親戚のお姉ちゃんが、突然家にやってきた。
このことを、他の人には話しては行けないと親はいう。
お姉ちゃんの登場を境に、主人公の男の子の生活は大きく変わり始める。
そんなあらすじです。
詳細としては、学校の授業で、「中国では一人っ子政策を行っています」と習った政策について、実情の一部を描いた漫画です。
とはいえ、学校の授業で習ったときも「農村部では二人でもOKで、都会だけ一人だった」とか「それでも産む人はいた」とか、いろいろ聞いた気がするものの、よく覚えていないので調べてみたら、広大な中国ではケースバイケースが多いと判明しさらにわからなくなってきたので、「実情の一部」と書きました。
どうやら、制度的には二人目を産めなくはないけど、産んだとバレたら夫婦の給料がカット(税金が増える)されたり、病院やらなんやらでの費用が増えたり、産んだと公に知られた場合の不利益がものすごかったようで、それで一人だけということだったみたいです。
作中でも、大人がひそひそ話し合っているシーンが出てきます。
さらに地域や年代でも、いろいろ条件が変わるようです。
作中のように、20年近く前の都市部だと、厳しかったのでしょうか。
表面的な理解をするのも少し大変なのですが、皆幸あれ!と思わず願ってしまう漫画です。
【2021年後期・第80回ちばてつや賞一般部門】奨励賞受賞作品