グループ・ゼロマンガの感想・レビュー253件片恋さぶろうの感想 #推しを3行で推す片恋さぶろう 小池一夫 松森正starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ やっぱ小池一夫、松森正のコンビだとこれが一番だな。小池一夫のよくわからないセリフを松森正の画力で相殺している感じもあって読みやすい ・特に好きなところは? 風嗅ぎの六根治。三郎ほどおかしくないし三郎への借りの返した方も良い ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ある程度巻数が短い小池一夫がやはり物凄いと再確認できるし、松森正の絵もいいね。小池一夫原作の初心者にもおすすめ 思ってたより一話完結の話が少ないクレオパトラD.C. 新谷かおるstarstarstarstar_borderstar_border瀧一話でまとめてほしいレベルの話を長々とやるから結構ダレる有名ラーメン店屋の創業者立志伝一杯の魂‐ラーメン人物伝‐ 本庄敬 大泉孝之介 武内伸六文銭今も昔も好きな食べ物にラーメンがあります。 ただ、自分は色んな店に行くというよりは好きなラーメン屋に飽きるまでずっといくタイプなのですが、本作でも語られている 武蔵 なんつッ亭 中村屋 は、よく行ってました。 また、 大勝軒 天下一品 一風堂 このあたりは「ど」がつくほどメジャーだし、最終話の日清食品とかは日本人ならいわずものがななラーメンだと思う。 そんなラーメン屋の創業話ということで、こういう歴史や苦労話が好きな自分にとってはやはり面白かった。 自分が足繁く通ったラーメン屋ならなおのこと。 特に、天下一品のエピソードが好きですね。家族養うために屋台をひいて、暴力団にからまれてもやめない不撓不屈の精神に感服しました。 あのこってりは、創業者からにじみにでているのかと思うと、ラーメンに対する姿勢も変わってきます。 なにはともわれラーメンは、これだけ味の試行錯誤を重ねても1000円台で食べられるのは奇跡に近いと思います。 その奇跡をつくった男たちの話。 面白くないはずがないです。 エリア88の陰に隠れがちだけどこれも傑作砂の薔薇 新谷かおるstarstarstarstarstar瀧赤い星のガリルが特に好き自分が好きな要素が全て詰まってるエリア88 新谷かおるstarstarstarstarstar瀧カッコよすぎる、面白すぎる ゾウVS人間ヴァラナシの牙 山松ゆうきち 沢本英二郎starstarstarstarstarかしこスキマでも無料公開されてるので気軽に読めます。ちなみに全5話です。 ゾウと人間の戦いの話。ゾウの圧倒的な巨体に対して人間は毒矢を用いるのですが、私も人間ですけどやり方が卑怯ですよね…。群れの中でも偉大なゾウとして讃えられていたヴァラナシが殺されて、敵討ちをしようとする息子が「知恵のないゾウを作った神を恨めッ!!」と泣き叫ぶシーンには胸が痛くなります。 自分達の私利私欲の為に自然や動物を犠牲にするなんて、人間はなんて愚かなんだろう…。ラストは「象が再び人間と争うことはなくなり平和になった」とさらりと描かれていましたが、もし原作者の山松ゆうきちが作画も担当していたらもっとストレートな表現になっていただろうなと思いました。それはそれで読みたかったな。ずっと気になっていたがやっと読めた若い貴族たち 佐藤まさあき 梶原一騎starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男古本業界では高価で有名な「若い貴族たち」がまさかKindle Unlimitedで読めるとは思わなかった。ちょっと前まで全巻セットで3万円くらいで売っているのが普通かなと思っていた... 自分自身の行動を振り返る描写や自嘲する部分は「梶原一騎」っぽいなと絵が「佐藤まさあき」で登場人物の草葉文平を見るたびに「堕靡泥の星」の神納達也が思いだしたりと内容に関してはいまいち乗り切れなかった。他の梶原一騎作品を読んでいたせいか女子刑務所の描写は他でのも見たなと思ったりもした。