私はバカになりたい読みたいにしました。
そばもん ニッポン蕎麦行脚読みたいにしました。
午後の光線読みたいにしました。
賭博黙示録カイジ読みたいにしました。
DRAGON BALL モノクロ版

大人になってDRAGON BALLを読み返してみた

DRAGON BALL モノクロ版 鳥山明
かしこ
かしこ

夏休みで地元の日帰り温泉に行ったらDRAGON BALLがあったので小学生以来に読んでみたのですが、日帰りだと全42巻は読みきれませんね…。約20年前の記憶を元にザッと流し読みしただけになってしまいましたが、当時の思い出と共に感想を書きたいと思います。 どの漫画でもそうなんですがバトル展開があまり得意ではないので、DRAGON BALLは序盤のブルマと一緒にドラゴンボールを集めてるところが一番好きかもしれません。後世への影響などを考えると悟空が大人になってからの展開の方が真骨頂かもしれないけど、子供ながらに悟空が何度死んでも生き返ることが疑問でした。それがOKなら何でもありじゃん、と…。 しかし大人目線で読んでみて、鳥山先生の描くキャラクターの魅力に圧倒されたことで分かりました。悟空なら何でもありなのだ、と!!今まで自分は「漫画=キャラ」という考えに否を唱えていたのですが、改めてDRAGON BALLを読んだことで考えを改めるべきかもと思い始めました。圧倒的なキャラの魅力があればどんなストーリーでも秩序は保たれることを知ったのです。だから悟空は全方位的に宇宙一最強だと言ってもいいでしょう。 それから最終回ですね。小学生の頃はそれまでの盛り上がりに比べると、地味な終わり方だったので拍子抜けした記憶があるのですが、大人になって読んでみると、なんと素晴らしい最終回ではないですか…!少年ウーブが読者1人1人と重なって、まるで鳥山先生から「次は君が強くなる番だぞ」と言われてるような気がしました。ラストページの鳥山先生のメッセージを読むと、ご本人としては終わらせたい瞬間は度々あったかもしれないけど、それを押して世間の期待に応え続けてくださったんだと分かり感謝しかないです。 あえて私が言うまでもないですがDRAGON BALLは最高の漫画ですね!!

ボクの手塚治虫お気に入り度
にしました。
ボクの手塚治虫

この手塚治虫への愛は本物だ!!

ボクの手塚治虫 矢口高雄
かしこ
かしこ

「9で割れ!!―昭和銀行田園支店」は矢口高雄先生が20代の頃ですが、こちらは子供時代の話です。 矢口先生って秋田県でも田舎の方の出身だったんですね。当時は日本のどこでもそうだったかもしれないけど、読み書き出来ない村人もたくさんいたそうです。しかし矢口先生のお母様は読書好きだったので子供達に読み聞かせてくれて、その中の一冊が自分にとって初めての漫画との出会いだと語られていました。この作品を読んで一番心に残ったのは、お母様の人柄の素晴らしさです。誰よりも働き者だからこそ日射病で倒れてしまったのに、舅から「怠け者」だと言われてしまうシーンには涙が出てきました…。そのことがきっかけで「俺は百姓にはならないぞ」という気持ちが芽生えたことで、銀行員になり、そして漫画家になったんですね。 娯楽のない生活を送っていた矢口少年にとって手塚治虫の漫画がどれだけセンセーショナルでかけがえのないものだったか、ということも全編を通して描かれていますが、雪道を5時間かけて歩いて本屋に漫画少年を買いに行った話なんて…これも泣かずには読めませんよ!! 矢口先生の作品は生まれ育った秋田県の豊かな自然を描いていますが、田舎臭さを感じず品があるのは、お母様と手塚先生の影響なんですね。

欠ける月読みたいにしました。
シモネタ王の死読みたいにしました。

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