鶏肉倶楽部
生涯、ただ一度の恋――。鶏肉をこよなく愛するブルジョア向け秘密倶楽部、「鶏肉倶楽部」に入会した青年・柴山と一羽の鶏がすごした忘れえぬ奇妙な時間。鮮烈のデビュー作、「コペルニクスの呼吸」番外編を収録した、中村明日美子初期短編集。「鶏肉倶楽部」「マー様にささぐ」「MEQUEMEQUE」「コーヒー砂糖いり恋する窓辺」「海のパイパイ」「おたく2000」「ミドリ色のすべすべした美しい身体」を収録。
GENTE
老眼鏡紳士がおもてなしする、至福のリストランテへようこそ――。大好評『リストランテ・パラディーゾ』の外伝的シリーズ、待望の第1巻!老紳士たちが織り成す、優しく心に染み入る、ハートフルストーリー。イタリア、ローマ市街にあるリストランテ「カゼッタ・デッロルソ」は、マダムの趣味で、従業員はすべて老眼鏡紳士というちょっと風変わりなお店。老紳士たちのおもてなしが人気をを集め、日々女性たちのハートを虜にしています。このお店で働くのは、優しくて気弱なカメリエーレ長のクラウディオ、小言が多くめったに笑顔を見せないルチアーノ、陽気なムードメーカーのヴィート、もぐホッペが愛らしいソムリエのジジ、男らしく豪気なシェフのテオ……。魅力と色気あふれるリストランテの住人たちと、そこで出会う客たちとの人間模様。優しくて切なくてあたたかい、絆の物語です。
W推薦!!志村貴子&橋口亮輔涙をこらえつつ読みましたが壮ちゃんの涙に持っていかれてしまいました。おとこのこもおんなのこも、みんなが幸せになってくれたらいいな。――志村貴子人は、みんな何かになりたい。張りつめて、途方に暮れて、すりむいて、ひりひりして、それでも生きて行く。そして、自分になっていく。それだけのことだ。――橋口亮輔性に悩む二人の青年の葛藤と成長を、みずみずしく描いた単行本デビュー作。あらすじ女装してクラブで働く淵野辺壮と、ピザ配達のバイトをしている菊名修次。ある夜偶然出逢った二人には、それぞれ秘密があった――。※「ぽこぽこ」連載時、反響を呼んだ『ふぞろいの空の下』を改題。
伝説の奇才・蜈蚣Melibe(むかでめりべ)が長き沈黙を破る、異形のエロティック・メルヘン。ヒトを遺伝子改造して創られた人工生物=“有機人形(オルガドール)”が存在する未来、慰安用から軍事用まであらゆる日常で利用された彼らが奏でる異端の叙事詩。これは21世紀の『家畜人ヤプー』か、はたまた『ブレードランナー』か…?押見修造も激賞!V「蜈蚣Melibe漫画は、思春期の抑圧された僕を解放してくれた。全部やっちゃってもいいんだよ、と。それはとても優しい救いだった。再びこの世界に浸れることが幸せです」*WEBマガジン「ぽこぽこ」で連載された話題作!
心の問題
文芸漫画家・武富健治が贈る、最新作品集!!『鈴木先生』本編連載終了後に雑誌発表され、そのさらなる“攻め”の姿勢と完成度が大反響を読んだ最新読切群から、平山夢明・原作のウルトラコラボ作まで、ポップ&濃密な貴重短編を一挙収録。あなたの知っている武富ワールドは、まだほんの一部だった。「どれもバッドエンドではないはずです」ーー武富健治
触るな危険!!!ホラーからお馬鹿ギャグ、ヒューマン!?まで。異才・三宅乱丈の真骨頂が味わえる、貴重な蔵出し作品集!衝撃のラストに震える表題作『ユーレイ窓』の他、『47C6』『ゴンベさん』『逃げろ』『謀反「ラーメン説」』『ミント刑事』『手をつなごう』を収録。
王様ランチ
超ド級お馬鹿フルコース!!――毒気てんこ盛りにつき、食べすぎ笑いすぎにご注意ください。『ぶっせん』『ペット』でマンガ界に旋風を巻き起こした異能の風雲児、三宅乱丈が贈る待望の初短編集!!「王様ランチ」「ある日突然超能力者」「マイママ」「格闘着」「言霊師」「ヘビースモーカーの息子」「肛門売ります」「ウーさん」を収録。
掃除当番
『鈴木先生』で話題の著者が贈る、珠玉の名篇集。「漫画界で一番偉いこの俺が、薦める漫画はコレだっ!!ここまで人間を描きえぐった短編は見たことない!」(by若杉公徳)
超劇画 聖徳太子
仏師の円心の前に現れた女は、前世で太子と心中した愛妃の生まれ変わりで、太子の生まれ変わりである円心の前に現れたのだと言う。しかし、自らの一族を一人残らずなぶり殺され、すさまじい怒りと怨みを持って死霊となっていた太子は、女陰の裂け目から突入し、輪廻転生の掟を破って黄泉の国から蘇った!!斑鳩の朝日とともに我ついに蘇りたり!!「怒る我」の男――太子追い書き(滝沢解)収録。
虹ヶ原ホログラフ
「強い意志を持ちな。もっともっと強い意志を」――「虹ヶ原」という土地を舞台に、小学校の同級生たちの過去と今が交差する――。子どもたちのうわさ、トンネルの中の怪物、家族の秘密、蝶の異常発生……あらゆる糸が絡み合い織り成す、新世紀黙示録。浅野いにお初の長編連載作品。卑怯者の君へ、怠け者の君へ、嘘つきの君へ、臆病者の君へ―――。
人間やめますか? それとも生き物やめますか? 生存本能を揺さぶる物語 大震災から4年、見えないところから壊れ始めているこの世界。気付かずに暮らすあなたが正気なのか。逃げ出そうとあがく彼らこそが正気なのか。いがらしみきおが、あなたの理性と感性と、そして何より生存本能を揺さぶる ――藻谷浩介(『里山資本主義』『デフレの正体』) 不安と不安と不安と、そしてその先の針のような希望と。リアルってこういうことをいうんだと思う。 ――しりあがり寿(漫画家) 震災から数年経った東北の地。余震がしだいに強まり、住民たちに異変が生じていく……。 いがらしみきおの最高傑作。
とはルチアーノの言葉。ルチアーノのとは表紙の一番←の青いキャラ。 オノ・ナツメ作品を読み返しながらクチコミ書いていこうと思ったけどGENTEはその中でも少し異色。 連載誌のカラーが出ていると言えばなるほどという感じではあるんだけど。 簡単に言うと老眼鏡の初老のカッコいいオッサンを好む妻のため、新しいリストランテのオーナーであるロレンツォはスタッフを老眼鏡のベテランだらけにしてしまう。 いわゆる"枯れ専"のための作品なのだけどこれがまた素晴らしい。勝手に彼らの背景をいっぱい想像しながら妄想しつつ読んでいくと最高の作品と思えてくる。 GENTEはそんな枯れ専や腐女子にもオススメ。