「人間兇器」よりも描写はソフトなので読みやすかった 全6巻とあるが全く完結はしておらず途中で終わってる。色々調べたところによると主人公の日向真樹がプロレスラーになるらしいが、この単行本では全くその様子はない。 完全版を読みたいがまあ読めないだろうな... 「まことの…貴族のために」 カメラがテーマの短編集シリーズ1/1000sec. 新谷かおるstarstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。読むとむちゃくちゃ勇気が出るインドへ馬鹿がやって来た 山松ゆうきちstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男作者がインドには漫画がないと知って、インドで漫画を売って大儲けしようと考え漫画を翻訳して売る話なんだが、全編通してトラブルだらけなかで意地でも成功させるぞという強い気迫を感じることができて読んでるとむちゃくちゃ勇気が出る。 インドで漫画を売るという時点ですごい発想なのに売る漫画が平田弘史の「血だるま剣法」というところに本人の本気度を感じます。ソフト路線の小池一夫原作鈴虫小吉御庭日記 小池一夫 やまさき拓味starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男面白いとか聞かれたら小池一夫っぽさがちゃンとあって良いとは思うがハード路線の小池一夫が好きな俺には物足りない。面白くないのかと言われたら俺の好きな感じの話でもあるのでいいとは思う。小池一夫のソフト路線のマンガと考えるべきなのかな 色男には闇がある。美悪の華 倉科遼 檜垣憲朗starstarstarstarstarママ子※ネタバレを含むクチコミです。ギャップありな先生おしゃぶり先生 おかわり シュウキstarstarstarstarstar_borderママ子※ネタバレを含むクチコミです。砂の薔薇の感想 #推しを3行で推す砂の薔薇 新谷かおるstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 20年ぶりにぐらいに読んだのでほとんど忘れていたが読み進めていくうちに思い出した。やはり女傭兵ジャンルのマンガが好きだな。小池一夫/平野仁の「サハラ」ほどはおかしくないので読みやすいし色々話が絡み合って面白い。あと中盤から後半のモブキャラが独特で田口雅之っぽいなと思ってた。調べたところ新谷かおるのアシスタントをやってたので多分そうだとあってそう。アフタヌーンに掲載された知的ボクサー時代の絵ではなくバロン・ゴング・バトルの少し前くらいかな ・特に好きなところは? ディビジョンMの活躍と言いたいところだが、「アリス12」が好きな俺はディビジョンAを推すかな。ただ令和の基準では確実にアウトだな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 新谷かおるのマンガが好きならおすすめ 綺麗すぎる…蜜会~あなたのすべてを、俺にください~ 奥めぐ美starstarstarstar_borderstar_bordermotomi甥と叔母のストーリーだが、とても綺麗で苦しい内容。 とにかく叔母の美しさが尋常じゃないです。 甥と叔母の関係で、本来であればそれ以上の関係にはなれないのに、どうにかとストーリーが進んでいきます。 いけないことをしてしまっている時のドキドキ感を持ちながら読んでいました。 切なさとドキドキ感ときゅんとする気持ちで複雑になりますが、読む手は止まらないです。 禁断の恋を求めている方は是非読んでみて下さい!魂の行方一杯の魂‐ラーメン人物伝‐ 本庄敬 大泉孝之介 武内伸まみこ※ネタバレを含むクチコミです。大河ドラマっぽい青春山脈 かざま鋭二 梶原一騎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。「犬木加奈子の血まみれ絵本」感想犬木加奈子の血まみれ絵本 犬木加奈子ニーナ古き良き時代のホラーという感じで楽しかった!