ななし2020/03/05絶滅危惧職…!講談師の世界📷すごく面白かった!講談のこと全然知らなかったから、史実を元にした話をするとか女性が多いとか勉強になった。 そしてなにより講談で儲けたから「講談社」なの!?全然知らなかった 今夏モーツーで連載開始とのことなので楽しみにしてます!修羅場の人久世番子 神田伯山1わかる
ななし2020/02/17ネタバレ西洋から来た碧眼のユルい侍…!📷太い版画のようなアウトラインで描く江戸が舞台の時代劇。主人公は水戸光圀公に縁のある西洋から来た白髪碧眼の少年で、「逆イサック」だなと思った。 日本の侍文化に疑問を呈しつつも、その精神には敬意を払い、自分は西洋の刀と盾を使う…という、主人公のキャラのバランス感覚が素晴らしい…! 世の中にサムライもの&剣術バトルものが飽和し自分が飽きつつある中で、こんなに新鮮にワクワクしながら読めたのはすごいことだと思う。 レイブン無頼といいハラキリゴメンといい、こんだけ面白いのになんで電子限定短期連載なのか不思議。ハラキリゴメン那波歩才1わかる
ななし2020/02/13吸血鬼と魔女 学校で馴染めない2人の話📷自称・魔女の女の子の正体がいったい何なのか、ずっとジリジリしながら読んでた。 クライマックスで、男の子が自分の能力を前向きなことに使えたおかげで、すごく救いのあるお話になっているのが良いなあと思う。 優しい絵柄で、暗いムードのお話を描いてるところが雰囲気出してて好き。 https://comic-days.com/episode/10834108156758565487 【読切掲載: モーニング2020年11号】空は飛べないけれど、南文夏2わかる
ななし2020/01/22親の顔より見た広告2019自由広場の漫画のネット広告トピにも書いたんですが、去年1年間マジでこの漫画の広告死ぬほど見てて根負けして購入しました。 https://manba.co.jp/topics/16870/comments/87709 https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,q_80/https://i.imgur.com/gMRSPWI.gif (△問題の広告。皆さんもこれウザいくらい表示されてます…?) 広告で見る限り絵柄も良くて、表紙のデザインも素敵で期待値は高かったんですけど、自分には全く刺さりませんでした。 絵が可愛くて、エロくて、設定も面白くて、質の高い女性向けTL短編集なのですがなぜか不思議とピンと来ず、途中で飽きて読むのを辞めてしまいました。 作者と萌えのツボが違かったのかもしれません。自分と同じ用にこの作品の広告が死ぬほど評されていて、中身が気になるという人の参考になれば幸いです。純白ドレスに赤い糸 キスからはじまる溺愛婚あまいろちゆ2わかる
ななし2020/01/21謎解きとリョナの二重生活…!アマゾンでたまたま見つけ、格好いいタイトルと表紙に惹かれて読んでみたらフェチが詰まったすごい作品だった。 https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/295193/82f78b74-f20b-4d11-95ae-594f6d022d41.jpg 人に火を与えた罪で三万年間、昼の間は臓物を啄まれているギリシャ神話の神・プロメテウスが主人公。夜だけはその刑から逃れることができるが、夜は夜で自分に罰を与えたゼウスと共に、時を超えて人間が起こした事件の謎解きをするというお話。 正直表紙の美しさに比べると本編はそれほど美しいと思わなかったけれど、毎回毎回、見た目がショタのゼウスに内臓をグチャグチャかき回されるプロメテウスがとにかく性癖に刺さります。 なんで神様が乙女ゲーのキャラとかホストみたいな格好してるのか…と内心思わなくもないので、いつか説明があるといいな。プロメテウスの枷鎖藤也卓巳
ななし2020/01/09これはいい時代劇マンガ…!藤巻忠俊先生と言えば黒バス・ロボレザとスポーツ漫画の印象しかなかったので、時代劇というテーマは新鮮でした。 こういう「おっとりしてすっとぼけたお侍さんが、本気出すと強い」みたいなの。嫌いな人絶対いない間違いないやつですよね…実際面白かったです。 少年漫画らしい「とんでもない技」も登場させて、お話に突っ込みどころを作っていたのが流石でした。 主人公に焦点が当たるのは当然なのですが、連れている少年の活躍がもっとあればな〜と思いました。 【あらすじ】 主人公は人より五感が、特に鼻が優れたすっとぼけた浪人。拾った子を連れて茶屋を訪れると、店に野伏せりたちがやってきて暴れまわる。主人公はそれを止めようとするが、相手が「男」だったため臭すぎて吐いてしまう。 毒気を抜かれた男たちが帰ったあと話を聞くと、茶屋の女主人は明日、野伏せりから村を救うため女衒へ売られるそうで…。狐日和の紺次郎藤巻忠俊
