グループ・ゼロマンガの感想・レビュー259件<<12345>>1970年代の少年漫画で医療モノ負けずの大五 しのはら幸雄 杉山義法名無し※ネタバレを含むクチコミです。せっかーン!!ぶれいボーイ 小池一夫 芳谷圭児名無したまたま少し体調が悪いときに読んだので「これは俺の頭がおかしくなっているのか?」と不安になったのですが元からぶっとんだマンガでした。 Twitterで本作の画像を見かけて一体何事だろうと調べたところ、飛び込んできたのがこのあらすじ。 「電車内で喫煙していた女子高生のお尻をひんむいて、「せっかーン!!」と叫びながらひっぱたく着流しの男。彼、阿久津無事(あくづぶじ)は筑紫大学付属高校に赴任してきた日本史教師である。」 「正気か?」と思えるような筋書きですがこれでページをめくらせてくるエネルギーというか勢いがすごい。作中で阿久津先生が言うこと自体は確かにまっすぐというか、恐ろしいことに生徒を思ってのことだというのは伝わってくるのです。本当にどうして? 結果として女性のケツを公衆の面前でひっぱたくのが最大の見せ場の男には変わりないのですが、読んでいる間は目が離せません。絶対に負けないし(※自身を排除しようとする女性たちの工作をすべて破る)。 なにはともあれ読者を引きつけるパワーは満ち満ちているので、読まずにネタ漫画だと笑うのはもったいないと感じました。ただ体調が優れないときに読むのはやめたほうがいいと思います。よくわからんかったけどすごかったリボリューション 矢島正雄 はやせ淳hysyskキリスト教やオカルト的な話を混ぜ込んだ話で、大まかには現代文明に対する批判があるのだと思うけど、意味も教訓めいたものも受け取れずに読み終わった。部分部分ではいい話もあったりするし、元になる聖書や神話を知っているともっと楽しめるのかも知れない。絵には気合が入っている。 生命を超越した存在ではあるものの、猫の虐待シーンがその必然性ある?ってくらいにきついので、苦手な人は注意して欲しい。ラーメンは研究開発一杯の魂‐ラーメン人物伝‐ 本庄敬 大泉孝之介 武内伸hysysk時価総額世界1位の企業で働くアメリカの友達が「日本のラーメンはあれだけ研究開発されてるのに1000円くらいで食べられるのはあり得ない」と言ってひたすら食べ歩いていたのだが、これを読むとすごくそう思う。 全くの素人から始めた人、別の料理業界から転身した人など、色んな人が出てくる。約20年前の作品にも関わらず、紹介されている店のほとんどが今もしっかり現役で、当時は目標として語っていたことを実現していたりするのがすごい。冒頭に「豚ガラ鶏ガラ人柄の調和」というポエムを載せていて心配になったが原作者の目(と舌)は確かだ。今ではインスタントでも食べられてしまう「すみれ」は主婦がたまたま空いた店で始めたものだったとか、ガチンコ世代のスーパースター佐野実にこんな背景があったなんて知らなかった。 みんな大体ラーメンなんて簡単だろ、というところからスタートするのだが、徐々にその奥深さにはまっていく。スープは長時間火にかけると酸化する、気温や天気に合わせて麺の配合を変える、麺が変わるとスープにも影響する、旨味調味料に頼らないためにはどうするか、行列ができたら苦情にも対応しなければならない、複数店舗のオペレーション…そんな中で安定しておいしいラーメンを作るにはやはり職人的な技術や努力が必須で、味だけでなくインフラや組織作りにも工夫とイノベーションが要求される。 雑なバイトに読ませたいし、ヘッドフォンしてスマホ片手に食ってる客の画面に強制的に表示させたい名作。 やっぱり笠太郎先生はいい…! #完結応援侍やめます 笠太郎たか※ネタバレを含むクチコミです。ハードボイルド弁護士ヤメ検弁護士シャチ 加藤唯史hysysk法律的な正しさを至上とするゆえに検察組織のルールで動けず辞めてしまった弁護士。余裕で暴力も振るうのがいい。2話で1つの事件が完結する好きなタイプの作品(ザ・シェフに近い読み味)だが、犯行の動機や解決に至るまでの推理が割とあっさりしてるかも知れない。自分の中の認識してなかった鉄分が刺激される鉄のほそ道 はしもとみつおhysysk別にそんなに熱心に鉄道のことを調べたり乗ったりする人間ではないのだが、鉄道マンガには何故か惹かれるものがある。歴史、地理、文化、工学など色んな要素が入っているからかも知れないし、単独行動が基本という鉄オタの孤高さかも知れない。 主人公は鉄オタのライターでありながら(あるゆえに?)何故か鋭い人間観察ができて、取材先で出会った悩める人物に対して鉄道に絡めた教訓を説いてくれる。パワーワードも多くておすすめです。 教科書とマンガのあいだくらい表現なのか?前線と銃後 とみ新蔵マンガトリツカレ男教科書の文字だけよりも読みやすいがマンガとしての面白さはあんまりよくわからなかった。ただ日本刀で切りつけるシーンはさすが「とみ新蔵」だなと思う表現でした。最後まで読むと続きがもっとあるようだけど全く情報がないな... この世は地獄地獄を見た男 蛭子能収hysysk名作の呼び声が高い『地獄のサラリーマン』がやはり面白い。