ゆゆゆ
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2023/06/17
結婚前の女性と、計算手というお仕事
日本初のコンピュータに関する、実話を元にしたフィクションのようです。 計算を女性がしていたという話は、アメリカの宇宙開発の話で聞いたことがあったのですが、日本でも計算手の仕事があったことに驚きました。 そして、計算手の仕事がコンピュータに奪われると言っていた事も今は昔。 それが当たり前になって、新たな仕事が生まれ、その仕事が奪われる!と言い‥と、繰り返しているんだなと気付かさせられました。 しかし、昔の人はなんでも自分で作ってしまって、すごいですね。 仕組みを理解できたら作れるのかと思ったのですが、日本初のコンピュータの仕組みを読んでみてもさっぱり理解できませんでした。 作中に登場する岡城課長に当たる方は、現実では岡崎文次さんという方だそうです。 主人公の中村美樹子さんにあたる計算手の女性は、存在は書かれていても名前は出てきません。 序盤にあった「仕方ない。女に生まれたから」というシーンと、最後のシーンを思い出してしまいます。 ぜひ最後の場面は存在していてほしいです。 それから女は計算が苦手といわれる印象があったのですが、整数の四則演算どころか対数と言っている点にもびっくりしました。 めちゃくちゃ計算しています。仕事として計算しています。 思い込みはいけませんね。 日本初のコンピュータについて気になった方は、FUJICに関するWikipediaと、Wiki内参考文献にある岡崎文次さんによるドキュメントもぜひご一読を。 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/FUJIC ジャンプラのコメント欄でオリジナルについて指摘されていて、思わず調べて読んでしまいました。
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2023/06/16
ネタバレ
言動がイケメンなお姫様が主人公
壁ドンされたり、国(王太子の国)の玉座を狙う真の敵が見えてきたり、はらはら展開があったり、何故か学校に通わさせられたり、主人公が王太子の手のひらで踊らされているうちに、王太子の両親についてどえらい事態が判明します。 学校で学園祭的な何かを行ったときは、もしや、よくあるお貴族様ストーリーのテンプレをなぞるだけになってしまうのかと落ち込んだのですが、そういう展開になるとは思いませんでした。 真の敵がとったのは、どう転んでもすごく現実的な手法です。敵ながらあっぱれです。 面白くなってきました。 反対に、王太子は窮地です。 振り返ってみると、どうやら主人公が関わると物事がうまく進み、王太子が関わるとねじれてしまう傾向があるようです。 王太子は、主人公補正のあるヒロインをもっと使うべきかもしれません。 この王太子様、振り返ってみると、言葉足らずだったり、ど直球すぎたり、極端な言動のせいで思いが伝わっていなかったり。 先程面白くなってきたと書いてしまいましたが、王太子的には家庭環境も大変なことになっていたり。 おまけにイケメン枠なのに、主人公がさらなるイケメン枠だったり。 なんかもう、がんばれ、王太子! と応援したくなります。 あと、アンナをデレさせて!
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2023/06/15
あか抜けない雰囲気をした親戚のお姉ちゃん
親戚のお姉ちゃんが、突然家にやってきた。 このことを、他の人には話しては行けないと親はいう。 お姉ちゃんの登場を境に、主人公の男の子の生活は大きく変わり始める。 そんなあらすじです。 詳細としては、学校の授業で、「中国では一人っ子政策を行っています」と習った政策について、実情の一部を描いた漫画です。 とはいえ、学校の授業で習ったときも「農村部では二人でもOKで、都会だけ一人だった」とか「それでも産む人はいた」とか、いろいろ聞いた気がするものの、よく覚えていないので調べてみたら、広大な中国ではケースバイケースが多いと判明しさらにわからなくなってきたので、「実情の一部」と書きました。 どうやら、制度的には二人目を産めなくはないけど、産んだとバレたら夫婦の給料がカット(税金が増える)されたり、病院やらなんやらでの費用が増えたり、産んだと公に知られた場合の不利益がものすごかったようで、それで一人だけということだったみたいです。 作中でも、大人がひそひそ話し合っているシーンが出てきます。 さらに地域や年代でも、いろいろ条件が変わるようです。 作中のように、20年近く前の都市部だと、厳しかったのでしょうか。 表面的な理解をするのも少し大変なのですが、皆幸あれ!と思わず願ってしまう漫画です。
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2023/06/14
ロボット的な近未来ファンタジー?