ななし2020/01/07ネタバレ令和発のTS×SFミステリ!!テセウスの船・東京卍リベンジャーズ・僕だけがいない街など、時を遡って(ときには何回も)未来をやり直すタイプのタイムスリップものって、いいですよね。そしてある日突然異世界で美少女に転生したり、現実で見知らぬ女の子と体が入れ替わってるやつも、みんな好きですよね。 この「おっさんが小学生」は、その両方を合わせた作品となっており読み応え抜群…!! 主人公は外資系企業で営業課長を務める真純(42)。ある日、目が覚めると10歳の女の子・ますみになっているのですが、なにせバリバリ仕事に生きてる男性ですから「これは明晰夢だな」と合理的に結論づけます。が、いつまで経っても夢から覚めない。すると真純はこの状況を冷静に分析し、自分が「解離性同一性障害」ではないかと一度は疑うのですが、カレンダーの日付を見て自分が10年前の2009年にいることに気づきます。 「わからないものを、わからないままにしない」がモットーだという真純は、現状を把握するための4つのタスクを設定して暮らすことに。 真純は基本的にロジカルで面白みのないおっさんなんですが、時折面白いボケをかましてくるのでカタブツになりすぎてないのが上手い!あと絵がちょっとさだやす先生ぽくて、描かれているのは草臥れたおっさんだけどなんとなく色気があるのがいい。 作中に様々フィクション作品や現実の怪奇現象を引用していて、それが主人公の論理的な人柄を示すだけにとどまらず、物語に説得力を与えていてすごくいい。 タイムスリップものらしさを演出している好きなシーンが、真純がシャツの裾をショートパンツに入れて学校へ行ったら友達にダメ出しされるところ。2009年は今とは違って「タックインはダサい」という認識だったと記憶しているので、その反応は本物っぽいなと感心しました。 ・なぜ2019年の真純(42)は2009年のますみ(10)になってしまったのか ・1話で怪我をしているますみは今どうなっているのか ・過去を変えた結果、未来で何が起きるのか 今後の展開を楽しみに待っています!! https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF00000130010000_68/ ・連載版 https://twitter.com/ocha_san_pixiv/status/1116735744452612097?s=20 ・Twitter版 https://twitter.com/ocha_san_pixiv/status/1182205999022690304?s=20おっさんが小学生ぐんたお
ななし2019/12/09アイドルとトップオタ2019年、個人的に印象に残った読切である鳥宮はバカ!スケルアイロニーの作者三原すばるが、あのいぬまるだしっトマトイプーのリコピンの大石浩二とタッグを組んで描いていた読切。 大石先生のギャグは流石の面白さで、三原先生のかわいい絵柄と上手くハマっててすごくよかった。 自分は将棋のこと全然わからないので、この読切の中で2人が指してる手がどれだけリアルなのか判断できないのが残念…物語を盛り上げるようないい応酬をしてるのだろうか。 https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156720566732矢倉の囲い大石浩二 三原すばる1わかる
ななし2019/10/29未曾有の読書体験マンバで小池桂一作品デビューにオススメと教えてもらって読んだ作品。もう尋常じゃないくらい絵が巧くて、大胆なコマ割りを使った表現が凄まじくて、脳神経・薬物・幻覚のリアリティが異様に高い。小池先生ってこんなすごい方だったのかと震えました。 (画像は第1話より。すでにヤバくて最高) https://i.imgur.com/uRkFyFd.jpg ストーリーについて、きちんと理解して噛み砕いて書くには何度も読み返す必要があるけど、そんなことしたらこの世界の理に飲み込まれてしまいそうな気がして怖い…。 全3巻一気に読んだのですが、作品内容については私の手に余るので何も書けません…。 原始的な恐ろしさを感じるのに、惹きつけられてしまう。脳が見ている世界の底知れぬおぞましさ、恐ろしさ、そして圧倒的な魅力が詰まった作品でした。たまらない…! ▼読まなきゃ損の小池作品についての解説。ありがとうございました! https://manba.co.jp/topics/15741/comments/81806ウルトラヘヴン小池桂一1わかる
