Miyake1年以上前ヤングなハンサムガイズがハンサムのラスボスに逆襲する話。 具体的にいうと、トップアイドルの首が爆発してちぎれ飛んだから、 イケてる歌とダンスとハンサム顔をキメながら殺し合いをするって感じ。 マーストダーイッ!ダーイッ!ダーイッ!ハンサムマストダイやかましー小鳥…6わかる
兎来栄寿1年以上前『教えて!サバトさん』や「チーズ・イン・ゴッドファーザー〜仁義なき男たちの晩餐〜」の鬼才・アストラ芦魔さんが新たに世界に解き放つ混沌。その名は『ハンサムマストダイ』。 第1話を読んだ瞬間から「ハワ♡ハワワ♡」と、この異常なテンションの虜になりました。令和の今の時代ではなかなか見ないパワープレイや太古のネタが乱舞しています。無性にこういうマンガが読みたいときもあるんです。 推しアイドル斬々州涼(キリギリスリョウ)の完コピをしていたら、学園の王子様的存在になってしまった璃上悠里(りがみゆうり)。彼女がとある理由から璃上悠(りがみゆう)として性別を偽り、ヤングハンサムアカデミーの頂点を目指していく物語です。 第1話からジェットコースターのような凄まじい勢いとテンポで物語が進んでいき、次に起こることを予測するのが極めて難しい作品です。 続々と出てくるキャラクターたちは大体みんなどこかしら狂っており、それが良い。いろいろな意味で読んでいてツッコミが追いつきません。 「抜きうちキンタマチェック」 「艷漢・美男(アディオスアミーゴ)」 など常人のセンスでは出てこない語彙。 「ハンサム校則」の書かれた紙、わざわざ湾曲に合わせた行とそうじゃない行が混在しているのは何なのか。 「戦場の絆」からの「哀・戦士」とか、ガンダムネタが散見されるのはガンダムとハンサムで韻が踏めるからでしょうか。 電子レンジのメーカーの名前が「GODSHIVA」なのも強そうで好きです。 なお、第5話のサブタイトルが「犬・マスト・ダイ」ですが犬は死にませんので犬好きの方も安心して読んでください。ただ、犬が出てくるシーンである意味死にます。 狂気のオンパレードですが、読んだ後は不思議と何だか前向きな気持ちになれる無敵に素敵な作品です。 余談ですが、「レインボーアップルドラゴン白發中」のTシャツを作るための専用番外編ページまで特に改変なく単行本収録されていて笑いました。単行本だけで読んでいる人には何のこっちゃかもしれませんが、『ジャンプ+』では好きなページをTシャツ化できるシステムがあるので、ファンになってしまった方はぜひご利用ください。辰年には最高のアイテムです。ハンサムマストダイ思春期をKILLした少年ジャンプ+の翼 #1巻応援9わかる
ひさぴよ1年以上前マンバ通信の記事きっかけで読んだ。想像以上に異端な酒マンガだった笑 豪快でスケールのデカいシェイクから、美しいカクテルが生み出され、細かなウンチクによって納得させられてしまう説得力がある。あと意外とエロい回が多いのはドカコックと一味違う良さがあった。とにかく最初から最後までボルテージの高い一冊だった。 あと巻末の読切「美獣R(ビジュアル)」は、シラフの状態で読むと、正直どうかしてる漫画としか思えないのだが、バッカスでハイになった感覚を持ってすれば最高のエンタメだと感じるから不思議。バッカス酒エンターテイメント2わかる
たか1年以上前新年早々ものすごい読み切りを読んでしまって感動してます。 「大きな数(意味深)」が頭の上に浮かんでいるクラスメイトの地味で暗い女の子と親密になっていく様子が描かれた、重松清の小説のような繊細なジュブナイル作品。 夫婦円満な両親のもとに生まれ、一軒家に自分の部屋と学習机を与えられ、夏休みには男女6人でプールに行く予定がある平均より少し恵まれた男の子・瀬戸。 お母さんの交際相手のタバコを一本だけとって、声を聞かなくて済むよう公園で時間を潰している女の子・鈴本さん。 ある日突然、瀬戸が人々の頭の上に「タバコを吸った本数」が見えるようになったことで、鈴本さんの数の理由を知るために鈴本さんに接近する…というあらすじ。 