双葉社マンガの感想・レビュー930件<<1819202122>>「レコード全部やるよ」レコードは死なず(マンガ家編) よしもとよしとも名無し一言でまとめると ずっと昔に兄にもらったデヴィッド・ボウイの「ヤング・アメリカンズ」 というレコード盤を今も聴き続けている、という内容のエッセイ漫画だ。 わずか2ページかつ、ささやかな内容。 なのに、なぜだか胸にくるものがあるのはなぜだろう? よしもとよしともが今もなお描き続けているという ことを、私は嬉しく思う。ディープインパクト題材とな…令和 優駿たちの蹄跡 やまさき拓味名無し馬と女性の描写で始まり若干それ令和にはキツい対比ではと思ったが、ディープインパクトを描くとあらば期待しないわけがない。 悲しい始まりだけど大丈夫かな…。 名前知らない人がいないディープインパクトと、競馬漫画といえばやまさき拓味 楽しみです!久しぶりに読み返した東京爆弾 矢島正雄 はやせ淳starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男家の本棚の整理をしていて見つけたので読み返した。人の欲望や願望を飲むことによって解決できる物が東京爆弾。 東京爆弾を飲むと能力が三倍になり、寿命も三倍になるが東京爆弾を服用するにあたって2つの条件がある。1.東京を出てはならない2.決して感極まってはならない…。どちらかの条件を満たすと東京爆弾は破裂して飲んだ本人は死ぬ 物語の流れは困っている人に対して主人公の爺さんが東京爆弾を渡してその後を見守るというパターンで「笑ゥせぇるすまん」に近い感じだが違いとしては主人公の爺さんが飲んだ本人と関わっていく。それがいい方向になる場合もあるし悪い方向になる場合もある 初期の方は一貫性があった感じだが途中から設定が変わっていく感じがしたりなにこれっていう回もあり面白い感情がめちゃくちゃにされる #読切応援大好きな妻だった 武田登竜門名無しまとめとかすごいバズってて読んだやつ。ただただ感情をかき乱されるすげえいい読み切り。 単話で発売されてバナー広告とかも出るようになったのでこれで作者さんにお金が入るといいな。 https://comic-action.com/episode/3269754496496695955 本作まで読んで欲しい続・星守る犬 村上たかし名無しタイトルにもなっている最初の話、星守る犬はひたすら哀しく心をえぐったが、本作の最後まで読み終えた時には印象が違ったものになった。 短編連作のそれぞれが独立した話でありながらその実、全ての話が僅かな接点で地続きに繋がっている仕組み。そんな交錯していく登場人物たちの人生にロマンがある。最初の話以外の三作にはそれぞれに救いがあったのも大きい。 ただただ悲しいだけの話で終わらず、因果を感じさせてくれるのが短編連作の魅力の一つ。このシリーズはそれを十二分に活用している秀作だ。 「神童」「マエストロ」に続く音楽シリーズ第3作!!ミュジコフィリア さそうあきら名無し「神童」ではピアノ、「マエストロ」ではオーケストラ、そして音楽3部作のラスト「ミュジコフィリア」では現代音楽と作曲がテーマになっています。現代音楽も作曲もあまり馴染みのないマニアック度の高そうなテーマですが、読んでいて音楽が流れてくるような感覚になれるのは他の2作品と同じでした。しかも「ミュジコフィリア」は音楽だけでなく偉大な作曲家の父を持つ腹違いの兄弟の確執も見どころです。主人公は音楽の才能に恵まれているものの愛人の子供なので環境に恵まれた兄に引け目を感じてしまい、あえて音楽を避けて生きてきたのです。しかし現代音楽と出会ったことで自分の音楽への想いに向き合っていくようになります。優秀な学生を集めて作曲合宿をするシーンでは「未聴感の音楽とは?」について語られるのですが、まさに「いい漫画とは何か?」と一緒だと思いました。ここについてもっと掘り下げて知りたい人はさそう先生の「マンガ脚本概論 漫画家を志すすべての人へ」を読むことをオススメします。台詞がなくてもかわいいし楽しい女子かう生 若井ケン野愛面白くてかわいい女の子の日常系漫画が大好きです。 中身のない話だらだらしててもよい、ガチガチのギャグ満載でもよい、部活しててもご飯食べててもとにかく何でも、楽しそうだったらこちらも楽しくなります。 台詞がなくても、楽しそうなら楽しいです。むしろこの作品は台詞がないからこそ、もも子ちゃんの無邪気な奇行っぷりが引き立つのかもしれません。 赤と白のしましまが今日のラッキーカラーだったから、その辺にあった三角コーンを持ち歩くもも子ちゃん。 ギリ犯罪じゃね?と思いつつ、三角コーンを片手に縦横無尽に暴れ回る姿に魅了されました。 エキセントリックでかわいい女の子、最高です。 