ななし2019/10/23ネタバレ所持金500円のオタクJKの決断「所持金は500円、塾まであと1時間、メッチャお腹が空いてる。さあどこで何を食べようか」というだけのお話なんだけどすごい良かった。 「小中の同級生がバイトしてるせいで店に入るのやめる」のは、高校生あるあるだな〜と懐かしくなった。ただ主人公の場合はそれだけで済まず、黒歴史が掘り起こされて大ダメージ受けてて笑う。 **「(ガチャガチャを前に)推しが出なければ空腹に虚しさが加わってしまう」**や、**「腹と心一方しか満たせぬ人生など何の意味があろうか」**は個人的に名言。 最後の130円で食える**「丸亀飯(ご飯・天かす・ネギ・だし)」**はいつか真似したい…! (追記) 黒髪・シュシュ・メガネ…主人公のビジュアルが最高にリアルで、話の内容も内容のため、読み手によっては主人公のように「死にたみに殺される」エゲツない作品かもしれない。 https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156700986107推しとメシ。檜乃坂耀季3わかる
ななし2019/10/17週刊少年チャンピオン誕生物語…!!まず最初に思ったのが、「週刊少年チャンピオン版ルーザーズ(※モンキーパンチなどが登場する双葉社漫画アクションの創刊を描いた物語)始まったな…!」ということ。作画がまさかの魚乃目三太先生ですごく驚きました。 2019年の今年は創刊50周年ということで、夏にナタリーでサンデーとチャンピオンの編集長対談を読んで以来、すでにあちこちで「必死こいて50年」というフレーズを目にしていたので、ついに本誌で自伝的漫画が始まりワクワクしています。 https://weeklychamp.com/ 1話では初代編集長へのインタビューから立ち上げを振り返りました。歴代編集長が10人いるとのことで、1人1話構成で進むのでしょうか? 途中チャンピオンの名作誕生秘話にも触れてくれることを期待しています…! https://www.akitashoten.co.jp/w-champion/2019/46 チャンピオンズ~週刊少年チャンピオンを創った男たちの物語~魚乃目三太1わかる
ななし2019/10/01バリスタを目指したくなる爽やかな物語!きょう10月1日はコーヒーの日ということで思い出した作品。主人公の香樹はコーヒーに並々ならぬ想いを持っていて、中学生の頃からコーヒーをイタリア風に「カッフェ」と呼んでいたほど。 https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/144679/63981935-64e7-4f2e-b842-fc7065f68baf.jpg 最初は本場イタリアで働いていた香樹が日本のカフェで働くことになるのですが、雑用メインの見習いから上り詰めていきバリスタの大会に出たり、新店舗の参考に京都でお茶や焙煎について勉強したり、とある事件を受けて仕事もコーヒーもやめて知らない町の場末のスナックで働いたり…。 **マンガらしくドラマチックなストーリーではあるけれど、コーヒーの文化や知識は本物が描かれ決して非現実的ではないところが魅力的。**主人公が前向きで爽やかで熱い性格なので、読んでいてすごく安心できるし気持ちがいいです。 バリスタという職業・コーヒー・コーヒー文化を具体的に知るのにもってこいの1冊です…!! https://piccoma.com/web/product/6706?etype=episode https://www.bookbang.jp/article/531741バリスタ花形怜 むろなが供未