スマホも電話もないなかで、公衆電話からワン切りして意外と頻繁に瀬戸に連絡する鈴本さん。 仲のいい友達とは話さないことを鈴本さんとなら話せる瀬戸。 息子が頻繁に夜中に抜け出してることに気づきながら、お母さんには内緒で見守ってくれるお父さん。 その人が持ついろんな顔が少しずつ見えるのが物語に奥行きを出していてすごく好きですし、丁寧で生活感のある背景描写のお陰で、2人が生きる中学生の世界をリアルに感じられるところもたまりません。 そして何より、「思春期とタバコ」という切っても切り離せない関係を真正面から描ける・描かせてくれるジャンプ+すごいなという気持ちでいっぱいです。 家庭と学校という狭い世界のなかに閉じ込められ抑圧され苦しい思いをしている子供には、規範を破り軛から解放されている僅かな時間が大事な安らぎになります。 「未成年(やそう見える人物)がタバコを吸う描写があるからNG」などのように思考停止したガイドラインではなく、この作品が何を描きたいのかを真に理解したうえで許可を出してくれる編集部には感謝しかありません。 もうほんと最高すぎるなあ…最高すぎる。 両先生にはコンビでこういう中高生のお話もっとたくさん描いてほしい…!そして短編集にして売って下さいお願いします。 供給に飢えて重松作品を読んで生きながらえようかなという気持ちにすらなってるので、ガチでお願いします。真夜中のハイライト真夜中の友達とタバコ #読切応援5わかる
干し芋1年以上前2巻読了。 病める人人の所に処方される、もふもふ。 本人が大丈夫と思っていても、もふもふの癒しを味わうと自覚することもある。 知らない間に、少しずつ病んでいくってそういうことかもしれない。 訳もなく涙が出たり、不安になったり、トラウマからどうしても抜けられなかったり、人それぞれ病む理由は違うけど、人類の半分以上が病んでいるっていう世界。 そして、自殺者が多くそれが日常化している世界。 もふもふを抱えながら生活している世界。 宗教に頼ってしまう世界。 想像するだけで怖いけど、徐々にそうなってしまうのではないかと予感できてしまう現実。病める惑星より愛をこめてそうなったら怖いけど、ならないとは限らない。4わかる
名無し1年以上前売れないアイドルが料理動画でチャンネル登録数10万を目指しているところに、浮浪者のような女性が現れて、その人が持ってきた「珠洲焼き」の器に料理を盛るといっきに視聴者のリアクションが増えて…!という話で、最後にその浮浪者(ジェーンさんと呼ぶらしい)の正体がわかるんですが、こんなの続きを読まないといられないです!アイドルとして悔しい思いを積み重ねてきた分、動画配信者として大成功してほしい。キッチン・ハリッサめっちゃ続きが読みたい!3わかる
兎来栄寿1年以上前東雲さんの初連載・初単行本……なんですが、画力的にもそれぞれ魅力的過ぎる女の子たちもそうであると感じさせない作品です。 図書館の本に救われ読んでいるときだけ自由でいられて生きてこられた原体験から、人と接するのが極端に苦手でありながらも司書をしている主人公の青年・天城。もう、その設定だけで深く共感せずにはいられませんでした。 その上で ″「好き」を手離さずいてくれたら…って この先どんな人生を歩んでも 「好き」をお守りに揚々と立ち向かってほしいから 俺も本が楽しみで生きれてるとこあるし…″ なんていうセリフまで出てきたら大好きにならざるを得ないではないですか。あまつさえ、ふたりのヒロインがどちらも非常に良いんですよね。 片や、天城が勤める図書館に夫の遺言を携えてやってきた謎多き美女。1話終盤でその謎の一端が明かされ、3話や巻末のおまけで更なる魅力が明かされます。綺麗さとかわいさを併せ持つだけではなく、食に貪欲なところや表情豊かで感受性も高く世界観を持っているところも非常に良いです。 一方、天城の幼馴染の空岡も、登場から僅か3ページで好きになる要素しか出てこないと思わせてくれる人物。3話では、そのかわいさが爆発します。何と言っても幼馴染ですので。幼馴染からしか摂れない栄養があります。 マンガなのでどちらか片方のルートしかないわけですが、これがゲームならどちらのシナリオも楽しみたい。甲乙つけ難い。 決めゴマの大胆さや表情の繊細な魅力も素晴らしいです。 それにつけてもやはり、根底に流れるのが冒頭1P目で描かれるような″想い″であるところに一番強く惹きつけられます。 巻末のおまけを見るだに、東雲さんはグルメマンガの才能もおありのようで。けんさ焼きは近々作ってみたいです。恋をしたのに世界は滅びる気配もない本に救われた青年とふたりの女性 #1巻応援6わかる
