異人茶跡
台湾土産の定番である「烏龍茶」が、全く見向きもされなかった時代、「台湾茶の父」と後に呼ばれる二人が残した足跡を、実家が茶農家の作者が描きます。ひとりは、スコットランド籍の貿易商「ジョン・ドッド」。もうひとりは、廈門( アモイ)生まれの買弁「李春生(り・しゅんせい)」。ジョンは、台湾先住民の頭領の娘婿になりかけたという逸話も残る破天荒な冒険家。一方、春生は、天賦の商才を持ちながらも、慎重な性格で、敬虔なキリスト教徒。全く正反対の性格を持ち、もともとは台湾になんら縁のない異郷人の二人が共に台湾を訪れます。台湾茶葉を世界中へ広げるその道のりは、けして平坦ではなく、困難の連続! 茶農家からは紅茶全盛の時代に烏龍茶なんか売れるわけがないと協力を得られず、地方官僚からも嫌がらせを受け、そして中国大陸のライバルとの勝負も待ち構えています。さぁ、台湾烏龍茶が世界に羽ばたく伝説の旅が、ここから始まります。
腸よ鼻よ
漫画家を夢見るティーンエイジャー島袋全優は、原稿とバイトに明け暮れる毎日を送っていたが、いつしかトイレに行くたび便器が血まみれスプラッター状態に。はじめは腸炎と診断されるものの入院治療でも一向に容態は回復せず……改めて検査を受けてみると実は難病特定疾患「潰瘍性大腸炎」だった!? 「取材」と称して入退院を繰り返し、片手にGペン、片手に点滴を携えたエキスパート患者の筆者が、発病した学生時代から商業デビューを果たして漫画家になってからも続く闘病生活の実体験をもとに明るく描く奇跡のギャグコミックエッセイ。GANMA!&ニコニコ漫画で絶大な支持を受ける『腸よ鼻よ』、待望の書籍化!! 読後、貴方はこう思うはず……「セカオピ、めちゃくちゃ大事」。
高校生を、もう一度
人生は…、何度だってやり直せる クラブの友達との諍いが原因で高校に行けなくなってしまった七海。とある工場でアルバイトをしていたが、自分の先行きに不安を感じ、21歳で定時制高校に入学することに。最初は怖々と授業を受けていたが、・32歳のシングルマザー、・いじめで不登校になった男の子 ・中卒を後悔する元社会人男性 ・志望校に落ちて自暴自棄になっている女の子 などなど、様々な年齢や境遇の同級生たちとのふれあいを経て、色々な悩みや辛さや新しい価値観に気づいていく…。「いくつからでも、何度でも、ほんの一歩前に踏み出せば、再チャレンジはできる!」を テーマに、定時制高校の青春を描きます。丸々1話分の単行本用描き下ろしもあります。【目次】 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話 あとがき
江波くんは生きるのがつらい
意気込んで入学した大学の文学部は女の園。“文学”を志す青年・江波は、気が付けば一人、孤独に過ごす日々。私小説でのデビューを目論む彼は、物語の“ヒロイン”に相応しい“運命の相手”との出会いを求めて…!? 純情ロマンティック・コメディ!
トラとミケ
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。心がホッコリするフルカラー“猫人情”漫画。 つらいときも、悲しいときも、何があっても、あそこに行けば、美味しい料理とお酒、そしてトラさんとミケさんの笑顔が変わらず待っている―― 名古屋にある老舗のどて煮屋「トラとミケ」。経理を担当する姉のトラと、調理と接客を担当する妹のミケが切り盛りするお店は、いつも常連さんたちの笑い声で賑やかに夜は更けていく。 ベストセラーとなっている代表作『ねことじいちゃん』が映画化、『まめねこ』がアニメ化されるなど、今もっとも注目を集める人気漫画家・ねこまきさんが描く、美味しくて楽しくて、しみじみ幸せな世界観がここに誕生! 女性セブンでの連載中から大人気を博した第1話~12話に、「ねこ画展」で大反響を呼んだ1枚絵「名古屋めし」、さらに描き下ろしを加えてフルカラーで収録。時代と共になくなりつつある昭和の風情は懐かしくて新しく、世代を超えて楽しめる一冊となっています。※この作品はカラー版です。
そしてボクは外道マンになる
1970年代、激動の「週刊少年ジャンプ」でデビューを果たした若き漫画家・平松伸二。やがて不動の人気連載作家へと成長するが、それは、想像を絶する厳しく険しい道のりであった…。岡山の片田舎で生まれた少年が漫画家を目指し、外道漫画家・「外道マン」に至る漫画家人生をドキュメンタリータッチで描く、著者入魂の一作!!
私のジャンルに「神」がいます
類まれなる文章力で二次創作界に燦然と輝く天才字書き・綾城(あやしろ)。同ジャンルの者達はその作品に焦がれ、打ちひしがれ、彼女に馴れ馴れしくリプを飛ばす「おけけパワー中島」への憎悪をくすぶらせていくのであった……。天才字書きをめぐる創作者たちの葛藤を綴った連作。描きおろしとして、綾城が小説を書き始めた頃を描いた「天才字書きの生まれた日」を収録。綾城と中島が出会ったばかりの時期が明かされます。
BRONZE -Special Edition-
人気歌手の南條晃司は、幼いころ見かけた鋭い目をした“少女”の面影をつねに追い求めていた。ある日、サッカー少年・泉拓人と出会いあの時の少女だとわかる。しかし、それでもなお晃司の心は彼に魅かれていき……。強烈に求めたゆえ、心が揺れる泉に晃司の想いは届くのか…!? コミックス『BRONZE -ブロンズ- ZETSUAI since1989』より加筆修正をし、『BRONZE -Special Edition-』として配信!