台詞のなさが独特の浮遊感を作り出していて、日常なのに非日常な世界観に夢中になっているはずです! ケモナーホイホイ(ライト)狐の掟 中国幻想選 鮫島圓さいろくライト、と書いたけど自分にはケモナー属性がないので判断基準が違ったらごめんなさい() webアクションからの短編集。 一貫して中華な話であり、古い話であり、夫婦の話である。 獣じゃないのも混ざってた気がするけどソレもソレで良かった。 ちなみにハッピーエンドばかりではなく、昔話あるあるな残酷な終わりだったり軽く怖い話だったりもある。 「竜王の娘」と合わせてどうぞ。読んでよかった天国までひとっとび ゴトウユキコ名無し○○が死んだではじまる漫画本当嫌いで、人を殺せばお涙頂戴漫画で感動ものにできるのかと詰め寄りたくなるくらい過激派な自分です。 でもこの読み切りは好きでした! ゴトウユキコの爛れた男女関係も絵柄に合ってて好きだったのですがこんなに爽やかで気持ちのいい漫画も描かれるんですね。 気持ちがストレートに出てて読んでよかったという気になりました。 人が死んだ話ではなく、思いを伝えることができたor出来なかった、の純粋な恋愛話なのでこんなに読後感がいいのかもしれません。マジでただモフモフが可愛いがられるだけの読むと癒されるゆるい日常モノ 北の砦にて(コミック) 草中 三国司 明野たわ名無し結構前にバナーで見て買ってしまったやつ。なんにも悪いことが起きない…ただ砦の人たちにモフモフが可愛がられるのを見てるだけで癒される。 コミックと間違えてラノベの2巻(当時の最新刊)を買ってしまい腹が立ったのでアンリミテッドで1巻を読んでやりました。原作もなんも起こらず平和! モフモフが人型になる展開があるのでコミックも楽しみ! https://gaugau.futabanet.jp/list/work/5eccd7207765616a48030000 事件を通して"生きづらさ"に寄り添う物語 #1巻応援きみは謎解きのマシェリ 糸なつみsogor25この作品は女性が外で働くことがまだ一般的でなかった昭和初期の日本を舞台に、女性探偵として働く星野美津子と、彼女が依頼人として出会った大学生の吉田朔というコンビの活躍を描く作品です。 昭和初期という舞台でありますが、登場する事件はトランスジェンダーや女性の社会進出など、どこか現代にも通じる問題を孕んでいるものばかりです。 そんな事件の数々を、自身も夢であった警察官への道を"女性である"という理由だけで諦めた過去を持つ美津子が、謎めいた雰囲気の朔が解決へと導いていく、謎を解決する痛快さと生きづらさを抱えている人々を優しく包む温かさを併せ持った作品です。 1巻まで読了コミックハイ!のダークサイドディス魔トピア 里好さいろく美少女いっぱいがコンセプト(だと思う)なコミックハイ!の中ではダーク寄りの作品。 美少女は出てくる。なんだったら全裸だ。でも返り血で血塗れだぜ、という感じの本作は、人間たちが監視社会で管理されて健康状態で価値が変わるというキズナトピアという街が舞台となっている。 キズナトピアでは地警と言われる警察的な機関があり、圧倒的な権力を持っている(?)のだが一方ではヤクザと手を組んでいて健康状態の良好な少女を捕まえて売り物にするようなシーンが日常的に在る。 そんな地警を狩るという「魔女」と呼ばれるものがいる、魔女ってなんだ?みたいなところを探るのが序盤、後半はネタバレになるのであまり言わないけど意外とメタ的な展開が続き、最終的にはちょっとむずかしい方向に進んでいく。 商用としてはちょっぴり物足りない感が残るかなぁさそうあきら先生に教わる漫画の作り方マンガ脚本概論 漫画家を志すすべての人へ さそうあきら名無し漫画好きの中には「漫画が好きだから漫画を描いてみたいと思うタイプ」の方がいると思いますが、私もその一人です。しかし、いざ描いてみようとすると、今までたくさん漫画を読んできたはずなのにストーリーの作り方が分からず、意欲はあっても描けないままで終わってしまうことが多いんじゃないでしょうか。 これを読んで漫画制作初心者の私が一番勉強になったのは、ストーリーの基本は「はじめてのおつかい」であるということです。実際にこれを題材にして描いてみたところ、漫画の作り方のコツを掴めた実感がありました。家を出てからいくつかの出来事を乗り越えて帰ってくるまでを漫画にするんですが、大筋は決まってるから単純な展開でいいし、ページ数もいらないので、気軽に作れて楽しいんです。でもあらゆるストーリーに応用が効くのですごく勉強になります(つげ義春の「ねじ式」も「はじめてのおつかい」の形式に当てはまると書いてありました)! ベテランの漫画家さんほど感覚で描けてしまうものだと思うので、そのプロセスを言語化できる人は少ないのではないでしょうか。そんな中でストーリー制作をここまで詳細に教えてくれているなんて(しかも漫画で!)…これは読むしかないですね。