アンドロイドに育てられた少年と、その育て親のアンドロイド、そして周囲の人達のお話です。 メカニカルの発達は現実世界を上回っているようで、さまざまなメカニカルなバディがでてきます。 育て親のアンドロイドは、赤ちゃんがロボットフェイスを怖がるからと、女性の顔スキンをつけてあげるような、心やさしい「おふくロイド」です。 スキンはほかにもいろいろあるようで、お金持ちの人たちはいろいろ着せて楽しむんだそうです。 閑話休題。 息子は息子で、人に好かれやすい性格の子に育ったようで、見ていてほのぼのします(なんらかの戦争の後なので、突然の戦いや銃撃はありますが)。 ほかにもガハハ系オバチャンの過去とか、突然現れるお嬢様とか、いろいろな伏線がばらまかれている感じです。 前日譚らしいので、本編につながる布石がきっとたくさんあるのでしょう。 ちなみに無印と1.0がありますが、こちらは「マンガUP」アプリだと読み切り編とあるほう、Twitterマンガのまとめに当たる方みたいです。 「魔のものたち」といい、この作者さんのマンガは独得の世界観でおもしろいです。 https://twitter.com/isiyumi/status/1178603846198673408 まとめモーメント 「メカニカル バディ ユニバース【ver.TRIAL】」 https://twitter.com/i/events/1561701146129203200
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2023/06/13
芸術とは現代アートとは
ただの床に置かれたメガネを落とし物と思わず、作品と勘違いさせてしまう空間。 それが美術館と第一話冒頭では描かれている。 だから、落書きのような絵も、もっともらしい説明と親の七光り、本人の自信満々な態度があれば、すばらしい作品に見えるのかもしれない。 最初に登場した「福沢」がお金を第一にする人として描かれていたので、次に登場した「みもざ」は「わざと天才と自称し恐ろしく下手な絵を高説と共に描き出す」態度を取っているのかと思ったら――そうなのか、どうなのかもわからなかった。 読めば読むほど煙に巻かれに巻かれ、何が本当で何が嘘なのか、わからなくなってくる。 いやそれだけではなく、あまりにも考えを変えて魅了される人が多いので、あの絵はみもざが言うとおり、様々な意図をはらんだ、おそろしく上手な絵なのかもしれないと思い始める。 作中の大衆に飲み込まれ始める。 だって、福沢が「下手な絵」云々と評しているから、その流れに飲まれて、「下手な絵」と思い込んでしまっただけかもしれない。 どうみても子どもが描くような絵だけど、芸術ってそういう理解できないところがあるもの。 みもざの画力以外にもおかしな点は描かれているのに、気にする余裕もなく、次の御高説が披露され、作中ではまた信者が増えていく。 芸術っていったいなんなんだろう。 現代アートキャンパスコメディとあらすじにあるのに、大真面目に考えてしまう。 お金第一がこんなに理解しやすいシンプルな考え方とは思わなかった。 そして、儲かる個展は開けるのか。 信じる者と書いて「儲」だから、このコンビならいけそうな気もする。 あなたも本作を読んで、この不可思議な世界に足を踏み入れましょう。
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2023/06/12
距離感が不思議な葬儀屋さん
少年ジャンプ+に連載された『ようこそ亡霊葬儀屋さん』の読切版ストーリーの後日譚だそうです。 ???となったのですが、読切版のあとジャンプルーキー経由して商業連載を勝ち取ったのでしょうか? 連載作品が『ようこそ亡霊葬儀屋さん』。 連載前に公開されたストーリーについて、それぞれ後日譚を描いたのが、この『幽霊が視える葬儀屋さん』シリーズみたいです。 すごく読みやすくて、きれいな絵柄で、これで個人出版ってどういうこと?と思ったら、そういうことのようでした。 最近ジャンプ+を読み始めたので、まったく知らず、こんなおもしろい作品があったとはと思いました。 アプリや電子書籍が増えていろいろ読むのが容易になったものの、おもしろそうなものを掘り起こすすべが難しいんですよね。 さて、話がズレました。 