徹底して不条理ながら変なリアリティがあって怖くなる。 子供がエレベーターで不意に押した地獄行きのボタンで地獄に行ってしまう最後。何故そこに地獄行きのボタンがあるのかも、何故主人公が地獄に行かねばならなかったのかも説明されない。そこに深い意味はなく、「ただそういうもの」であり、現実世界も同じことなのだろう。 こんな漫画を描いてる人がテレビでは親しまれてるというのが良い。寛容さなのかキャラで許されてるのか単に知られてないだけなのか。。4話の「悪夢」が特によかったそれぞれの甲子園 ほんまりう 荒尾和彦マンガトリツカレ男前から気になってたけど読めていなかったので読んだが予想以上によかった。正直第一話の「モル」を読んだ時点から最終巻まで一気に読んだ。甲子園を目指す高校生の葛藤や、部活動としての野球、甲子園を目指す監督などのまさにそれぞれの甲子園を題材にした短編集だった。第4話の「悪夢」が特によかった。 妙な感動としかいえん...しりあす甚一 山松ゆうきち 鈴木博starstarstarstarstarマンガトリツカレ男「しりあす甚一」と「ポカ熊ヒモ甚句」が収録されている単行本で、内容は甚一と弟分・安がなにかやってうまく行ったり行かなかったりという内容だが、一番強烈に印象に残っているのは甚一の母親がメインの回の「甚一のお母さんはオート狂い」の回。オートレースに狂ってるとしか言えない内容で最初から最後までばあさんがオートレースに狂ってる描写が続く。勝ってる時の描写もいいが負け続けてた際の描写から最後のコマまでがむちゃくちゃいい。ただこの漫画は元気な時に読まないと楽しめないと思うし、寝る前に読んだら悪夢をみることになりそうな気もする... 表現しにくい面白さ怪力エンヤコーラ 山松ゆうきちstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男前から欲しかったが本だとちょっと高くて買っていなかったこの「怪力エンヤコーラ」が電子書籍で発売しているので買ったが目次の時点でさすがだなと感心してしまったのは1巻を買って読み始めたら表題の「怪力エンヤコーラ」は入っておらず他の短編が掲載されていた。これ人によっては怒りそうだけど「山松ゆうきち」だったらこれもありだなと思ってしまった。最終的に「怪力エンヤコーラ」が掲載されていたのは3巻だった。内容は期待通りの面白さだったが他の短編もどれも良かった。特にタイトルとの関係がよくわからない「淫者の声」がいいタイ料理への憧れを持ったマンガ水に犬 村上もとかstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男ちょうど中学生か高校生ぐらいの時にモーニングで読んだ覚えがある。タイという国のことはよく知らない状態だったが、料理の読み方がむちゃくちゃ難しいがうまそうだということだけはよく覚えていた。久しぶりに読んでみたが警察の内部事情やミステリーの部分も面白いがやはり料理を食うところが一番いいな。第5話まではむちゃくちゃ好き。 顔ともみあげのインパクトがすごい極道番外地 村上和彦マンガトリツカレ男最初から最後までシノギ/面子/力関係/親子関係の会話がおっさんのアップのみで物語が進む。登場人物の全員が良い顔したおじさんなので区別がついているのかついていないのかがはっきりしないまま読み終わってしまった。独特のもみあげに気づいてからもみあげばかりをみてしまい余計に頭の中に内容が入って来なかった... これamazonで金額を見るとプレミアついていたなノーベル賞の季節が来たので全部読んだ木曜日のリカ 小池一夫 松森正たか今年もノーベル賞発表の季節がやってきたので、ここぞとばかりに積ん読していた『木曜日のリカ』を読みました。 松森正先生の作品は初めて読んだのですが、白黒メリハリがはっきりした絵が魅力的で、精緻な描き込みも本当にすごかったです。 最近『マッチョテイスト』を読んだばっかりだったので「世界でただひとりノーベル殺人賞をもらった女・リカ」があまりに普通の女すぎてビックリしてしまいました(笑) 小池一夫先生の作品はこれで2作目なんですけど、作品をどう受け止めればいいのかちょっと悩んでしまいましたね。シリアスな作品だと思って読めばいいのか、シリアスな笑いを描いていると思って読めば良いのか…。 個人的にはギャグとしてめっちゃ面白かったです!拷問と見せかけてもはやご褒美痛いんです 御茶漬海苔野愛深爪しちゃった、トゲ刺さっちゃった…などなど日常的な痛みをテンポよく追体験させてくれる作品。ストーリーがあるわけではなく、読み進めるごとに痛みがパワーアップしていきます。 想像がつかないような痛みではなく、わかる痛みだからこそゾクゾクします。 痛いのなんでも大好きなんていうプロフェッショナルはなかなかいないと思いますが、架空の痛みを想像するのは大好きっていうひとは結構いるんじゃないかと思うので(少なくとも私はそうなので)、そんなアマチュア〜セミプロくらいの人にとっては完全にご褒美作品です。 