グループ・ゼロマンガの感想・レビュー259件<<7891011>>ハードボイルドな短編危険な飛行 林律雄 松森正starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男原作者の林律雄/劇画家の松森正の両方の大ファンなので即購入した。 条件の悪い飛行依頼をされた主人公を活躍を松森正のハードボイルドな劇画で書く短編。主人公のセリフが全てかっこいいぜ。 内容を簡単に書くとさいとうたかをの「キティホーカー」「俺は空輸屋」、新谷かおるの「アリス12」をよりハードボイルドにした感じと言えばわかりやすいと思う。 タイトル通りの漫画としか言えないほどよい男たちのバラード 東陽片岡霧兵衛良かった点 ・不幸酒のメロディ/見舞い屋さんが特に好き 総評 ・まさにタイトル通りのほどよい男たちしか出てこない ・疲れて全くやる気しない時に読むか、比較的元気な時に読むかで面白さが変わってきそうな漫画だ。 安居酒屋とかで見かけるおっさんカタログ段ボール低国の天使たち 東陽片岡霧兵衛良かった点 ・貧乏で金がないが楽しそうに生きているおっさんばかり登場していて希望が持てる 総評 ・疲れた時に東陽片岡の漫画は心にしみるもっと続いて欲しかったけどエラン 新谷かおる霧兵衛良かった点 ・商社というのが少年誌向けに分かりやすく書いてあるので理解しやすい 総評 ・この漫画の連載時はバブル期で絶好調/冷戦時代だったそうで、描写に色々懐かしいものを感じる。 試し読みをして買ったらすげーよかったもがきの政 ほんまりうstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男タイトルの"もがき"とは呼吸を止め、数十秒間、ただもう我武者羅にペダルを全力回転することを意味する競輪用語である。 あらすじにある通り主人公は特異な容貌でかっこはよくないが、読み終わった後には不思議とかっこよく見える。 あとがきにもあるけどこれ面白いのになんで一巻で終わったんだ... 日本人のアメリカ移住の歴史がんがらがん 長谷川法世マンガトリツカレ男明治維新後の博多で生まれた石工職人の息子 那ノ津楽市を主人公として、アメリカへ移住した日本人の姿を書く。 一攫千金を夢見てアメリカに移民した主人公の苦難に満ちた生涯を長谷川法世の明るいタッチやユーモアでかかれているので単純に暗い話ではない。 戦前戦中戦後のアメリカに移住した日本人の立場がわかりやすく書いてあり、色々学べることもあった。 がんがらがんとは「おあいこ」の意味だった。パチンコのことは全くわからんが楽しめたパチンカー血風録 たがわ靖之starstarstarstarstarマンガトリツカレ男主人公は盤面師・銀崎竜次で親の仇を討つと兄貴を探すのがメインのストーリーになる 名作と言われていたので機会があれば読みたいと思っていた。書籍だとプレミアがついていたり、全巻揃いで売っているのも見かけなかったが今回電子書籍になったので、購入して読んだ 一巻の時点ではパチンコ人情物で「そんなに面白くもないなー これはみんな褒めすぎじゃねーの」なんて思っていたが、サルとコンビを組んでいる「コマシ釘の半村宗治郎」が登場したあたりから一気に面白くなった。 途中色々方向性が微妙に変わったりしたけど名作と言われるだけのマンガだ 殺し方が残酷な料理人夜の料理人 たがわ靖之霧兵衛良かった点 ・1話完結で内容もある程度パターンが決まっているので安定した楽しさと読みやすさがある 総評 物語が進むにつれにちょっとずつ方向性がブレたりするのが良い。初期は料理にちなんだ方法で悪人退治、中盤はエロ要素が多くなり、最終回は「なにこれ」と思う内容だった庭バトル漫画庭師一代 たがわ靖之霧兵衛良かった点 ・「庭師」が庭の出来で対決するという内容 ・勝敗の基準、よくわからない。審査員が気に入っても主人公が台無しにしたりと勢いだけはすごい 総評 全1巻で、雇われ庭師バトル編、放浪庭師バトル編、修行編とあり飽きない。 いくらバトルマンガでも勝手に他人の家の庭に入ってこれはひどいと思う名作 御用牙の続編...レイザー 小池一夫 伊賀和洋starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。 