個人出版の『幽霊が視える葬儀屋さん』シリーズは何作品か公開されているようですが、こちらの作品は 亡くなった姉の死化粧がしたいという妹。 彼女の願いは叶えられるのか。 というストーリーがベースになっています。 身内が亡くなって、一緒に悲しんでくれる人がいるかどうかで、気持ちの行方は変わると思うのですが、この読切シリーズの遺族はそういう方がいない設定が多いです。 そこで葬儀屋さんがグリーフケア兼亡くなった方と遺族をつなぐ役割を果たします。 簡潔に言うとそれを柱とした物語の数々なのですが、人生いろいろなのねとヒューマンドラマに心を動かされます。 葬儀屋さん、なにものなんでしょうね。 まだ、幽霊が視える葬儀屋の社長としかわかっていないのですが、連載版を読めば明らかになるんでしょうか。 楽しみです。 ジャンプルーキー https://rookie.shonenjump.com/series/FlR8CfEg3zk
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2023/06/10
ネタバレ
なにこれこわい
酒癖が悪くギャンブル癖があり、育児と家事は手伝いしかしない(すらしない)旦那さん。 奥さんは産後働いていていない(働けていない)から、育児と家事と自分のお世話は奥さんの仕事だと思っていたらしい旦那さん。 ここまで読んで「なんだこのストーリーは」と思っていたら、旦那さんの言動に耐えられなくなり、別居を考えた奥さんが旦那さんへ言った。 「出ていって!」。 え、あなたの家?! と思ってしまった。 旦那さんも私の感想と同じ言葉を言いつつ、フェードアウトしていった。 子どもを連れて奥さんがいなくなるのは、昨今は母親による誘拐だと言われるからかなぁ。 そして、旦那さんがいなくなって、ごみ捨てと風呂場の掃除を旦那さんに任せていたから、自分がやることになって、旦那さんの存在に感謝する奥さん。 出ていけと言われたので、突然実家に帰り、荒れていた旦那さん。 ひとまず仲直りしてうまくいったかと思ってからの、コロナ禍へ――。 え?!コロナ?! そう、コロナ禍が描かれています。 コロナで、緊急事態宣言でたり、解除されたりの繰り返し。 そして解除されたぞヒャッホイと、飲んだくれて、コロナに感染する旦那さん。 家族にもうつり、もう、なんというか‥。 そこから奥さんは虎視眈々と離婚の準備して、奥さんにとっての円満解決へと向かいます。 旦那さんの最後のワンシーンが見る人によって感想が違うんだろうな。 本作は、漫画「妻が口をきいてくれません」と違い、旦那さんがただでさえ救いようがない感じに描かれているのに加えて、旦那サイドが少ないため、旦那さんが人でなしに思えてしまいます。 そのせいで、個々のキャラクターも、ターゲット読者層も、考えれば考えるほど、 なにこれ、こわい。 と思ってしまいました。 スカッとする人もいるのかもしれませんが、私には怖かったです。 ちなみに、知り合いのところも、専業主婦だった奥さんが外で働きたいと言った数年後に離婚していたなあ、とふと思い出しました。 家から外に出て気分転換したい人と、別の目的を持っている人を外野が見分けるのは難しいなと思ったのを覚えています。
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2023/06/08
主人公の名前はチコちゃん
平安時代を舞台にした、日常系の漫画です。 平安時代なのに日常とは‥と書いていて思いましたが、ほのぼのまったりしています。 当時からするとちょっと変わった性格の女の子が、お友達あてに出した手紙が、お友達宛に届いていなかったところからストーリーは始まります。 届いてないからと言って大騒ぎするでもなく、「なくなっちゃったのかね、仕方ないね」くらいのノリなのがびっくりです。 他人の手紙を勝手に読んだ男が、「勝手に読んじゃってごめんね」と返事を書くことにもびっくりです。 物語はこの女性側と男性側で分かれて進んでいきます。 Amazonのレビューでは、歴史好きな方々が服装がちゃんとしていると褒めていたり。 ちらと出てきたカードゲームを調べてみたら「偏継」という詳細は不明となってしまった、当時の漢字当て?ゲームだったり。 お姫様は走ったりするのははしたなく思われており、膝立ちで歩いていた話が載っていたり。 勉強になるし、おもしろいし、いやはや凄いなぁと思ってしまいました。 歴史ものは、歴史の転換点など激動さが漫画になりやすいですが、本作のようにほのぼの系もいいですね。