文旦漬🍊1年以上前公開時に読みましたが23年有馬の熱にあてられて再読。レースそのものよりもレースの周りの人間模様を通して競馬を描くという素敵な作品でした。 ハーツも大穴ってわけではなくてC・ルメール騎乗だしもしかしたらって感じのオッズだったので大穴に賭けるのをやめて陽子さんもある意味大人ぶっていた大人から大人になれたって感じがいいですよね 予想とお金を受け取った主人公が「どうせディープが一着だろう」と思いつつも陽子さんの予想に賭けてみるのも心が通じ合った感じがします 05年の中山にいた彼はハーツの仔の有馬1着に何か思いを馳せてそうですね大人はわかってくれない競馬場での人間模様3わかる
兎来栄寿1年以上前『宇宙を駆けるよだか』、『箱庭のソレイユ』、『僕のオリオン』、などでお馴染みの川端志季さんの最新作です。 基本的には集英社系のレーベルでキャリアを重ねてきた方ですが、前作の『世界で一番早い春』で『KISS』を経て祥伝社で連載を開始したときにはとても納得感がありました。 川端志季さんの作品が纏う、仄暗さを纏った空気感。そして時代感覚を捉えた鋭敏なセンスから生み出されるキャラクターたちは、『FEEL』系とも絶妙にマッチしていると思ったからです。期待通り、本作でも開幕からその持ち味を出していきます。 議員の娘である白瀬皓子が国民的人気アイドルグループの烏墨真弘を轢いてしまい、彼女はその贖罪として意識を取り戻さない彼の下で10年の月日を看病に費やしていました。そして、遂に真弘が目を覚ましたことで物語の歯車が回り出します。 ヒロインが重い罪を背負い贖罪をし続ける状態で始まる男女の関係というのは流石になかなか『マーガレット』系列では見られないもので、媒体の特徴も活かした建て付けになっています。父親が参議院議員でその名誉に奉仕するよう定められた運命の不自由さ、息苦しさの描写も流石です。 そういった抑圧がしっかり描かれてていることで、皓子が外の世界を知って束の間の開放感や多くの人が普通に味わう感情を得ていく瞬間のえもいわれぬ良さが際立ちます。 真弘は、皓子のことを恨んでおらずむしろ10年間も付き添ってくれていたことに感謝しているというのがポイントです。ふたりの穏やかならぬ事故から始まった関係が今後どのようになっていくのか。10年間のブランクの先で真弘はどう生きて行くのか。 また、彼らを取り巻く家族や同じアイドルグループのメンバーたちなど脇役も魅力的なのですが、その関係図も複雑に絡み合って今後ますます盛り上がっていきそうです。木洩れ日のひと贖いの果てに仄見える光 #1巻応援12わかる
野愛1年以上前人気作だから読んだつもりで読んでなかったけど、甘酸っぱくてかわいいのに大人でよい…!! 疲れたおじさんサラリーマン佐々木さんとやさぐれスーパー店員田山(山田)さんの関係性がたまらなくよい。 ゆるく言葉を交わしているだけ、でも駆け引きめいている瞬間もあり、互いの存在に元気をもらっている2人。 田山と山田で気づくだろ!と思いつつ、佐々木さんのおじさん描写で気づかないことにリアリティを持たせてるのもうまいなあ。でも気づくだろ…とは思うけど。 山田さんのことは偶像崇拝みたいな感覚で、田山さんのことは1人の人間として表情までしっかり見ているから逆に気づかないのかな…と考えてみたり。 そんな細かいことはどうでもいいと思えるくらいかわいくて癒される作品です。 スーパーの裏でヤニ吸うふたり大人のかわいさ6わかる