すでに何作も描いている人はより良い作品になるヒントを必ず得られると思いますよ! 大きな謎を残しつつ終わった...ヒメタク 細野不二彦starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男関東近郊Z県にあるタクシー会社に主人公の矢野陽芽が新人として入るところから始まる。基本は人情路線で話は進んでいくのですが、なぜ矢野陽芽が荒んだタクシー会社に入社したのか、華麗なドライビングテクニックはどこで覚えたのかと色々な謎が各所にあるのですが、その謎はほとんど解明されないまま終わった。「電波の城」ぐらい壮大な話になりそうな気もしてたんだけどね...あなたはどうやって死にたいですか? #1巻応援女性の死に方 あらいぴろよ 西尾元nyae※ネタバレを含むクチコミです。皆それぞれ大変なんだな…そもそもウチには芝生がない たちばなかおるむ自分は結構苦労話、暴露話系漫画が好きでよく見ます。 うーん40代のリアル! 隣の芝生がどうとか気にする余裕もない三者三様の苦労話で面白い! 読んだ時皆頑張ってるから自分も頑張ろうみたいな気分になるんじゃないでしょうか。 エッセイ好き、共感できる話好きな人は是非読むべし。 社会のどこかのあなたへ寄り添う優しい話と強烈なユーモア #読切応援猫欠 岡田索雲starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。人間の欲って愛って、、色々考えさせられる今、きみを救いたい 本田恵子Pom 内容がとても濃い。。 結婚した透からDVを受けていた白帆。 助けを求める様に、大学時代の先輩で心療内科医の青矢に会い、その苦しみから立ち上がるだけの話かと思ってましたが、それだけではないようです。 後書きに、作者の方の体験も少しだけ練り込まれていると書いてありそれがどこなのかはわからないけど、その言葉によって、より現実に近くなっている様に感じました。 12巻まで読んで、一人の女性が強く逞しくなっていく物語なのかなと。。 どうなっていくのか気になるなぁ。40半ばの女性の等身大の姿をコミカルに描くそもそもウチには芝生がない たちばなかおるPom 九後45は一周回って追いかけるを読んで、こちらの作品も気になっていたので読みました。 40半ばの女性のリアルが詰まった作品。 自分も必ず通る道と思ったら、大分ドキドキしてしまった。 それぞれが抱える悩みや葛藤を等身大で描き、少しコミカルに描いてあるので読みやすかった。 水の様に流れるままに。。 そんな風に常日頃から思えたらいいなぁ〜。 妖怪読切シリーズ第4弾猫欠 岡田索雲名無し※ネタバレを含むクチコミです。老犬と老人の組み合わせはいかん老犬がゆく 岡田卓也名無し老犬と老人の組み合わせはモチーフだけですでに泣かせにきてますね! 久々にこういう漫画読みました。 悲しいけど悪くない人生だったと思えるような、寂しい人間(犬)が最期少し同じ時間を共有する、それが美しいなと思わせるような読み切り作品。 読んでよかったです!九後さん、幸せ掴めます様に〜九後45は一周回って追いかける たちばなかおるPom 最初読んだ時は、九後さん大丈夫なのかー?!と思いましたが、ちゃんとラブコメでした。 4巻まで読了。 絵も、ほんわか丸っこくて私は好きです。 九後さんはじめ、会話劇にユーモアがあって、面白く、心の中のツッコミ(時に表に出す)に笑っちゃいます。 45歳、まだまだ試行錯誤し悩みながら日々生きてる九後さん、幸せ掴んでほしい。 憑依?タイムスリップ?生まれ変わり?寿司?元祖江戸前寿し屋與兵衛 内山まもる 白川晶starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男冴えない独身男が寿司の夢を見て寿司名人華屋與兵衛が憑依して寿司を作って問題を解決していくマンガ。40歳の男がいきなり寿司を握れるようになるが憑依の条件が精神の安定なのか寿司をバカにされたのがきっかけなのかもよくわからないまま進んでいく。途中で華屋與兵衛と主人公の性格が同一になっていったりして結局憑依なのかタイムスリップなのか生まれ変わりなのかがわからないままハッピーエンドで終わった こういうマンガはいつ読んでも良いな なぜか清々しい、でも犯罪 #読切応援これは犯罪です。 ワダユウキ名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<1819202122>>
一言でまとめると ずっと昔に兄にもらったデヴィッド・ボウイの「ヤング・アメリカンズ」 というレコード盤を今も聴き続けている、という内容のエッセイ漫画だ。 わずか2ページかつ、ささやかな内容。 なのに、なぜだか胸にくるものがあるのはなぜだろう? よしもとよしともが今もなお描き続けているという ことを、私は嬉しく思う。