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2023/06/07
ネタバレ
父親がバ美肉おじさん
とーちゃんがバ美肉(バーチャル世界で美少女の姿を受肉)して、世界的美少女Vtuberの中の人をやっていた。 会社を辞めて、バ美肉して家族を養っていた。 次々と明かされる、思春期の僕には耐え難い現実の数々。 さらに僕も、とーちゃんにバ美肉配信デビューさせられ、大好きなあの子が、僕ととーちゃんのバ美肉姿をみて喜んでいて‥ そんな状況に陥った、思春期の僕の気持ち、おわかりだろうか。 かーちゃんだけが変わらない現実と思ったら、かーちゃんもバ美肉して配信していた。 見た目は美人なのに、男らしすぎる内面を持つかーちゃん。アイドルを目指していたというかーちゃん‥。 知りたくなかったさまざまな事実を知ってしまった思春期の僕の気持ち。おわかりだろうか。 そんな内容が詰まった、主人公の僕激震の第1巻。 2巻はクラスメイトの登場が増え、3巻はオールスターなかんじです。 みんな、Vtuberが大好きみたいです。 さて、親の秘密を知ってしまった主人公に、平穏の日々は戻ってくるのか。 深淵をうっかり覗いてしまったからには、もう戻れないのか。 なんて難しいことは考えず、まずは一話を読んで笑ってほしいなと思います。 https://twitter.com/GoAkashin/status/1653553295036928000?t=vcQgEWbWfKL50E5SipQskw&s=19
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2023/06/06
まさかの中の人による復讐劇
いわゆる悪役令嬢転生もので、途中まではよくある断罪されなくなった悪役令嬢コースだったのですが‥最終的にやっぱり断罪コースへ。 心折れた転生した女の子エミの意識は存在がわからなくなり、再びもとの悪役令嬢に戻ります。 ただし、邪神を呼び出すような悪役令嬢レミリアでなく、転生した女の子エミの記憶で愛されて満ち足りた、さらにゲームの展開まで知っている存在となって! レミリアという存在を大切にしてくれたエミのため、貴族社会の仕組みと、エミのチート知識を身に着けた真レミリアはとことん、とことん、あの女に復讐するため駆け回ります。 痛快な悪役快進撃です。 この漫画、転生者エミ以外の学園内の人間はみんな酷くねじ曲がった悪役顔をしています。 中の人がバトンタッチした悪役令嬢レミリアも、エミの笑い方を意識しないとねじ曲がった笑みを浮かべてしまうほどです。 マンガのイラストは美麗で、コマ割りも読みやすく、さらに原作者描き下ろし小説までコミカライズしてくれているサービス精神。 ストーリーもおもしろいのですが、本当に、すごく読みやすくて、見せ方がお上手で、するすると読めてしまいます。 タイトルで、んんー?と思ってしまうかもしれませんが(思いましたが)、これは読んでみてほしい漫画です。
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2023/06/05
ダンジョン復活のためにモンスターを増やす
まさか、ダンジョンのモンスターは生成ではなく、繁殖で増えていたなんて。 勇者たちに倒されすぎて、モンスターが減りすぎ、あっという間にボス居所へたどり着かれてしまうことになってしまった、ダンジョンの主エギン。 エギン自体は勇者たちをかるがるやっつけられるほどのパワーを持つようですが、ボスエリアに来た勇者たちを待ち構えるため、サービスで固い玉座に座って待つお仕事をしていたら、戦う気も起きないほど非常に困った腰痛に‥ 副官に叱咤され仕方なく、「モンスターを増やして、勇者たちをなかなかボスエリアまで来られなくし、ダンジョンを復活させよう(そして腰を癒そう)」という導入です。 繁殖が進まないモンスターたちのために、ダンジョンの主自ら、モンスターたちの不可思議な性癖や不満を解消してあげます。 モンスターを増やして腰も癒したい、それだけなのに一筋縄ではいきません。 第一話のスライムを繁殖させようとしている様子をみていると、こちらの世界で絶滅危惧種の動物を保護している施設での繁殖事情を聞いたときの気持ちを思い出しました。 増やすって、大変です。 その視点はなかったなあと思いながら、おもしろく読んでいます。