重たいドアの蝶番とかパワーウィンドウを見ると指挟みたくなったり、口内炎できるとレモン齧りたくなったりする人は必読です。 これからは余計な妄想せずにこの漫画を読みます。ありがとうございます。 剃毛 + カレー + ボクシング = 傑作ラブ&ファイヤー 平松伸二マンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。四条再建編がむちゃくちゃ面白い花板虹子【合冊版】 笠太郎starstarstarstarstarマンガトリツカレ男花板虹子は全部読んだのだが、このバージョンには単行本未収録の95話分が入っているということでまた最初から全部読んだ。 前半もいいがやはり後半の四条再建編がいい。料理漫画のテンプレートのような食材の仕入れを邪魔する嫌がらせから、料亭ならではの接客/配膳を仲居さんの派遣を邪魔する、主人公の店の料理人を金属バットでボコボコ殴る、色仕掛けを仕掛けて借金を背負わせる、出店するデパートの管理者を脅迫して主人公の店の鍵を開けさせて米を交換するなどいろんなパターンがある。 特にすごいのはライバル店が主人公の店の無料食事券を勝手に作成して配って、揉め事を起こして評判を落とそうという作戦まであった 色々料理漫画を見てきたがここまでやる料理漫画ってのは初めて見た。 可愛くて胸が締め付けられる妖怪人情物語怪より始めよ。 佐藤智一ぺそ※ネタバレを含むクチコミです。 ダンプカーバトル漫画ダンプ野郎~疾走編~ たがわ靖之 牛次郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。芸妓と男衆の関係っていいですよねSNOW ~村上もとか叙情傑作選~ 村上もとか名無し90年代に雑誌掲載された短編が6つ収録されています。90年代ってもう20年以上前なんですよね。奇跡的なことが起きる展開には読んでて時代を感じるなと思うところがありましたが、どれも面白いです。一番好きだったのは表題作の「SNOW」かな。明治時代にアメリカの大富豪モルガンと結婚した芸妓お雪をモデルにした作品。芸妓と男衆の関係っていいですよね。こういうの好きなんだよな〜。これに「SNOW」ってタイトルを付けるのがオシャレだと思いました。あと「紅蓮の剣」も好き。悲しいラストですが。タイトルからは想像しにくい内容だった田舎の電報 かざま鋭二 小池一夫starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男田舎の電報は戸を叩く -> 十打叩いたというシャレがタイトルになっている。内容としてはダメゴルファーの三吉の問題を謎の美女が解決策を授けていく。 全3巻となっているが一冊80ページぐらいなのであっというまに読めた。3巻の「愛妻打法」は小池一夫っぽさをすごい感じた いまいちのめり込めなかった...朝焼けの祈り かざま鋭二 梶原一騎starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男紅洋台高校ラグビー部を舞台にし、難病をからめた青春群像劇と言えば確かにそうだが、なんというか梶原一騎好きじゃないと読み切るのが難しいんじゃないかな... 港のマリーと千石の戦いの説明は梶原一騎だなとかいろいろ思うマンガだった。 「空手バカ一代」「男の星座」の梶原一騎と「風の大地」「霧島嵐児」のかざま鋭二は二人とも大好きだがこの二人が組むマンガはなんでか知らんけど二人が別で書いているマンガほど楽しめないのはなぜだろうか... 多少古臭さは感じるが面白い女医レイカ 嶺岸信明 剣名舞マンガトリツカレ男昔から名作とか面白いとか言われていたから気になってたけど「Kindle Unlimited」で読めたので全部読んだ。 基本は心療科の女医である氷室レイカが心の病を持った患者を治療していく。昔の心療科関連の漫画は今と違い、サスペンス色が強く出ている。インターネットの描写などに時代を感じた 城南大学附属病院編 病院の心療科にくる心の病を持った患者に対して氷室レイカがどのように判断して、どういう風に回復させていくのがいいかという患者との関係性を重視した内容でした。 開業医編 マンションの一室に開設した「氷室メンタルクリニック」で仕事を始める。この頃になるとなかなか急展開で話が終わったり、サスペンス色が特に強くなっている。 放浪編 18巻で運営していたクリニックを後輩に渡して、インターネットを利用しつつカウンセリングをやるのだが、以前の城南大学附属病院編、開業医編に比べて短くあっという間に終わってしまうがずっと謎だったレイカの過去が明らかになった 各巻の最後にある心理テストは面白い。あんまり心理テストは好きではないがちょっとやってしまった...<<12345>>
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