ななし2019/09/26平均年齢50歳! おじさんだらけのモーニング新連載!いや〜!!実はこれ本編を読む前からすでに、モーニング公式のツイートでカラー絵を見た瞬間一発で好きになっていた作品だったんですけど、ワクワクしながら雑誌(巻頭カラー)を読んだらストーリーもまあ最高でした!! 【第1話】 https://comic-days.com/episode/10834108156691507213 第1話は「大学進学を機に一人暮らしを始めるため新しい街にやってきた主人公・井ノ山春が、道すがら次々と個性的なおじさんたちとすれ違う」という話なのですが、たったそれだけなのにメチャクチャ面白い…! **「いや乙女ゲーかよ!!」と内心叫ぶくらい多種多様なおじさんたちが次々登場するのに、笑いを堪えられませんでした。** 乙女ゲーと書きましたが、若い女性が主人公でイケてるおじさんからゆるふわなおじさんまで出てくるにもかかわらず、**物語の雰囲気がしっかりと青年誌**なところが素晴らしかったです。1話の最後の日記に登場する「おじさん」の回数が多すぎるオチも最高でした。 **「陰キャ女子大生と平均年齢50オーバーのおじさんたちが織りなす、ゆるゆる町めぐりコメディ」**が、今後どう展開していくのかメチャクチャ楽しみです…!! 【モーニング】 https://morning.kodansha.co.jp/c/misters.htmlミスターズ~私の町のおじさんたち~飛田漱8わかる
ななし2019/09/19秋のジャンプラブコメ祭!!2019年2回めのジャンプラブコメ祭り! 西尾維新・附田祐斗・佐伯俊「覆面探偵マスク・ド・ホームズとキス泥棒」 花田智也「保健室の十文字さん」 那珂山みちる「きーちゃんのお昼ごはん」 殿ヶ谷美由記「だから、瞳はまじわらない」 立藤ともひろ「鬼崎さんはちょっと怖い」 山本亮平「下腹部の若葉ちゃん」 川口勇貴「ふれないふたり」 やっぱトップバッターの「覆面探偵マスク」が一番面白かったな!!**エロさはもちろんなんだけど、少年ジャンプで「こんぷらいあんす」という文字や「女の子からでも勝手にキスしていいわけない」という常識を説くところが最高だった。** 個人的に氷属性男子とクールな同僚女子の人の読切がジャンプに載ってて、随分違う畑から連れてきたなとちょっと感動した。 【週刊少年ジャンプ2019年42号掲載】 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019038D01_57.htmlジャンプ ラブコメ祭り(2019年42号)西尾維新 附田祐斗 佐伯俊 山本亮平 殿ヶ谷美由記 花田智也 那珂山みちる 立藤ともひろ 川口勇貴
ななし2019/09/18逆に付き合いたい3B男子📷「バンドマン・美容師・バーテンダー」は、「遊んでるから付き合ってはいけない3B」らしい(知らなかった)。 主人公の3人は、顔は男前だけど、人として問題ありでモテなすぎて遊ぶどころじゃない。そこへ3Bが足を引っ張りさらにモテないという悪循環。 バンドマンの勉(20)はまともに見えて、かなり痛い黒歴史を現在進行形で生産し続けている(無自覚)。 美容師のビル(23)は、度を越したナルシストで極度の潔癖症。 バーテンダーの文太(25)は、超愛犬家で無給だとコミュ力が発揮できない。 私はビジュアルもギャップも文さんが好きです…残念すぎる…ひどい…そこがいい…。 果たして彼らに彼女はできるのか?続きが気になります…! (画像は1話より。思ってたのと違う文さん)絶対に付き合ってはいけない3B男子馬あぐり1わかる
ななし2019/09/13バズりにバズった保育マンガ!元保育士の作者・でこぽん吾郎さんが、2019年1月頃よりTwitterで連載していた保育漫画が書籍化! *「かつて保育士をしていたでこぽん吾郎の実録漫画です。 "でこ先生"を代理人として私の体験を元に描いています。」* (2019年1月4日のツイートより) https://twitter.com/Dekopon_56/status/1081167167284862976?s=20 中でも自分が好きなのは、**お迎えに来るパパ達の悲喜こもごもの反応。パパ…!!** 「第74話 パパは幸せ」 https://twitter.com/Dekopon_56/status/1148501662509572096 「第68話 悲しみのパパ」 https://twitter.com/Dekopon_56/status/1139460024390995969 子どもたちだけでなく、保育士さんもご両親もみんな全力で毎日生きていて、可愛くて面白くて読んでて元気が湧いてきます。 笑顔になりたいときにぜひどうぞ…!!実録 保育士でこ先生でこぽん吾郎