ゆゆゆ
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2023/06/05
強すぎる力はギャグになる
ダメスキルと言われていたものの、実は強いスキルだったんですよね、というかんじの、小説家になろう作品が原作、タイトル通りなお話です。 主人公のスキル「自動機能」はいわゆるチートスキルです。 自動機能をオンにすると、人としてありえない曲芸を可能にします。 代償は、達成するまで記憶が無くなることです。 戦ったら怪我はするようですが、無理な動きをして筋肉痛が起こるような代償は、コミカライズを読む限りはないみたいです。 自動機能の内容は、最速で家に帰る、最速で行ったことがある場所へ向かう、最速で知っているものを採取する、最速で敵と戦う。 どれもさえない響きがあるけれど、最速で成し遂げるためにルートが尋常ではなかったり、戦い方が異常だったり、実行したら様子がおかしくなるものばかり。 様子がおかしいものの、本人は成し遂げている最中の記憶がないので、そんなことをしているとは思いません。 傍から見ている人は、人としてありえない動きをする主人公に驚愕します。 そこがこの漫画のおもしろいところです。 あの手この手で自動機能のバランスブレイカーっぷりが描かれていて、見ていて小気味いいです。 強すぎる力はギャグになってしまうという話を、ふと思い出しました。
ゆゆゆ
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2023/06/05
他人が作ってくれるご飯は美味しい
疲れたときは食べて一息つくのが一番ですね。 ひたすらさまざまなシチュエーションで、さまざまな料理が提供される。 ただそれだけなのに、ほのぼのします。 料理がつやつや美味しそうなのも良いです。 ウィンナー目玉焼き丼と私が呼ぶ、『よつばと!』のとーちゃんが作っていたご飯が出てきて、「このごはんは元気が出るよね〜」と思ってしまいました。 半熟目玉焼きに醤油をたらりして、黄身を崩して卵かけごはん風に食べても、ウィンナーにケチャップをつけて、ケチャップライスになったところを食べても、目玉焼きとウィンナーだけを食べる贅沢をしても美味しいので好きです。 この漫画が、「食えば元気出る。元気が出ればがんばれる。がんばれ!!」と押し付けがましく感じないのは、くまさんのおかげでしょう。 がんばれないときは立ち止まって休めばいいんです。 ちなみにこの本がレシピ系漫画本と気づかず、最初の「料理をする上での注意事項」がどんな意味を持つのかわからず、まじまじ読み込んでしまいました。 料理をする上での注意事項だけが書かれていました。 めんつゆの濃度は確かに重要です。我が家は4倍濃縮でした。
ゆゆゆ
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2023/06/02
他人の隠された個性を発掘する義弟
近所でも評判の有能な主婦が主人公のホームドラマ&コメディです。 旦那さんが海外出張中に、突然やってきた美形の義弟を中心に、話は進みます。 主人公はハーレクインのようなロマンス系書籍が好きみたいですが、その秘事はソファ下の収納にビッシリ隠しています。 そして、平日の日中は庭の草むしり、教養番組、書道などして過ごすのだそうです。 人間味をすべて隠して、有能な主婦を演じているようです。 有能な主婦なので、義弟がきててんやわんやする中、当たり前のように家事をこなしつつ、ロマンス系小説に登場しそうな義弟にかき乱されるストーリーが展開します。 主婦と義弟、これからどうなるんだろうとドキドキします。 ちなみに、主人公の名前が出てくるのは、実は最後のほうだけ。 それまでは奥さんか義姉さんとしか呼ばれません。 主人公の名前を呼ぶのはもちろん、あの人です。 このさりげない設定は、きっと意図した伏線なのでしょう。 なにかのドラマで聴いたセリフ「バカボンのパパは、自分の名前でなく、バカボンのパパとしか呼ばれないことが嫌にならないんでしょうか」を思い出しました。 ちなみに、読切一話のみの作品です。 一話とはいえ、37ページあるのでボリュームはありますよ。