人間ども集まれ!
人工授精の実験材料にされてしまった脱走兵・天下太平(てんか・たいへい)の精子により生まれた子どもは、第三の性をもつミュータントだった! 大量生産された無性人間は商品化され、一獲千金をねらって戦争ショーが企画される! 自分たちの運命に疑問を持つ無性人間たちは、叛乱の準備をはじめるのだが……!? 新人類の誕生をめぐり壮大に展開する人間喜劇の決定版! <手塚治虫漫画全集収録巻数>・MT81『人間ども集まれ!』第1巻収録 ・MT82『人間ども集まれ!』第2巻収録 <初出掲載>・『人間ども集まれ!』1967年1月25日~1968年7月24日 漫画サンデー連載
ヒットエンドラン
“ぼくは稲葉中学野球部のキャプテン・ラン!!”ぼくたちのチームは負けっぱなしなので、解散させられそうなんだ!! ピンチにエラー、チャンスに凡打!! でも一度でいい、こんどの試合で、きれいにきめてみよう、ヒット・エンド・ラン!!
恵まれない環境にありながらも、常に成績優秀で真面目な高校生・宮下桃子は、ある日暴走族「スケルトンズ」のリーダーである藤丸翔に一目惚れされる。不良である翔を毛嫌いしていた桃子だったが、翔の一途なアプローチに、次第に心惹かれていく。不良と優等生。正反対な2人の、過酷で美しくて愛おしい、ヒューマンラブストーリー。【収録作品】1.ハイティーン・ブギ 2.円舞曲(ワルツ)ーマリアーその愛
不作法な関係
バツ3の新妻総一は、腹違いの息子の修、錦、久と4人暮らし。ある日、総一が4度目の結婚をすると発表! お相手の中原奈美は、なんと15歳。時を同じくして兄弟たちが通う高校に、奈美にそっくりな狭山ナオミが転校してきて…。奈美とナオミ、ふたりにはある秘密が隠されていた!? 表題作他、映画研究会の男の子が好きな女の子の結婚式をつぶそうと奮闘する『かみつくわよ』も同時収録。
無言歌
留学生ソラヤがパリで青春の傷口をいたわりあった東欧の人、ジェルジに寄せる限りないノスタルジアを描く表題作「無言歌」をはじめ、「大江山花伝」「金銀折鶴」「ご意見無用の物語」など、ロマンの狩人木原敏江ならではの珠玉の5編を集めた傑作集です。
美形、百合太郎の遭遇する数奇な恋と冒険の物語は、日本、ペルシアをまたにかけ、王子、王妃、超能力者、盗賊、衆道、ハレム、暗殺等々、自由奔放な創造力が織りなすフィクションの醍醐味を満喫させてくれる。これぞコメディ!と呼ぶにふさわしい木原敏江の長編傑作です。
ドラネコロック
全鴨川つばめファンたちに告ぐ!!あのドラネコロックが!“しげるクン”が!電子書籍になって帰ってきたぜ!!デジタルになってもラウドでヘビーでファンキーなギャグのビートとサウンドが轟まくる!!かつての20thセンチュリーボーイズアンドガールズたちと「今」の21stセンチュリーボーイズアンドガールズにささげるコミックアンセムだ!!※カバーそでの4コマ漫画も収録されています。内容が紙版と若干異なります。ご了承くださいますようお願いいたします。
スペオペ宙学
宇宙に散らばる星々の子供たちが通う未来の学校、それが「スペオペ宙学」!隣の学校と宇宙戦争が始まったり、PTA戦艦が突如授業参観に押しかけたり、こんなスケールのでかい学校がどこにある!今日もドン宙太が爆発する永井豪のパンクSF!
さわやか万太郎
下町・葛飾の名門、花見家。代々女系が続く花見家では、女性が圧倒的に力を持っている。その花見家に、男性陣待望の男児が誕生。幼い頃から剣道に励み、スポーツ万能、学業優秀の万太郎だ。女性優位の花見家で育ったせいか、大の女嫌い!万太郎の熱い青春が今始まる!!
いま きみは青!
松風そよぎは高校生になったばかり。ショートカットのちょっと強気な健康優良児。出会いがしらに男と間違えた失礼な同級生、青葉友秋と一緒の陸上部に入部してみたら、なんだか友人の亜衣ちゃんが友秋くんを好きになっちゃったみたいで……。女子ハードル選手になったそよぎと、100メートル選手の友秋くん、2人の恋は周囲が焦れて冷やかすほどウブなのですが……? みんなみんな青のなか、初恋青春ストーリー!
華やかな芸能界をステージに、真実の恋があふれ出す!!カメラマン・アリのおかげで、一流モデルになったルーミィ。アリが寄せる愛情に気づかず、プレーボーイのマックスと婚約をしてしまう……。そんなルーミィをかげながら見守り、一人アフリカへ旅立とうとしたアリだったが……!?表題作のほか、短編「チェリーにお手あげ!」「ワインはおすき?」「天使は3度ノックする」を同時収録!
近年、舞台化されるようにもなった手塚治虫のナンセンスSF。 60年代後半の手塚治虫が、少年マンガから大人向け長編マンガへの転換期を迎えていた頃の作品で、漫画集団の影響もあってか、ところどころ風刺漫画っぽいタッチになっている。 はじめは手塚作品らしからぬ見慣れない絵柄に戸惑うが、読み進めるほどに、醜い人間の欲望を写し出した手塚ワールドに引き込まれる。戦争、テロ、人工授精にクローン人間といった科学の暴走、優性思想に人身売買など、これだけの問題をかき集めて、痛烈に風刺した上で2巻に収まっているのが凄い。 「これがもしリアルな作画だったら」と思うと、恐ろしくなる場面がいくつかあった。ナンセンス絵のおかげで、心に深い傷を負わずに済んだし、エッチシーンも淡白になってしまうのだけど、ナンセンス作品においてそれを言うのはナンセンスなんだろうなぁ。 ※画像は、終始活躍していた精子搾取マシーンの「シボリ機」 コレに男を放り込むと、死ぬまで搾り取られるらしい 内部では一体何が起こっていたのか、最後までわからなかった…