犬木さん懐かしいな。オールカラーだから…血とかもね、めっちゃ映えるのよ(笑)!それにしても、エグいシーンのオンパレードなのに、何故にこんなホッコリするんだろう(笑)数少ない囲碁を題材とした漫画。江戸時…天元坊 山松ゆうきちstarstarstarstarstarひさぴよ数少ない囲碁を題材とした漫画。江戸時代の貧しい百姓の子・忌吉が、囲碁の才に導かれるままに、囲碁の名家、本因坊家、安井家、井上家の高名な棋士たちと勝負を繰り広げてゆく。 囲碁が分からなくとも充分楽しめるけど、この時代の囲碁の世界というのが、政と密接に結びついており、かなり独特の世界である。天地明察にその辺の事情を細かく描かれているので、余裕があればそちらも合わせてを読むとわかりやすいかもしれない。 主人公は囲碁の才はあるけれど、決して最強というわけではなく、さらに優れた才能に敗れ悩み続ける。その間にも恩人との離別、裏切りなど数々のドラマチックな苦難があるのだが淡々と描かれる。そこが逆に勝負ごとに迫真さを増していてとても良かった。シコふむシーンは爆笑です。どす恋ジゴロ 平松伸二名無し毎回、違う女を抱くジゴロ相撲取りの物語。 スチュワーデスや叶姉妹を連装するいい女まで。時には女知事も抱いていましたね。 抱く前に、シコを踏むシーンは完全にギャグです。 今夜試してみようかしら拳豪伝の感想 #推しを3行で推す拳豪伝 津本陽 横山まさみちマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 多分かなり昔に読んだ覚えがあるが久しぶりに読み返したみたがちょうどいい面白さだった。「げんこつ和尚」武田物外の怪力具合やその他エピソードがちょうどいい ・特に好きなところは? 「げんこつ和尚」の強さを知って挑戦してきたが、掃除するのでちょっと待ってくれと言いながら軽く動かした石の大きさ。漫画の中で写真がついていてみたが動かせる感じのするものではなかった ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! これを読むと決めて読む感じではなく何気なく読んでもう少し続いてもいいんじゃないかなと思いながら読むのがいい感じマンガでした 賭ゴロの鉄の感想 #推しを3行で推す賭ゴロの鉄 政岡としや 梶川良starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ すごい俺好みの展開でラストのコマも込みで最高だった。マジでいい映画を見た気分になれるね。あと俺は多分政岡としやの絵が好きなんだな。賭ゴロで思い出したが職種としては「あしたのジョー」のゴロマキ権藤と同じ部類なのかな ・特に好きなところは? ゴムボートの上でのサメデスマッチ。ここまではそこそこまだわかる展開だったがここで一気に面白さがました。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 最初から最後までいい感じの漫画だった。 意外に知らない鎌倉幕府の滅亡〜室町幕府成立まで太平記 横山まさみちstarstarstarstar_borderstar_border酒チャビン詳しく語れる方に出会ったことがないです。多分日本の歴史の中でも最高級に軽視されている時代ではないでしょうか?? それで歴史好きとしてはもやもやしていたので、室町幕府スペースマンガで検索して上位に出ていたこちらを読むことにしました。 つくりは、後醍醐天皇を中心とする倒幕運動が盛んになってきた時期から室町幕府成立くらいまでの時代を、①楠木正成、②足利尊氏、③新田義貞の3名を主人公に3回書いた形になっています。①→②→③と別の主人公の視点から歴史を3度繰り返すことになるので、脳への定着も促進されます。 なので、試験勉強にはもってこいですね。ただ試験にこの辺りがあまりでそうにないですが・・ マンガとしてはオーソドックスで、余計な味付けなどなく、素材(太平記)の良さをシンプルに引き出すような感じです。