ななし2019/08/27かわいい女の子の玉手箱や…!!高校射撃部の1年生女子たちのゆるい4コマ漫画。こういういわゆる「可愛い女の子が可愛いことしてるだけ」な漫画は普段読まないんだけど、ライフルというテーマに惹かれて読んでみたら良さに目覚めた。 主人公たちの部活のメンバーはもちろんのこと、各地のライバル校の選手たちも個性豊かでとにかく可愛い! **お嬢様、ちびっ子、メガネ、色黒、V系、幼馴染、部長副部長、最強などなど、、多種多様なJKとその関係性を見ているだけで最高に癒やされる。** ちなみに1巻表紙のメインの4人は、他の漫画のキャラで例えるなら唯・紬・レイ・アスカという感じ(エリカに関しては完全にアスカオマージュのセリフがある)。 日常パートも試合パートも、基本的には4コマ形式で描かれるけど、クライマックスではコマ割りが自由になる演出がすごく好き。 初めは射撃について何にも知らなかったけど、読み進めていくうちに勝手に知識がついていったし、ライフル射撃の魅力がわかるようになった。たぶんだけど採点競技が好きな人は**「反復を繰り返し、自己ベストを尽くしつつ他者の得点と競う」**ライフル射撃にハマると思う。 4巻ではエア(実弾)への挑戦も始まったし、10月からはアニメも始まるし今一番作品が盛り上がってるタイミングなのでぜひ…! 【第1話】「ライフル・イズ・ビューティフル」サルミアッキ https://tonarinoyj.jp/episode/13932016480028985966ライフル・イズ・ビューティフルサルミアッキ
ななし2019/08/27ハチャメチャにカオスな倫理ゲーム!!スペリオールで読んで圧倒された新連載。画風も笑いのセンスも扱っている題材も尖りすぎてて、いや〜最高に面白い…!! 「人工知能の進化が停滞している状況を打破するため、AIに倫理観を植え付けようと、AIを倫理のエキスパート(エチカノーツ)の人間たちと共に育てる「エチカ・アカデミー」という学校が設立。未来予測を行い『エチカ案件』と呼ばれる**倫理的決断を求められる事件に立ち会い、エチカノーツたちがエチカ(倫理)を戦わせ『究極の選択』を行う**」というあらすじ。 https://twitter.com/SNOWBRND/status/1164753304439549953?s=20 「倫理ゲーム」とタイトルにしたけれど、この物語の中では**「本物の事件が発生」し、主人公は人々の命を秤にかけなくてはならない。**相当シリアスな内容のはずなんだけど、強烈に癖が強いAI・七太郎とヘラヘラした主人公・日野のおかげで、まるで**デスゲーム漫画を読んでいるかのような軽さ**がある。なのであえてこのマンガを形容するなら**倫理ゲーム**かなと思う(本誌のアオリもこの呼称を使ってるし)。 個人的に、環境経済学を学んでいたときに倫理について考える機会があったので、こういうテーマはメチャクチャ好きです。 あらゆる残酷な空想に耐えて、どんな決断を下すのか。 次回を楽しみにしています…!!! 【スペリオール2019年9月13日号より連載開始】 https://bigcomicbros.net/magazines/24756/ https://bigcomicbros.net/comic/tempus_ethicae/エチカの時間玉井雪雄 岡本裕一朗
ななし2019/08/20ワンピース感とオリジナリティまずカラー絵がすごく良い。なんとなく五十嵐大介っぽさを感じる。 そして本編の絵の線の感じや白黒ハッキリした塗りは尾田栄一郎や吾峠呼世晴っぽい。 けど描き文字やキャラデザはオリジナリティがある。 物語は、「残虐なヴァイキングに統治された「兵士か奴隷」しかいない町・ギブロン。主人公・バトロは「ギブロンで1番偉い奴に会いに来た」と、少年漫画の主人公らしいセリフで兵士をぶっ倒すが、ゾゲボ(1番偉い奴)が町に戻ってくるまで奴隷として過ごすことに決める」というあらすじ。 この主人公・バトロには「ゾゲボが戻るまでビビらず仲良くしてくれよな」と言ったりするところがあり、こういう強い力を持ちながら「お前が言うな」というボケをカマすところはルフィーに似ているなと思った。 もしここで周囲の人間が極度にデフォルメされた変顔になってツッコミを入れたら、それはもうワンピースでしかないが、群青のバトロはそういうことはしない。 