キャプテンも好きだけどこっちの系統の方も面白いふしぎトーボくん ちばあきお 千葉樹之starstarstarstarstarマンガトリツカレ男キャプテン/プレイボールのちばあきおが書いた、動物や植物とコミュニケーションはできるけど、人間とはコミュニケーションが苦手な少年の話 動物や植物と会話できるという能力を持っているんだけど、動物と会話できるせいで人間の世界で浮いてしまったり それ以外も色々な素晴らしい能力を持っているが、実社会で、不必要な能力で人付き合いに問題が発生したりする。 後半になるにつれ友達とのコミュニケーションができてくるのだが、あることがきっかけで友達から疎まれてしまう最終回周辺の話は何回読んでも、辛い気持ちになる。 今思ったけど岡崎二郎の「Neko2」、木々津克久の「ヘレンESP」とかの人間が動物とコミュニケーションがとれるけど、動物側がクールな感じがするのが好きだね あとネズミのミッキーがいろんな意味でクールだ淫花伝阿部定について淫花伝 上村一夫 戸川昌子 岡崎英生名無し阿部定事件というショッキングな事件を起こしたこともあって、悪女や怖い女という文脈で語られることの多い阿部定の半生が淫花伝では描かれている(淫花伝には高橋お伝の話もある) 艶のある淫靡な絵を描かせたらやはり上村一夫はさすがだなと思う一方で、物語はそれだけに終始せずに、10代半ばで乱暴をされた挙句、芸者に売られ、そしてヒモのように定を食い物にする女衒夫婦から逃げるために梅毒を抱えながら街を離れて、流れ着いた先で出会った男と熱病的な恋に落ちる、定という人間を作り上げた不条理と定の一人の女としての姿が描かれている。 かといって同情的なわけでもなく、阿部定という人間が育ち、阿部定事件を起こすに至ったまでを淡々と描いている。ただのショッキングな漫画を過激に描きましたではなくきちんと一人の人間の姿として描いているので物語としてとても魅力があった。受けた恩は倍にして返せ、受けた恨みは三倍にして返せは名言だな昭和一代女 梶原一騎 上村一夫starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。 荒んだ戦後を義理を通して生きていった女の話昭和一代女 梶原一騎 上村一夫地獄の田中空襲で母を亡くして一人で戦後を生きていかなければならなくなった翔子の幼少期から成人するくらいまでの話。 「受けた恩は倍にして返せ、受けた恨みは三倍にして返せ」というセリフが序盤で出てくるんだけど、これが翔子の人格を象徴していると思う。 特に、娼婦のためにマッチ売り(米兵相手の売春のようなもの)をして金を稼いだ話は結構ジンときた。 梶原一騎の荒々しさがストーリーに結構反映されていたように思うけど、上村一夫の艶やかな絵がうまくバランスを取っていたと思う。とてつもなく哀しいがどこか美しさもある短編集哀しい人々 あすなひろし鳥人間※ネタバレを含むクチコミです。もちろんTシャツ買ったよね地獄の子守唄 日野日出志マンガトリツカレ男このTシャツのデザインは最高 外泊証明書の書類にサインしたら……エリア88 新谷かおる世界の変身怪人落ち込んだりもするけど、私は元気です。1980年代のヨーロッパがわかる漫画裂けた旅券 御厨さと美starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男MASTERキートンと同じような感じだけど、より一昔前のヨーロッパ事情が書いてある。 マルタン署長がかっこいいね 地獄の子守唄の歌詞はいろいろあるな地獄の子守唄 日野日出志マンガトリツカレ男母親が歌っている時の歌詞 お〜ちろよ お〜ちろよ 地獄の底へおちてこい 血の海 火の海 針の山 亡者のうめき 聞こえぬか <<7891011>>
原作者の林律雄/劇画家の松森正の両方の大ファンなので即購入した。 条件の悪い飛行依頼をされた主人公を活躍を松森正のハードボイルドな劇画で書く短編。主人公のセリフが全てかっこいいぜ。 内容を簡単に書くとさいとうたかをの「キティホーカー」「俺は空輸屋」、新谷かおるの「アリス12」をよりハードボイルドにした感じと言えばわかりやすいと思う。