ですが、かえってテンポ良くこの時代の出来事を学ことができたので、今回はわたし的にもこのチョイスはベストでした。 足利尊氏が室町幕府を開いたので、主人公的な立ち位置と思いきや、意外とそうではなく、足利尊氏と戦った(そして負けた)楠木正成や新田義貞がもてはやされるのかについて朧げながらわかってきました。 特に楠木正成さんについては、なぜ皇居内に立派な像があって、戦前に大忠臣として崇められていたのかよく分かってなかったですが、その一生が外観できて良かったです。 余談ですが、「足利尊氏」でGoogle検索しようとすると「足利尊氏 メンヘラ」とサジェストが出るのが今は気になってます。時代を先取りしていた格闘漫画(多分)賭ゴロの鉄 政岡としや 梶川良starstarstarstarstar_border完兀「賭けゴロ」という、現代では聞きなれない喧嘩賭博で食ってるプロの喧嘩屋・鉄次が己を押し通しながらその拳で大勝負を制していく格闘漫画。賭博よりも主人公の行う格闘(拳闘興行と言うべきかも)がメインで展開されていく。 全4巻とはあるが、紙の単行本だと全2巻。するりと読めておもしろい、'70年代後半に描かれた格闘漫画なのだが、結構時代を先取りしていたのかもしれないと思わせられる。 変則リングといえる場所で戦ったり、 悪趣味な金持ち達が集まって、命が危険に晒される舞台での勝負をワーワー観戦したり、 巨大グローバル組織同士の抗争の手段として喧嘩勝負が利用されたり、 王大人が出てきたり… 同時期とそれ以前の漫画等娯楽作品には全然明るくないので、上記の内容はこの漫画が初出だ、などと言い張るつもりはないが、少なくとも後の時代の漫画に使われるものを既に扱っていた、時代を先取りした漫画だと言えなくはない。と思う。多分。知らんけど。 あとどうでもいいけど、最後のコマが大好き。いい映画を見終わった気分に自分は浸れた。金!暴力!SEX!そして復讐のピカレスク・ロマン!野望の群れ 司敬starstarstarstarstar_border完兀昔どこかで「金!暴力!SEX!な漫画を教えてくれ」みたいなスレッドがあったと思う。この漫画は数少ない正答の一つだろう。 漫画紹介はこの口コミのタイトルだけで一応足りてしまうのだが、以下に補足と私見を書き連ねる。 漫画タイトルを見てピンと来た人もいるだろう。明らかに「野望の王国」の影響を受けて描かれた、というかそれが元となって生まれた作品である。特に第一話の導入なんか隠す気がなくてニヤリと来る。 しかし大胆にして最高のアレンジがある。「野望の王国」は主人公・橘と無二の友にして相棒の片岡が協力し、明確な目的が明かされぬまま裏社会でのし上がる物語だが、「野望の群れ」は言うなれば橘と片岡が敵同士になり、復讐するという明確な目的を果たすためにのし上がる物語になっている。作品全体を貫く物語の背骨はこちらの方が骨太だ。 闘争の空間もこちらの方がやや大きい。復讐相手が大企業の御曹司なので、闘争の空間には社会の表裏の両面が使われる。場所も東京を起点に北海道から九州、果ては海外(香港)まで広がる。素寒貧の一匹狼だった主人公が、度胸と頭脳と復讐心で裏社会を駆け上がっていくのは素直にかっこいい。 裏社会を駆け上がっていくのに重要な役割を果たしたのが「金」「暴力」そして「SEX」なのだ。この漫画、ライバルと取り合うメインヒロインの他にも登場人物に女性が複数登場する。そして大体主人公とSEXする。謀略のために利用してやるだけのSEXだ。主人公以外にもSEXシーンがある。その大体が、付け入られる隙として主人公に利用されるSEXだ。無駄なSEXはそう多くはない。 細かいところをつついていけば、闘争の各元ネタなどここに書き連ねたいことはまだある。でもあまり長々と紹介していてもしょうがない。それを読む時間があるなら、作品そのものを実際に読んで欲しいのがファンの心だ。本作はありがたいことに、マンガ図書館Zなどの漫画配信サイトで全編無料公開されている。そう、タイトルでググればすぐ読めてしまうのだ。というわけで皆、今すぐにググって本作を読もう。それか「野望の王国」の方を読もう。<<12345>>