊か??
なぜハナコはゼンの顔が見れなくなってしまったのか。
マジョとはいったい何なのか。
2019年も残すところあと1カ月、こんなに気になる新連載が始まるとは予想外ですごくワクワクしています。早く2話で詳しい話を教えてくれ〜〜!!!
【第1話】
台東区で暮らす高校生のハナコには、6年前の火事以来意識不明の兄がいた。すべてを失ってでも兄を助けたいハナコの元にもたらされた「現代医療の先を行く、マジョと呼ばれる闇医者」の情報。それは東京23区に一人ずついる「マジョ」と「契約者」による生き残りをかけた戦いの始まりであった。
台東区で暮らす高校生のハナコには、6年前の火事以来意識不明の兄がいた。すべてを失ってでも兄を助けたいハナコの元にもたらされた「現代医療の先を行く、マジョと呼ばれる闇医者」の情報。それは東京23区に一人ずついる「マジョ」と「契約者」による生き残りをかけた戦いの始まりであった。