ルフィーはシリアスに振る舞うこともあるけれど、基本的に無邪気に喜怒哀楽をハッキリ示し、熱く怒ったりする。一方、バトロはもう少しクールな男で、笑ったりスッとぼけはするけれど、激しい怒りや熱は内側に隠し、淡々と振る舞っているような印象を受けた。 最初から最後までスラスラ読めたし、最後のオチには笑った。 ファンタジー少年漫画として大きな瑕疵のない、完成された作品だと思う。 個人的には、「バトロが伝説の男と似ている」という設定がうまく活かせていないように感じた。本来だったらもっとワクワクできる設定なんだけど、あとづけ感・蛇足感が強くて「バトロかっけー」とはならなかった。 ワンピースのようなヒット作の要素を、うまく自分のものにすることが出来るのは本当にすごい才能だと思う。ポテンシャルをビンビン感じるので、このままさらにオリジナリティを磨いていって超面白い作品を描いてほしい。 『週刊少年ジャンプ 2019年38号』 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019034D01_57.html群青のバトロ古田静蘭1わかる
ななし2019/08/05佐々木くんと神様の話📷2013年に描かれた作品ということで、絵柄はいまよりも拙いのが印象的。一方で、表情の描き方だったり独特のセリフだったり、今に通じる部分も見られるのが面白い。 特に特に犯人の要求に「ああ、やっぱり藤本タツキだなあ」と思わされました。藤本先生は思春期の生々しさを描くのが本当に上手い! 先生の「人は常識の中で生きているから、それがその人の本当でも他の人は常識とからべちゃうんだよ」というセリフがすごく好きです。 後半の佐々木くんと少し不思議な先生の会話が、とにかくエモくて最高。 このエモさは、アニメ映画「時をかける少女」の後半、停止した世界の中で、千昭と真琴が未来の話をしているときの感覚にすごく似ているなと思いました。 日常の中に、自分の常識を遥かに超える世界が潜んでいる感じがたまりません。 8月15日までネットで読めるのでぜひ。 【作品情報】 藤本タツキが2013年7月に第5回クラウン新人漫画賞審査員特別賞を受賞した読切。2016年6月に少年ジャンプ+に掲載された。(『チェンソーマン』3巻発売記念!日刊 藤本タツキより) https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156673860152佐々木くんが銃弾止めた藤本タツキ
ななし2019/07/16二重三重に百合が楽しめる驚きの百合濃度!📷マンバの『おすすめ百合漫画教えて』で知った漫画。 https://manba.co.jp/free_spaces/16440 http://www.comic-ryu.jp/_yuridenaru/ も〜〜バチクソ最高でした…! 「私は高校卒業と同時に死んでしまう…」というセリフから始まるこの作品。 初めて読んだときは「病気の女の子が主人公が切ない系の話かな?」と思ったのですが、全然違いました。 主人公の駒鳥心は、女の子とお付き合いがしたくて頑張って名門私立に入学するものの、高3の春、誰とも付き合うことが出来ぬまま男性と結婚することが決まってしまいます。今から別れが前提にある恋はできないし、この先**男性と結ばれれば、「(心が)死んでしまう」。** そこで主人公は、街中の女性たちで百合妄想をして「スケッチブック」にまとめ心の支えとすることを思いつきます。 この作品の見所はなんと言っても「1エピソード2部構成」…! この漫画は、主人公・駒鳥が**街で見かけた女性2人組を「勝手に妄想するパート」と、その女性たちが本当はどんな関係なのかを描く「真実パート」に分かれていて、1カップルで二度楽しめる構成になっているのがすごい。 そしてさらにすごいのが、百合カップルを妄想をしている駒鳥と雨海の自身が大変素晴らしい百合だということ…! とまあ、このように『1話で二重三重に百合が楽しめる』凄まじく百合濃度の高い作品になっています。 また賛否分かれるかと思いますが、先生(男)が駒鳥と雨海の間に参入してきそうな気配もあり、百合・BL・男女問わず雑食の自分はワクワクが止まりません。 ぜひお試しあれ…です。 (画像は1話より。結婚を前にして、目が死んでしまっている駒鳥ちゃん(右)。百合妄想をするときはキラキラ輝きます)ゆりでなるvえすぽわーるなおいまい1わかる