マンダリン・ジプシーキャットの籠城
『先生の白い嘘』『おんなのいえ』『地獄のガールフレンド』などの作品で現代日本の女性たちの生々しい感情を描いてきた人気マンガ家が、近未来ディストピア設定の世界観に生きる女性たちを描く意欲作。
み喰(は)み姫~血に囚われる乙女たち~
「一緒に行きましょう、有」妖艶な美しさを放つ人形の少女に出会ってから、彼女の運命は狂いだす。――貧しいながらも、父親と二人で幸せに暮らしていた各務有(かがみゆう)。彼女が13歳の誕生日を迎えた日、不思議な人形が手元に届く。まるで生きている少女のような血色に不気味さを感じて…有を引き離そうとした父親は、人形と共に炎に包まれてしまう! そんな唯一の肉親を亡くした彼女の前に突然現れる謎の男・衛一郎。山奥に佇む再生医療の名病院・各務クリニックで有は悪夢にうなされ、不審な火災に遭い、そして人形の少女と再会を果たすのだが…「有ちゃん、君も生まれ変われるからね」
『ガロ』掲載作品 【水木しげる漫画大全集】
一時代を築いた伝説の雑誌『ガロ』。その看板作家として水木しげるが描き下ろした、軽妙洒脱な短編全36タイトルを一冊に! 単行本初収録となる「チャンピオンと晴着」や「赤八」の幻の未使用原稿、さらには水木が別名で連載していたエッセイ集「ロータリー」をも完全収録。
河童シリーズ[全] 【水木しげる漫画大全集】
「河童シリーズ」、初の完全収録! 火野葦平の原作を巧みにアレンジした「梅林の宴」や「花の下の井戸」に加え、水木オリジナルの「髪様の壺」など全15話を網羅。細やかに描かれる河童の姿は、どのコマを切り抜いても、一枚の妖怪画として成立しそうなほど。さあ水木しげるにいざなわれ、人の世と水面を隔てて暮らす河童の世界を覗いてみよう。★解説「河童の世界というユートピア」松田哲夫(編集者、書評家、筑摩書房顧問)
現代妖怪譚[全] 【水木しげる漫画大全集】
水木しげるの手によって、古今東西の妖怪伝が集結! 上田秋成を大胆にアレンジした、「新・雨月物語」や、現代社会に蘇る妖怪を風刺たっぷりに描いた「現代妖怪譚」、果ては宇宙を舞台にした怪奇SF「コロポックルの枕」まで、短編・中編全20作を大量収録。目には見えない異世界を、ユーモラスに描き続けた水木しげる珠玉の作品群。 ★解説「水木しげるの画と『雨月物語』」高田衛(国文学者)