近所でも評判の有能な主婦が主人公のホームドラマ&コメディです。

旦那さんが海外出張中に、突然やってきた美形の義弟を中心に、話は進みます。

主人公はハーレクインのようなロマンス系書籍が好きみたいですが、その秘事はソファ下の収納にビッシリ隠しています。
そして、平日の日中は庭の草むしり、教養番組、書道などして過ごすのだそうです。

人間味をすべて隠して、有能な主婦を演じているようです。

有能な主婦なので、義弟がきててんやわんやする中、当たり前のように家事をこなしつつ、ロマンス系小説に登場しそうな義弟にかき乱されるストーリーが展開します。

主婦と義弟、これからどうなるんだろうとドキドキします。

ちなみに、主人公の名前が出てくるのは、実は最後のほうだけ。
それまでは奥さんか義姉さんとしか呼ばれません。
主人公の名前を呼ぶのはもちろん、あの人です。

このさりげない設定は、きっと意図した伏線なのでしょう。

なにかのドラマで聴いたセリフ「バカボンのパパは、自分の名前でなく、バカボンのパパとしか呼ばれないことが嫌にならないんでしょうか」を思い出しました。

ちなみに、読切一話のみの作品です。
一話とはいえ、37ページあるのでボリュームはありますよ。

読みたい
ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

みだれざきないと
乱れ咲きNight
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
さかたのり子傑作選

さかたのり子傑作選

木崎桃、23歳。平凡でなんのとりえもなく、おまけに根性もない桃だけれど、目標は楽して生きていくためにお金持ちと結婚することーー。そんな桃に突然舞い込んできたイケメン御曹司とのお見合い話。スペック最高の彼相手にノリノリの桃だけれど、彼には数々の見合い話を断られてきた最大の欠点があって…!? 果たして桃は彼の欠点に目を瞑り、望み通りの人生を手に入れることはできるのーー?表題作『RANBOといっしょ』ほか、失敗を繰り返しては最後に幸せをつかみ取る、たくましい女性たちの恋愛を描いた読み切り全4作品を収録。

【単話】Beautiful Child

【単話】Beautiful Child

幼い娘を連れて夫と別れたのは3年前。そして今、再婚して新しい人生を踏み出すための 門出の日を迎えたというのに、式場に現れた元夫。やり直すなんて、有り得ないから!と突き放したのはいいけれど… 再婚相手もちょっと問題を抱えていて… ※この作品はブラックショコラスキャンダルno.51に収録されています。重複購入にご注意ください。

マーメイドシリーズ

マーメイドシリーズ

海子(かいこ)と美波は幼なじみ。海にもぐるのが大好きだった海子は海女になり、美波はその美貌を生かしてモデルとして活躍していた。ある日海子は美波に会いに上京し、彼女の仕事場にまで挨拶をしにきてしまう。するとそのプロポーション(ガタイがスゴイ)を見たプロデューサーが彼女にピッタリだと言ってCM出演の仕事を持ってくる。ひょんな事からモデルとして活躍する事になった海子だったけど…!?

【単話】甘い月 苦い月

【単話】甘い月 苦い月

二十歳の秋、結婚を反対されて駆け落ち。でも、すぐに破綻。一人で生きていくことになった早月。問題は生活費。今月のバイト代が入るまで手元のお金は312円…。さて早月の明日はどうなる――? ※この作品はブラックショコラスキャンダルno.43に収録されています。重複購入にご注意ください。

美容外科医 山田美人

美容外科医 山田美人

美しくなれば幸せになれますか?美は世の女性たちの永遠の憧れ…でも本当に大切なのは、見た目が綺麗になることより、そこから先の幸せを手に入れること。山田クリニック院長・山田美人(やまだよしひと)は、あなたの美と幸福のために、出来る限りのお手伝いをお約束します。

美容外科医 山田美人 DX版

美容外科医 山田美人 DX版

山田美人(よしひと)先生(オトコ)の美容外科医院に来院する悩み多き患者を描くライトコメディー、開幕! ※2巻分が一気に読めるお得なDX版 平山美奈子(22、OL)は、極度の貧乳で悩んでいた。そのために、彼氏・梶本は巨乳の女と浮気をした。これにショックを受けた美奈子は、山田美人(よしひと)先生の美容整形外科を訪ね豊胸手術を受けることにした。そして、ついに憧れの巨乳を手に入れた。早速、同僚の宇佐美に言い寄られ、巨乳の効果を実感する! だが、梶本は「巨乳を求めているわけではないんだ」と言い出した。果たして、美奈子は、梶本とよりを戻すのか? それとも新しい彼氏(宇佐美)を選ぶのか? 上記の話を含め、美容整形にまつわる14話(2巻分)をお届け! <目次>第1巻 ・case 1「オッパイ大盛り」 ・case 2「似てない母娘」 ・case 3「夏服(サマードレス)とレーザー光線(ビーム)」 ・case 4「匂う女」 ・case 5「秘密の出歯子」 ・case 6「ブスは死んだら治らない」 ・case 7「患者さん、いらっしゃい」 <目次>第2巻 ・case 8「整形受付嬢」 ・case 9「おっぱい再生」 ・case 10「ブス男(お)の逆襲」 ・case 11「整形霊」 ・case 12「童顔教師」 ・case 13「巨乳の憂鬱」 ・case 14「アントニオ」 原書:第1巻 2003年1月16日初版発行 あおばコミックス(発行発売:あおば出版) 第2巻 2003年8月16日初版発行 あおばコミックス(発行発売:あおば出版)

児童福祉司  一貫田逸子

児童福祉司 一貫田逸子

幼い頃、親から虐待を受けていた友達を救えなかった経験を持つ一貫田逸子。餓死で亡くなった友達の悲劇を繰り返さないためにも、彼女は児童福祉司となって児童虐待に向き合う決意をする。次々に突きつけられる厳しい現実と現代社会が抱える闇を目の当たりにしながらも、子供のために奮闘する社会派感動ドラマの名作。

妖精さんのいえ 【単話売】

妖精さんのいえ 【単話売】

夫の浮気で二人の子供を連れて飛び出した婚家。戻った実家の近くには、子供の頃よく遊んだ古い洋館がそのまま残っていた。妖精の話をいつもしてくれたお婆ちゃんと、その孫は今も…!? ※本作品は、他コンテンツに収録されている場合がございます。重複購入にご注意ください。

他人の隠された個性を発掘する義弟にコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。